ラビットボール（1987年生、母タニノベンチヤ）

ラビットボール（1987年3月20日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のラツキーソブリン（当時13歳）と交配したタニノベンチヤが17歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は片山牧場。戦績は、中央平地33戦9勝2着5回。1993年の中山牝馬ステークス(牝ハンデG3)に勝利した他、1993年の京都牝馬特別(牝G3)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

池江泰郎厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1990年）

10月28日、デビュー戦は芹沢純一騎手を鞍上に据えて、4歳未勝利（福島芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は482kg。13頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではいいところがなく4着に終わった。

11月11日、中1週で迎えた2戦目は、上野清章騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（福島芝1200m 晴/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではもうワンパンチ足りず、5着に終わった。

11月18日、連闘で迎えた3戦目は、4歳未勝利（福島芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で上野清章騎手（1戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。非常に速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るインタージャールを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身3/4の差をつけて初勝利を挙げた。

12月9日、中2週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた4戦目は、4歳以上500万下（中京芝1000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で上野清章騎手（2戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では上々の伸びを見せたが、抜け出したクロシオターフにハナ差届かず2着に惜敗した。

12月16日、連闘で迎えた5戦目は、4歳以上500万下（中京ダート1000m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は芹沢純一騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く6着に敗れた。

4歳（1991年）

11月30日、約11か月半の休養明けで迎えた6戦目は、内田浩一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京芝1000m 晴/稍重）に出走。16頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

12月15日、中1週で迎えた7戦目は、4歳以上500万下（中京芝1000m 曇/良）に出走。鞍上は上野清章騎手（3戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚勢がやや鈍り、3着に終わった。

5歳（1992年）

2月2日、中6週で迎えた8戦目は、5歳以上500万下（小倉芝1000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で上野清章騎手（4戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

2月8日、連闘で迎えた9戦目は、5歳以上500万下（小倉芝1000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で上野清章騎手（5戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではシャープな伸び脚で急追したが、勝ったケンセイロイヤルを半馬身捉え切れず2着に敗北した。

2月23日、中1週で迎えた10戦目は、5歳以上500万下（小倉芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で上野清章騎手（6戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の心肺能力で最後まで敢闘したが、勝ったオリンポスカザンにねじ伏せられて1馬身3/4差の2着に敗北した。

3月7日、中1週で迎えた11戦目は、高橋康之騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（中京芝1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線に入ると、前で粘るニシノハナブエを異次元の末脚で交わし去り、最後は3馬身半の差をつけて先頭ゴールを果たした。

3月21日、中1週で迎えた12戦目は、5歳以上500万下（中京芝1800m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で高橋康之騎手（1戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るマルブツホマレオーを次元の違う末脚で交わし去り、最後は4馬身の差をつけて3勝目を手中に収めた。

4月18日、中3週で迎えた13戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下の赤穂特別（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で高橋康之騎手（2戦2勝）。17頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では見せ場を作れず16着に敗れた。

5月2日、中1週で迎えた14戦目は、5歳以上900万下（京都芝1800m 外回り曇/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で高橋康之騎手（3戦2勝）。8頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、少し緩いペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では目の覚めるような末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のタマモベイジュに4馬身の差をつけて4勝目を奪取した。

5月10日、連闘で迎えた15戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で高橋康之騎手（4戦3勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。主導権を奪い、平均的なペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では圧倒的な末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のメイショウマリーンに1馬身1/4の差をつけて圧倒的人気に応えた。

5月24日、中1週で迎えた16戦目は、ストークステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で高橋康之騎手（5戦4勝）。9頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線では切れる脚を使えず7着に敗れた。

6月14日、中2週で迎えた17戦目は、ハンデ戦の水無月ステークス（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は内田浩一騎手（1戦0勝）。11頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はスピードが落ちてしまい9着に終わった。

6月27日、中1週で迎えた18戦目は、テレビ愛知賞（中京芝2000m 雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で内田浩一騎手（2戦0勝）。12頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では全く伸びず6着に終わった。

7月12日、中1週で迎えた19戦目は、G2の高松宮杯（中京芝2000m 晴/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で内田浩一騎手（3戦0勝）。18頭立ての15番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを15番手で通過。直線では鋭い脚を使えず16着に終わった。

10月18日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた20戦目は、渡月橋ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で内田浩一騎手（4戦0勝）。16頭立ての11番人気で15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では一歩一歩着実に差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のユタカエースをハナ差振り切って制した。

11月8日、中2週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた21戦目は、福島民友カップ（福島芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で内田浩一騎手（5戦1勝）。10頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では豪脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のグレイトウェーブに1馬身半の差をつけて7勝目を収める

11月22日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた22戦目は、ハンデG3の福島記念（福島芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で内田浩一騎手（6戦2勝）。14頭立ての8番人気で大外14番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。最後は垂れてしまい10着に終わった。

12月20日、中3週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた23戦目は、牝馬限定のハンデG3のサンケイスポーツ杯阪神牝馬特別（阪神芝2000m 雨/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で内田浩一騎手（7戦2勝）。16頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は失速してしまい11着に終わった。

6歳（1993年）

1月31日、中5週で迎えた24戦目は、牝馬限定G3の京都牝馬特別（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で内田浩一騎手（8戦2勝）。11頭立ての8番人気で大外11番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では堅実な伸びを見せたが、勝ったヌエボトウショウにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着となった。

2月28日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた25戦目は、牝馬限定のハンデG3の中山牝馬ステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で内田浩一騎手（9戦2勝）。13頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線に入ると、前で粘るシャンソニエールを上がり2位タイの末脚で3/4馬身差し切って重賞初制覇を果たした。

3月27日、中3週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた26戦目は、ハンデ戦でオープンのコーラルステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で内田浩一騎手（10戦3勝）。15頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では鋭い脚を使えず6着に敗れた。

5月2日、中4週で迎えた27戦目は、オーストラリアトロフィー（京都芝1800m 外回り雨/稍重）に出走。鞍上は11戦連続で内田浩一騎手（11戦3勝）。9頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は勢いを失って6着に敗れた。

6月6日、中4週で迎えた28戦目は、ハンデG3の阪急杯（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は12戦連続で内田浩一騎手（12戦3勝）。12頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では末脚にキレが無く11着に終わった。

6月20日、中1週で迎えた29戦目は、ハンデG3の金鯱賞（京都芝1800m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は13戦連続で内田浩一騎手（13戦3勝）。13頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線ではいい脚を見せられず7着に敗れた。

7月18日、中3週で迎えた30戦目は、田島信行騎手を鞍上に迎えて、小倉日経オープン（小倉芝1700m 曇/重）に出走。14頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではいい脚を見せられず6着に敗れた。

8月8日、中2週で迎えた31戦目は、G3の北九州記念（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田島信行騎手（1戦0勝）。15頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では末脚に勢いがなく7着に終わった。

10月23日、約2か月半の間隔を開けて迎えた32戦目は、カシオペアステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は内田浩一騎手（14戦3勝）。10頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前のスタミナで最後まで敢闘したが、勝ったニシノブルースにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着となった。

11月7日、中1週で迎えた33戦目は、福島民友カップ（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で内田浩一騎手（15戦3勝）。10頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では一歩一歩確実に末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のブレスレットに2馬身半の差をつけて9勝目をマークした。