ドラマチックテナー（2002年生、母コールミーネイム）

ドラマチックテナー（2002年3月31日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「オペラの最高潮の場面でのテノールの歌声」。毛色は鹿毛。種牡馬のタヤスツヨシ（当時10歳）と交配したコールミーネイムが14歳のときに産んだ6番仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地15戦3勝2着2回。主な勝ち鞍は2005年の3歳以上500万下。

経歴

デビュー前

当歳のとき、社台ファームから「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、金子真人によって1,785万円で落札された。

萩原清厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2005年）

1月9日、デビュー戦は後藤浩輝騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山ダート1800m 晴/良）に出走。馬体重は464kg。15頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のボナパルトをクビ差振り切って初勝利を挙げた。

2月20日、中5週で迎えた2戦目は、3歳500万下（東京芝1600m 曇/重）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で後藤浩輝騎手（1戦1勝）。16頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸び、5着に入り込んだ。

4月17日、中7週で迎えた3戦目は、3歳オープンのベンジャミンステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で後藤浩輝騎手（2戦1勝）。12頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では脚が残っておらず11着に終わった。

10月8日、約6か月の休み明けで迎えた4戦目は、3歳以上500万下（東京ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で後藤浩輝騎手（3戦1勝）。16頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた10頭をごぼう抜きし、最後は2着のピサノペガサスに1馬身1/4の差をつけて休み明けの一戦を制した。

11月26日、中6週で迎えた5戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下のシャングリラ賞（東京ダート1600m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位争いには絡めず8着に敗れた。

4歳（2006年）

1月8日、中5週で迎えた6戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の初凪賞（中山ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて11番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を見せたが上位には届かず10着に敗れた。

2月12日、中4週で迎えた7戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の立春賞（東京芝2000m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。14頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では今一つ伸び切れず8着に終わった。

9月2日、約6か月半の休み明けで迎えた8戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（札幌芝2000m 晴/良）に出走。12頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では目立つような脚を使えず10着に敗れた。

9月18日、中1週で迎えた9戦目は、3歳以上500万下（札幌ダート1700m 小雨/良）に出走。鞍上は後藤浩輝騎手（4戦2勝）。9頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では逸出した伸び脚で急追したが、抜け出したスズカフェローにアタマ差届かず2着に甘んじた。

9月23日、連闘で迎えた10戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では堅実な伸びを見せたが、伸びてきたメテオグローリー決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

11月11日、中6週で迎えた11戦目は、3歳以上500万下（東京ダート1600m 雨/良）に出走。鞍上は後藤浩輝騎手（5戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始9番手を追走。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

12月9日、中3週で迎えた12戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中京ダート1700m 小雨/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では豪脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のクイッククイックに1馬身3/4の差をつけて順当に勝利した。

12月24日、中1週で迎えた13戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下のグッドラックハンデキャップ（中山芝2500m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。15頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり8着に終わった。

5歳（2007年）

1月7日、中1週で迎えた14戦目は、4歳以上1000万下（中山芝2200m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦0勝）。14頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位には割り込めず10着に敗れた。

1月27日、中2週で迎えた15戦目は、O.ペリエ騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の箱根特別（東京芝2400m 晴/良）に出走。13頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。競走中止となった。