トーヨーロータス（1993年生、母サーティエイトゴーゴー）

トーヨーロータス（1993年5月2日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。毛色は芦毛。種牡馬のLyphard（当時24歳）と交配したサーティエイトゴーゴーが9歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地20戦4勝、地方13戦0勝。1996年の吾妻小富士オープン(オープン)に勝利した他、1996年のオータムスプリントステークス(オープン)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

斉藤義美厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1995年）

11月19日、デビュー戦は松永幹夫騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都ダート1400m 晴/良）に出走。馬体重は480kg。12頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では閃光の如き末脚を披露し、3着に入った。

12月2日、中1週で迎えた2戦目は、村山明騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中京ダート1000m 晴/良）に出走。15頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外15番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、後続との差を2馬身以上キープして、平均ペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のシルクシェンロンに7馬身の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

12月16日、中1週で迎えた3戦目は、増井裕騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のさざんか賞（阪神芝1400m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。13頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、やや遅いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪脚を爆発させて、最後は2着のオースミギャロップをクビ差振り切って2勝目を手にした。

3歳（1996年）

1月14日、中3週で迎えた4戦目は、斉藤博美騎手を鞍上に迎えて、3歳G3のシンザン記念（京都芝1600m 外回り小雨/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。15頭立ての4番人気で13番ゲートからスタート。ハナを奪い、少し遅いペースで一団を先導。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚色がやや鈍り、5着に終わった。

2月4日、中2週で迎えた5戦目は、3歳G3のきさらぎ賞（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で斉藤博美騎手（1戦0勝）。10頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず9着に敗れた。

2月24日、中2週で迎えた6戦目は、3歳オープンの菜の花ステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で斉藤博美騎手（2戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線ではあとひと伸びが足りず、3着に終わった。

3月9日、中1週で迎えた7戦目は、3歳オープンのクロッカスステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で斉藤博美騎手（3戦0勝）。8頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、やや厳しいペースで馬群を牽引。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。直線では末脚を伸ばせず6着に終わった。

3月31日、中2週で迎えた8戦目は、3歳G3のクリスタルカップ（中山芝1200m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で斉藤博美騎手（4戦0勝）。16頭立ての10番人気で15番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では末脚に勢いがなく13着に終わった。

6月9日、中9週で迎えた9戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの菖蒲ステークス（東京芝1400m 曇/良）に出走。12頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切り、3着に入った。

6月23日、中1週で迎えた10戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、吾妻小富士オープン（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。先手を奪い、若干速いペースで一団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、息長く終いの脚を伸ばして、最後は2着のアンバーユーに1馬身半の差をつけて勝利を手に入れた。

7月14日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた11戦目は、G3の札幌スプリントステークス（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（1戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと押しが足りず、4着に終わった。

9月21日、中9週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた12戦目は、オータムスプリントステークス（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で岡部幸雄騎手（2戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、馬場の外目を回って3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では一歩一歩着実に終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のモリチヅルに2馬身半の差をつけて1番人気に応えた。

11月2日、中5週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた13戦目は、G3の根岸ステークス（東京ダート1200m 小雨/不良）に出走。鞍上は4戦連続で岡部幸雄騎手（3戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始7番手を追走。最後はバテてしまい15着に敗れた。

11月23日、中2週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた14戦目は、的場均騎手を鞍上に迎えて、キャピタルステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。14頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天資の闘志でゴールまで力戦し、3着に入った。

12月15日、中2週で迎えた15戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、G1のスプリンターズステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。11頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではいい脚を見せられず6着に終わった。

4歳（1997年）

1月12日、中3週で迎えた16戦目は、G3のガーネットステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は的場均騎手（1戦0勝）。15頭立ての6番人気で大外15番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず12着に敗れた。

6月15日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた17戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、福島競馬場スタンド改築記念バーデンバーデンカップ（福島芝1200m 晴/良）に出走。15頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では余力が残っておらず9着に敗れた。

5歳（1998年）

1月3日、約6か月半の休養明けで馬体重を前走からさらに15kg増やして迎えた18戦目は、張田京騎手を鞍上に迎えて、ハンデ地方重賞の報知グランプリカップ（船橋ダート1800m 晴/稍重）に出走。14頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では伸びあぐねて13着に敗れた。

1月10日、連闘で馬体重を前走から9kg絞って迎えた19戦目は、G3のガーネットステークス（中山ダート1200m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で張田京騎手（1戦0勝）。14頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では今一つ伸び切れず7着に終わった。

2月21日、中5週で迎えた20戦目は、ハンデ戦でオープンの一般（大井ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で張田京騎手（2戦0勝）。12頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は減速してしまい10着に敗れた。

3月14日、中2週で迎えた21戦目は、ハンデG3のマーチステークス（中山ダート1800m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で張田京騎手（3戦0勝）。14頭立ての13番人気で6番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では伸びを欠き13着に終わった。

4月18日、中4週で迎えた22戦目は、大崎昭一騎手を鞍上に迎えて、G3のプロキオンステークス（阪神ダート1400m 曇/稍重）に出走。16頭立ての16番人気で13番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい12着に終わった。

5月27日、中5週で迎えた23戦目は、佐藤祐樹騎手を鞍上に迎えて、G3のかしわ記念（船橋ダート1600m 晴/重）に54kgの軽斤量で出走。9頭立ての8番人気で大外9番ゲートからスタート。先手を奪い、若干緩いペースで一団を牽引。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。直線では最後まで息が続かず7着に終わった。

6月23日、中3週で迎えた24戦目は、ハンデ戦でオープンの隅田川オープン（大井ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は張田京騎手（4戦0勝）。13頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後はガス欠状態になり10着に敗れた。

7月3日、中0週で迎えた25戦目は、地方重賞の報知オールスターカップ（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で張田京騎手（5戦0勝）。13頭立ての13番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では最後まで息が続かず12着に終わった。

6歳（1999年）

7月5日、約12か月の休み明けで迎えた26戦目は、谷地勝則騎手を鞍上に迎えて、一般A（水沢ダート1800m 曇/稍重）に出走。9頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。7着に終わった。

8月1日、中3週で迎えた27戦目は、一般A（盛岡ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で谷地勝則騎手（1戦0勝）。7頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。6着に終わった。

9月12日、中5週で迎えた28戦目は、すずらん賞（水沢ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で谷地勝則騎手（2戦0勝）。9頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。8着に終わった。

9月24日、中1週で迎えた29戦目は、一般A（水沢ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で谷地勝則騎手（3戦0勝）。7頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。3着に終わった。

10月24日、中3週で迎えた30戦目は、一般A（盛岡ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で谷地勝則騎手（4戦0勝）。12頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。9着に終わった。

7歳（2000年）

5月20日、約7か月の休養明けで迎えた31戦目は、一般A1（盛岡ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で谷地勝則騎手（5戦0勝）。10頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。9着に終わった。

6月4日、中1週で迎えた32戦目は、かきつばた賞（盛岡芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で谷地勝則騎手（6戦0勝）。11頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。10着に終わった。

6月20日、中1週で迎えた33戦目は、畠山信一騎手を鞍上に迎えて、姫神賞（盛岡ダート1200m 晴/良）に出走。10頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。9着に終わった。