サツキオアシス（1986年生、母セラード）

サツキオアシス（1986年3月22日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のラシアンルーブル（当時6歳）と交配したセラードが7歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）浦河日成牧場。戦績は、中央平地22戦5勝2着3回、地方13戦9勝2着3回。1990年の金杯(ハンデG3)で2着に入った他、1989年の毎日杯(G3)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

谷八郎厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1989年）

1月28日、デビュー戦は田原成貴騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（京都ダート1800m 晴/重）に出走。馬体重は564kg。10頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るコックスクインを異次元の末脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけて初白星を挙げた。

2月12日、中1週で迎えた2戦目は、4歳400万下（京都ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で田原成貴騎手（1戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のエイシンウインに2馬身半の差をつけて順当に勝利した。

3月11日、中3週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた3戦目は、河内洋騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンのすみれステークス（阪神芝2200m 曇/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。8頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではビュッと切れる脚で追い上げたが、勝ったタマモベイジュに詰め切れず、1馬身1/4差の2着となった。

3月26日、中1週で迎えた4戦目は、3歳G3の毎日杯（阪神芝2000m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は田原成貴騎手（2戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線ではキレのある末脚を発揮したが、3着に終わった。

4月29日、中4週で迎えた5戦目は、田島良保騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの青葉賞（東京芝2400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

5月28日、中3週で迎えた6戦目は、横山雄一騎手を鞍上に迎えて、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。24頭立ての17番人気で5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、19番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを22番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず17着に終わった。

9月10日、約3か月半の休養明けで迎えた7戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の新涼特別（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は田島良保騎手（1戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では素晴らしい伸び脚で急追したが、抜け出したマルブツスピーリアにクビ差届かず2着に甘んじた。

10月1日、中2週で迎えた8戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の夕月特別（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は田原成貴騎手（3戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では鮮やかな末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のメイショウマサムネを半馬身振り切って1着ゴールを果たした。

10月15日、中1週で迎えた9戦目は、3歳G2の京都新聞杯（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田原成貴騎手（4戦3勝）。15頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず7着に敗れた。

11月5日、中2週で迎えた10戦目は、3歳G1の菊花賞（京都芝3000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で田原成貴騎手（5戦3勝）。18頭立ての13番人気で10番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では鋭い脚を使えず15着に終わった。

12月3日、中3週で迎えた11戦目は、田中道夫騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1400万下の’89ゴールデンホィップトロフィー（阪神芝2000m 晴/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るダイユウサクを上がり1位の末脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて勝利を手に入れた。

4歳（1990年）

1月5日、中4週で迎えた12戦目は、ハンデG3の金杯（京都芝2000m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は田原成貴騎手（6戦3勝）。14頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で追い上げたが、抜け出したオサイチジョージに3/4馬身届かず2着となった。

5歳（1991年）

6月22日、約18か月の休み明けで迎えた13戦目は、テレビ愛知賞（中京芝2000m 曇/重）に出走。鞍上は田島良保騎手（2戦0勝）。17頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを10番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く10着に敗れた。

6歳（1992年）

3月14日、約9か月の休養明けで迎えた14戦目は、岸滋彦騎手を鞍上に迎えて、武庫川ステークス（阪神芝1600m 晴/良）に出走。14頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線ではキレのいい末脚を発揮し、3着に入った。

4月4日、中2週で迎えた15戦目は、なにわステークス（阪神芝2000m 雨/良）に出走。鞍上は田原成貴騎手（7戦3勝）。9頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では鋭い脚を使えず7着に敗れた。

5月3日、中3週で迎えた16戦目は、メルボルントロフィー（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は岸滋彦騎手（1戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位には割り込めず5着に敗れた。

5月24日、中2週で迎えた17戦目は、石橋守騎手を鞍上に迎えて、ストークステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線ではきっちりと末脚を伸ばして、最後は2着のヤマニンフォックスを半馬身振り切って久方ぶりに勝利を挙げた。

6月21日、中3週で迎えた18戦目は、ハンデG3の金鯱賞（中京芝1800m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で石橋守騎手（1戦1勝）。16頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では見せ場を作れず13着に敗れた。

