タイセイエブロス（1994年生、母セラード）

タイセイエブロス（1994年4月1日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のエブロス（当時8歳）と交配したセラードが15歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）浦河日成牧場。戦績は、中央平地7戦0勝2着1回、地方2戦2勝。主な勝ち鞍は1998年の名古屋チャレンジカップヴェスタ賞(A)。

経歴

デビュー前

谷八郎厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1997年）

1月5日、デビュー戦は幸英明騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（京都ダート1800m 曇/良）に出走。馬体重は532kg。10頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず4着に敗れた。

8月30日、約8か月の休養明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた2戦目は、4歳未勝利（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（1戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では終いの伸びを欠き、3着に終わった。

10月19日、中6週で迎えた3戦目は、植野貴也騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳未勝利（福島ダート1000m 晴/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では迫力満点の伸び脚で追い上げたが、勝ったモンテローザに詰め切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。

11月12日、中2週で迎えた4戦目は、3歳戦の名古屋チャレンジカップパーシモン賞（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（2戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。最後は、2着のトウジンキャプテンに4馬身の差をつけて初白星を挙げた。

11月29日、中1週で迎えた5戦目は、今村康成騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（中京ダート1700m 雨/不良）に50kgの軽斤量で出走。16頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では伸びあぐねて最後はウェーブマーチと並んで11着同着となった。

4歳（1998年）

1月8日、中5週で迎えた6戦目は、名古屋チャレンジカップヴェスタ賞（名古屋ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は幸英明騎手（3戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。最後は、2着のセントジョージに半馬身の差をつけて雨中の激戦を制した。

1月17日、連闘で迎えた7戦目は、5歳以上900万下（京都ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（4戦2勝）。16頭立ての10番人気で13番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後は脚色が鈍り11着に終わった。

2月1日、中1週で迎えた8戦目は、田原成貴騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下（京都ダート1200m 曇/良）に出走。16頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。

3月7日、中4週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた9戦目は、酒井学騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の5歳以上900万下（阪神ダート1200m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。12頭立ての8番人気で大外12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では切れる脚を使えず11着に終わった。