フジノガイカ（1989年生、母フジノセイカイ）

フジノガイカ（1989年2月26日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のフジノフウウン（当時8歳）と交配したフジノセイカイが6歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は（有）不二牧場。戦績は、中央平地17戦3勝2着1回、地方2戦0勝。主な勝ち鞍は1993年の日吉特別(900万下)。

経歴

デビュー前

武田博厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1991年）

7月14日、デビュー戦は栗田伸一騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（小倉芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は452kg。12頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、少々速いペースでレースを進める。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では余力が残っておらず7着に敗れた。

7月28日、中1週で迎えた2戦目は、3歳新馬（小倉芝1000m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で栗田伸一騎手（1戦0勝）。10頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを5番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず4着に敗れた。

8月10日、中1週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（小倉芝1000m 雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で栗田伸一騎手（2戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、やや速いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のトキノタイフーンに3馬身半の差をつけて未勝利戦を制した。

9月1日、中2週で迎えた4戦目は、2歳G3の小倉3歳ステークス（小倉芝1200m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で栗田伸一騎手（3戦1勝）。9頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では余力が残っておらず9着に敗れた。

9月29日、中3週で迎えた5戦目は、2歳オープンのききょうステークス（中京芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で栗田伸一騎手（4戦1勝）。9頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位争いには加われず6着に終わった。

11月9日、中5週で迎えた6戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下の赤松賞（東京ダート1400m 晴/重）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた12頭をごぼう抜きし、最後は2着のユメノトビラに2馬身半の差をつけて2勝目を奪取した。

12月7日、中3週で迎えた7戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのシクラメンステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。9頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位には食い込めず4着に敗れた。

4歳（1993年）

3月28日、約16か月の休養明けで迎えた8戦目は、5歳以上900万下（阪神ダート1200m 雨/重）に出走。鞍上は栗田伸一騎手（5戦1勝）。16頭立ての9番人気で14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを11番手で通過。直線では鋭さ光る末脚を披露し、5着に入り込んだ。

4月24日、中3週で迎えた9戦目は、5歳以上900万下（京都芝1600m 外回り曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で栗田伸一騎手（6戦1勝）。15頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始7番手を追走。最後は脚色が衰えて13着に敗れた。

5月15日、中2週で迎えた10戦目は、5歳以上900万下の御池特別（京都ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は松永幹夫騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて11番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり1位タイの伸び脚を披露したが上位には届かず最後はダンディツカサと並んで7着同着となった。

5月30日、中1週で迎えた11戦目は、菊沢隆仁騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下の加古川特別（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。11頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、アフロリュウースにハナ差交わされて2着となった。

6月13日、中1週で迎えた12戦目は、角田晃一騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下の日吉特別（東京ダート1600m 小雨/良）に出走。15頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のタケノボイスを半馬身振り切って久々に白星を挙げた。

8月1日、中6週で迎えた13戦目は、田島信行騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の天草特別（小倉ダート1700m 曇/稍重）に出走。12頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず7着に敗れた。

9月19日、中6週で迎えた14戦目は、河内洋騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の新涼特別（阪神ダート1800m 小雨/良）に出走。16頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい6着に敗れた。

10月10日、中2週で迎えた15戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の錦秋特別（東京ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は角田晃一騎手（1戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線ではいい脚を見せられず11着に敗れた。

11月7日、中3週で馬体重を前走から18kg減らして迎えた16戦目は、4歳以上900万下（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は栗田伸一騎手（7戦1勝）。11頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず7着に終わった。

11月20日、中1週で迎えた17戦目は、4歳以上900万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で栗田伸一騎手（8戦1勝）。10頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず9着に終わった。

5歳（1994年）

6月4日、約6か月半の休養明けで馬体重を前走から19kg増やして迎えた18戦目は、畠山信一騎手を鞍上に迎えて、一般（水沢ダート1800m 曇/稍重）に出走。8頭立ての7番人気で大外8番ゲートからスタート。8着に終わった。

7月2日、中3週で馬体重を前走から15kg絞って迎えた19戦目は、一般（盛岡ダート1800m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で畠山信一騎手（1戦0勝）。8頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。8着に終わった。