タマモベイジュ（1986年生、母エゾミドリ）

タマモベイジュ（1986年2月25日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は栗毛。種牡馬のハギノカムイオー（当時7歳）と交配したエゾミドリが13歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）井高牧場。戦績は、中央平地26戦4勝2着7回。1989年のすみれステークス(オープン)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

小原伊佐美厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1989年）

1月5日、デビュー戦は田原成貴騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（京都ダート1800m 晴/良）に出走。馬体重は486kg。10頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では鋭い脚を使えず4着に敗れた。

1月13日、連闘で迎えた2戦目は、4歳新馬（京都芝2000m 曇/稍重）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で田原成貴騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、緩いペースで集団を引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のグレートデュールに約10馬身の大差をつけて初勝利を挙げた。

1月29日、中1週で迎えた3戦目は、4歳400万下のつばき賞（京都芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で田原成貴騎手（2戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では猛烈な末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のマルカロッキーに1馬身1/4の差をつけて2勝目を手に入れた。

3月11日、中5週で迎えた4戦目は、3歳オープンのすみれステークス（阪神芝2200m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で田原成貴騎手（3戦2勝）。8頭立ての2番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では圧倒的な末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のサツキオアシスに1馬身1/4の差をつけて先頭ゴールを果たした。

5月28日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から10kg増やして迎えた5戦目は、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 晴/良）に出走。G1級競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は5戦連続で田原成貴騎手（4戦3勝）。24頭立ての12番人気で12番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は勢いを失って23着に敗れた。

7月2日、中4週で馬体重を前走から16kg絞って迎えた6戦目は、3歳G3の中日スポーツ賞4歳ステークス（中京芝1800m 雨/重）に出走。鞍上は6戦連続で田原成貴騎手（5戦3勝）。10頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では今一つ伸び切れず4着に敗れた。

9月24日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から8kg戻して迎えた7戦目は、3歳G2の神戸新聞杯（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で田原成貴騎手（6戦3勝）。14頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では余力が残っておらず13着に敗れた。

10月21日、中3週で迎えた8戦目は、カシオペアステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で田原成貴騎手（7戦3勝）。11頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、4着に終わった。

5歳（1991年）

6月8日、約20か月の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた9戦目は、清山宏明騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下のTVh賞（札幌芝2000m 晴/良）に出走。9頭立ての3番人気で大外9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では迫力のある伸び脚で猛進したが、ハギノミリオネールに半馬身交わされて2着となった。

6月29日、中2週で迎えた10戦目は、4歳以上900万下のHBC杯（札幌芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で清山宏明騎手（1戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚色が悪くなり8着に敗れた。

7月6日、連闘で迎えた11戦目は、4歳以上900万下のポプラステークス（札幌芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で清山宏明騎手（2戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の忍耐力ででしぶとく走り抜いたが、勝ったマルセイグレートに詰め切れず、5馬身差の2着に敗北した。

7月20日、中1週で迎えた12戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の阿寒湖特別（札幌芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で清山宏明騎手（3戦0勝）。9頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線に入ると、馬群に飲まれ4着に沈んだ。

11月10日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から20kg減らして迎えた13戦目は、南井克巳騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の八瀬特別（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。10頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後はバタバタになってしまい9着に敗れた。

12月1日、中2週で迎えた14戦目は、4歳以上900万下の中京日経賞（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は清山宏明騎手（4戦0勝）。10頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい8着に終わった。

6歳（1992年）

5月2日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた15戦目は、5歳以上900万下（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で清山宏明騎手（5戦0勝）。8頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のファイティングスピリットで最後まで敢闘したが、勝ったラビットボールに詰め切れず、4馬身差の2着となった。

6月14日、中5週で馬体重を前走からさらに12kg増やして迎えた16戦目は、4歳以上900万下の支笏湖特別（札幌芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で清山宏明騎手（6戦0勝）。8頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。端を奪い、若干遅いペースで一団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では伸びが続かず、3着に終わった。

6月20日、連闘で馬体重を前走から6kg絞って迎えた17戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下のHTB賞（札幌芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で清山宏明騎手（7戦0勝）。8頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち前のスタミナでしぶとく走り抜いたが、トウショウスマーフに交わされて1馬身差の2着となった。

7月11日、中2週で迎えた18戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下のポプラステークス（札幌芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で清山宏明騎手（8戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では闘争心が光る走りを見せたが、ニシノブルースに半馬身交わされて2着に敗北した。

7月25日、中1週で迎えた19戦目は、4歳以上900万下の阿寒湖特別（札幌芝2000m 雨/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で清山宏明騎手（9戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では脚が残っておらず8着に敗れた。

10月18日、約3か月の間隔を開けて迎えた20戦目は、4歳以上900万下（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で清山宏明騎手（10戦0勝）。10頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。

11月1日、中1週で迎えた21戦目は、ハンデ戦の古都ステークス（京都芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で清山宏明騎手（11戦0勝）。9頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。最後は脚が止まってしまい6着に敗れた。

11月14日、中1週で迎えた22戦目は、4歳以上900万下（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で清山宏明騎手（12戦0勝）。8頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったヤマニンフォックスにねじ伏せられて1馬身3/4差の2着となった。

12月6日、中2週で迎えた23戦目は、4歳以上900万下の中京日経賞（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で清山宏明騎手（13戦0勝）。11頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では脚勢がやや衰え、4着に終わった。

12月20日、中1週で迎えた24戦目は、4歳以上900万下（阪神芝1600m 雨/稍重）に出走。鞍上は11戦連続で清山宏明騎手（14戦0勝）。11頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線ではスパッとキレる脚で猛進したが、メイショウレグナムに交わされて4馬身差の2着となった。

7歳（1993年）

1月9日、中2週で迎えた25戦目は、5歳以上900万下の伏見特別（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は12戦連続で清山宏明騎手（15戦0勝）。16頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では一気に末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のフリークフィールドをアタマ差振り切って久々に勝利を挙げた。

1月23日、中1週で迎えた26戦目は、ハンデ戦の石清水ステークス（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は13戦連続で清山宏明騎手（16戦1勝）。16頭立ての7番人気で14番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい最後はウィッシュドリームと並んで7着同着となった。