クイッククイック（2003年生、母ミスファップ）

クイッククイック（2003年4月19日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「素早い」。毛色は鹿毛。種牡馬のウイニングチケット（当時13歳）と交配したミスファップが16歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は山際智。戦績は、中央平地19戦1勝2着1回。主な勝ち鞍は2006年の3歳未勝利。

経歴

デビュー前

1歳のとき、山際智から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場されたが主取りとなった。

田所清広厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2006年）

3月4日、デビュー戦は武英智騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（阪神ダート1200m 晴/稍重）に出走。馬体重は462kg。16頭立ての4番人気に推されて11番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

3月18日、中1週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた2戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で武英智騎手（1戦0勝）。10頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では脚が上がってしまい9着に敗れた。

4月8日、中2週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で武英智騎手（2戦0勝）。16頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず6着に終わった。

4月22日、中1週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で武英智騎手（3戦0勝）。16頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線では全く伸びず11着に終わった。

5月20日、中3週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（中京芝1200m 晴/稍重）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は5戦連続で武英智騎手（4戦0勝）。18頭立ての11番人気で17番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では見せ場なく12着に終わった。

6月11日、中2週で迎えた6戦目は、3歳未勝利（中京芝1200m 小雨/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で武英智騎手（5戦0勝）。18頭立ての13番人気で17番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では伸びが劣勢になり9着に終わった。

7月15日、中4週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた7戦目は、田中克典騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉芝1200m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後は減速してしまい11着に敗れた。

8月12日、中3週で迎えた8戦目は、3歳未勝利（小倉ダート1700m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で田中克典騎手（1戦0勝）。11頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、後続との差を2馬身以上キープして、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では圧倒的な末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のエクロジオンに2馬身の差をつけて待望の初白星を挙げた。

8月27日、中1週で迎えた9戦目は、3歳以上500万下（小倉ダート1700m 雨/重）に出走。鞍上は3戦連続で田中克典騎手（2戦1勝）。15頭立ての11番人気で13番ゲートからスタート。先手を取る形となり、後続との差を2馬身以上保って、やや厳しいペースで馬群を先導。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では伸びを欠き15着に終わった。

9月10日、中1週で迎えた10戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中京ダート1700m 曇/重）に出走。16頭立ての14番人気で15番ゲートからスタート。ハナを切り、緩いペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が悪くなり8着に終わった。

10月1日、中2週で迎えた11戦目は、中村将之騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中京ダート1700m 雨/稍重）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、かなり緩いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず9着に終わった。

10月29日、中3週で迎えた12戦目は、上野翔騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（京都ダート1800m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。14頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、かなりのスローペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が鈍り8着に敗れた。

11月12日、中1週で迎えた13戦目は、3歳以上500万下（福島ダート1700m 晴/重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は田中克典騎手（3戦1勝）。15頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では末脚が冴えず11着に終わった。

12月9日、中3週で迎えた14戦目は、3歳以上500万下（中京ダート1700m 小雨/稍重）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で田中克典騎手（4戦1勝）。14頭立ての11番人気で大外14番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では堅実に脚を伸ばしたが、勝ったドラマチックテナーにねじ伏せられて1馬身3/4差の2着となった。

5歳（2008年）

3月8日、約15か月の休み明けで迎えた15戦目は、4歳以上500万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は武英智騎手（6戦0勝）。8頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。主導権を握り、非常に緩いペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では最後まで息が続かず8着に終わった。

3月15日、連闘で迎えた16戦目は、4歳以上500万下（阪神ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で武英智騎手（7戦0勝）。10頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。先手を取り、緩いペースで一団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では余力が残っておらず10着に終わった。

3月30日、中1週で迎えた17戦目は、田村太雅騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（阪神ダート1800m 小雨/良）に54kgの軽斤量で出走。12頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、ミドルペースでレースを牽引。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では末脚に勢いがなく12着に終わった。

5月10日、中5週で迎えた18戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1800m 雨/稍重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は田中克典騎手（5戦1勝）。16頭立ての15番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走し、5着に入り込んだ。

6月29日、中6週で迎えた19戦目は、3歳以上500万下（阪神ダート1800m 曇/不良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で田中克典騎手（6戦1勝）。14頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では末脚がパッとせず9着に終わった。