オースミギャロップ（1993年生、母ボウダンジグ）

オースミギャロップ（1993年3月12日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のジェイドロバリー（当時6歳）と交配したボウダンジグが10歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道勇払郡早来町、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地12戦2勝2着5回、地方4戦1勝。1998年の駒丘特別(一般A)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

武宏平厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1995年）

8月6日、デビュー戦は松永幹夫騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（函館芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は494kg。8頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るフジノムテキを上がり1位の末脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて初白星を挙げた。

10月29日、約3か月の間隔を開けて迎えた2戦目は、2歳オープンのいちょうステークス（東京芝1600m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で松永幹夫騎手（1戦1勝）。11頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

11月19日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた3戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下の白菊賞（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

12月16日、中3週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた4戦目は、3歳500万下のさざんか賞（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では卓抜な伸び脚で追い上げたが、抜け出したトーヨーロータスにクビ差届かず2着に甘んじた。

3歳（1996年）

1月15日、中3週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた5戦目は、4歳500万下の若菜賞（京都芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（2戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では強靭な末脚を発揮したが、3着に終わった。

2月11日、中3週で迎えた6戦目は、小野次郎騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下の萌黄賞（小倉芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて15番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では堅実に脚を伸ばしたが、勝ったダンディコマンドに詰め切れず、9馬身差の2着に敗北した。

3月2日、中2週で迎えた7戦目は、4歳500万下（中山芝1200m 外回り晴/重）に出走。鞍上は武豊騎手（3戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では印象的な伸び脚で驀進したが、伸びてきたスギノトップガン決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

3月23日、中2週で迎えた8戦目は、4歳500万下のれんげ賞（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（4戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では稲妻のような末脚を発揮したが、3着に終わった。

4歳（1997年）

8月16日、約17か月の休み明けで迎えた9戦目は、河内洋騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（小倉芝1200m 晴/良）に出走。17頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では伸びが劣勢になり7着に敗れた。

9月6日、中2週で迎えた10戦目は、4歳以上500万下（阪神芝1200m 雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で河内洋騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、猛烈な末脚を弾けさせて、最後は2着のダンツウィングに3馬身半の差をつけて久々に勝ち星を挙げた。

9月28日、中2週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた11戦目は、4歳以上500万下の夙川特別（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は武豊騎手（5戦0勝）。8頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では闘争心が光る走りを見せたが、勝ったナショナルスパイに詰め切れず、4馬身差の2着に敗北した。

10月19日、中2週で迎えた12戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（6戦0勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではシャープな伸び脚で追い上げたが、勝ったファーストアローに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。

5歳（1998年）

4月23日、約6か月の休養明けで迎えた13戦目は、佐々木明美騎手を鞍上に迎えて、駒丘特別（門別ダート1700m 曇/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。最後は、2着のヤマノセイコーに1馬身半の差をつけて休み明け初戦を物にした。

5月5日、中1週で迎えた14戦目は、地方重賞の瑞穂賞（札幌(地)ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で佐々木明美騎手（1戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。競走中止となった。

6歳（1999年）

5月4日、約12か月の休み明けで馬体重を前走から24kg増やして迎えた15戦目は、駒丘特別（門別ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で佐々木明美騎手（2戦1勝）。7頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。5着に敗れた。

5月12日、連闘で迎えた16戦目は、平取特別（門別ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で佐々木明美騎手（3戦1勝）。11頭立ての3番人気で10番ゲートからスタート。9着に敗れた。