7月25日、中4週で迎えた19戦目は、ハンデ戦でオープンのKBC杯（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で石橋守騎手（2戦1勝）。8頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では見所を作れず4着に敗れた。

10月10日、約2か月半の間隔を開けて迎えた20戦目は、ハンデ戦でオープンのオパールステークス（京都芝1200m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で石橋守騎手（3戦1勝）。12頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず9着に終わった。

10月24日、中1週で迎えた21戦目は、カシオペアステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で石橋守騎手（4戦1勝）。12頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では脚が残っておらず10着に終わった。

11月8日、中1週で迎えた22戦目は、福島民友カップ（福島芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は横山雄一騎手（1戦0勝）。10頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず6着に終わった。

7歳（1993年）

1月2日、中7週で迎えた23戦目は、尾林幸彦騎手を鞍上に迎えて、大分県馬主会長賞特別（中津ダート1760m 曇/良）に出走。8頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。最後は、2着のビゼンマサルに7馬身の差をつけて6勝目を手に入れた。

1月24日、中2週で迎えた24戦目は、耶馬渓賞（中津ダート1760m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で尾林幸彦騎手（1戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。最後は、2着のビゼンマサルに7馬身の差をつけて優勝

11月28日、約10か月半の休養明けで迎えた25戦目は、耶馬渓賞（中津ダート1760m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で尾林幸彦騎手（2戦2勝）。9頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。最後は、勝ったビゼンマサルから2馬身差の2着となった。

12月19日、中2週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた26戦目は、耶馬渓賞（中津ダート1760m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で尾林幸彦騎手（3戦2勝）。8頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。最後は、2着のスリーエースコバンに2馬身の差をつけて8勝目を手にした。

8歳（1994年）

1月3日、中1週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた27戦目は、中津大賞典（中津ダート2300m 雨/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で尾林幸彦騎手（4戦3勝）。9頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。8着に敗れた。

1月23日、中2週で迎えた28戦目は、耶馬渓賞（中津ダート1760m 曇/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で尾林幸彦騎手（5戦3勝）。9頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。最後は、勝ったインターラッシャーから2馬身差の2着に敗北した。

2月6日、中1週で迎えた29戦目は、耶馬渓賞（中津ダート1760m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で尾林幸彦騎手（6戦3勝）。8頭立ての4番人気で大外8番ゲートからスタート。最後は、勝ったインターラッシャーからクビ差の2着となった。

2月20日、中1週で迎えた30戦目は、耶馬渓賞（中津ダート1760m 曇/重）に出走。鞍上は8戦連続で尾林幸彦騎手（7戦3勝）。9頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。最後は、2着のインターラッシャーに1馬身半の差をつけて勝利を手に入れた。

4月18日、中7週で迎えた31戦目は、八面山賞（中津ダート1760m 雨/重）に出走。鞍上は9戦連続で尾林幸彦騎手（8戦4勝）。9頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。最後は、2着のシンボリザイラーに4馬身の差をつけて10勝目を達成した。

5月5日、中1週で迎えた32戦目は、耶馬渓賞（中津ダート1760m 曇/良）に出走。鞍上は10戦連続で尾林幸彦騎手（9戦5勝）。7頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。最後は、2着のインターラッシャーをアタマ差制して勝利数を11に伸ばす

5月22日、中1週で迎えた33戦目は、耶馬渓賞（中津ダート1760m 晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で尾林幸彦騎手（10戦6勝）。8頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。最後は、2着のシンボリザイラーに6馬身の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

9歳（1995年）

2月20日、約9か月の休み明けで迎えた34戦目は、八面山賞（中津ダート1760m 曇/良）に出走。鞍上は12戦連続で尾林幸彦騎手（11戦7勝）。9頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。最後は、2着のマジックフィールに半馬身の差をつけて怒涛の5連勝を決めた。

3月6日、中1週で迎えた35戦目は、豊後特別（中津ダート1760m 晴/重）に出走。鞍上は13戦連続で尾林幸彦騎手（12戦8勝）。9頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。最後は、2着のキンザンピューマをアタマ差制して獅子奮迅の6連勝を決めた。