ニチリンタカラ（2002年生、母ジャストクリス）

ニチリンタカラ（2002年3月21日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「日輪＋宝」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のエリシオ（当時9歳）と交配したジャストクリスが8歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道様似郡様似町、生産者は高村伸一。戦績は、中央平地22戦1勝2着2回、地方14戦3勝2着1回。主な勝ち鞍は2005年の3歳未勝利。

経歴

デビュー前

加賀武見厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2005年）

4月24日、デビュー戦は石崎隆之騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（東京芝1800m 晴/良）に出走。馬体重は504kg。11頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず9着に終わった。

7月23日、約3か月の休み明けで迎えた2戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（函館ダート1700m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。13頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るグローリーバローズを交わし去り、最後は2馬身の差をつけて初白星を挙げた。

12月18日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた3戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中京ダート1700m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を見せたが上位には届かず9着に敗れた。

4歳（2006年）

1月9日、中2週で迎えた4戦目は、4歳以上500万下（中山ダート2400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で中舘英二騎手（1戦0勝）。15頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は勢いを失って9着に敗れた。

2月25日、中6週で迎えた5戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で中舘英二騎手（2戦0勝）。16頭立ての8番人気で15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず12着に敗れた。

3月26日、中3週で迎えた6戦目は、4歳以上500万下（中山芝2200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は秋山真一郎騎手（1戦1勝）。16頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では切れる脚を使えず8着に終わった。

11月5日、約7か月半の休養明けで迎えた7戦目は、塚田祥雄騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（福島芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を繰り出し、3着に入った。

11月26日、中2週で迎えた8戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（東京芝2400m 曇/良）に出走。18頭立ての9番人気で14番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。最後は失速してしまい10着に敗れた。

12月17日、中2週で迎えた9戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中山ダート1200m 曇/重）に出走。16頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、緩みのないペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では上々の伸びを見せたが、ラインドライブに交わされて1馬身3/4差の2着となった。

5歳（2007年）

1月20日、中4週で迎えた10戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で後藤浩輝騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では終いが甘くなり、4着に終わった。

3月3日、中5週で迎えた11戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で後藤浩輝騎手（2戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。最後は失速してしまい13着に敗れた。

3月24日、中2週で迎えた12戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中山ダート1200m 曇/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

4月14日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた13戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の伏拝特別（福島芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では末脚を伸ばせず11着に敗れた。

8月12日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から10kg戻して迎えた14戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の小樽特別（札幌芝1500m 晴/良）に出走。14頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では脚色がやや衰え、4着に終わった。

9月9日、中3週で迎えた15戦目は、3歳以上500万下（札幌芝1500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴山雄一騎手（1戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では終いが甘くなり、4着に終わった。

9月22日、中1週で迎えた16戦目は、3歳以上500万下（札幌芝1500m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴山雄一騎手（2戦0勝）。13頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位争いには絡めず7着に敗れた。

9月30日、連闘で迎えた17戦目は、松田大作騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の釧路湿原特別（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。13頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず5着に敗れた。

10月27日、中3週で迎えた18戦目は、3歳以上500万下の奥只見特別（福島芝1700m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で松田大作騎手（1戦0勝）。14頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したユキノハリケーンを差し切れず、1馬身3/4差の2着となった。

11月17日、中2週で迎えた19戦目は、芹沢純一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の霊山特別（福島芝2000m 晴/良）に出走。10頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では伸びが鈍く6着に敗れた。

6歳（2008年）

4月13日、約5か月の休養明けで迎えた20戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（福島ダート1700m 曇/良）に出走。15頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では見せ場なく7着に敗れた。

5月3日、中2週で迎えた21戦目は、4歳以上500万下（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で石橋脩騎手（1戦0勝）。14頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。最後は失速してしまい9着に敗れた。

6月28日、中7週で馬体重を前走から20kg増やして迎えた22戦目は、3歳以上500万下（福島ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で石橋脩騎手（2戦0勝）。15頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では末脚に勢いがなく10着に敗れた。

11月28日、約5か月の休み明けで馬体重を前走からさらに11kg増やして迎えた23戦目は、水野貴史騎手を鞍上に迎えて、カトレヤ特別（浦和ダート1500m 晴/不良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では天稟の勝負根性でゴールまで力走したが、4着に終わった。

12月19日、中2週で迎えた24戦目は、サンタクロース特別（川崎ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で水野貴史騎手（1戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では驚異的な末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のギンザモーゼに2馬身の差をつけて久方ぶりに勝利を挙げた。

7歳（2009年）

1月1日、中1週で迎えた25戦目は、初夢特別（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で水野貴史騎手（2戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線ではグングンと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のジョウテンオメガを3/4馬身振り切って勝利を手に入れた。

1月27日、中3週で迎えた26戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、ヴィクトリーチャレンジ（川崎ダート2100m 晴/稍重）に出走。14頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では決め手が足りず、5着に終わった。

2月23日、中3週で迎えた27戦目は、観梅特別（川崎ダート1500m 雨/不良）に出走。鞍上は水野貴史騎手（3戦2勝）。13頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

3月11日、中1週で迎えた28戦目は、一般B3二（船橋ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で水野貴史騎手（4戦2勝）。8頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では目の覚めるような末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のマキバジーンに2馬身半の差をつけて4勝目を獲得した。

3月31日、中2週で迎えた29戦目は、春霞特別（川崎ダート1500m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で水野貴史騎手（5戦3勝）。13頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では脚を伸ばせず8着に敗れた。

4月15日、中1週で迎えた30戦目は、春眠特別（川崎ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で水野貴史騎手（6戦3勝）。12頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず12着に敗れた。

6月26日、中9週で迎えた31戦目は、ムーンビーチ賞（大井ダート1600m 内回り曇/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で水野貴史騎手（7戦3勝）。14頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では天稟の負けじ心を発揮してゴールまで力走し、5着に入り込んだ。

7月19日、中2週で迎えた32戦目は、キュート!9ch賞（大井ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で水野貴史騎手（8戦3勝）。10頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。

8月10日、中2週で迎えた33戦目は、シューティングスター賞（大井ダート1800m 曇/不良）に出走。鞍上は7戦連続で水野貴史騎手（9戦3勝）。12頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は脚が止まってしまい12着に敗れた。

9月8日、中3週で迎えた34戦目は、銀河特別（川崎ダート1500m 曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で水野貴史騎手（10戦3勝）。10頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったフサイチクリヨンに詰め切れず、5馬身差の2着となった。

9月23日、中1週で迎えた35戦目は、佐倉牧特別（船橋ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は9戦連続で水野貴史騎手（11戦3勝）。14頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい12着に終わった。

10月5日、中1週で迎えた36戦目は、真島大輔騎手を鞍上に迎えて、報知新聞社賞（川崎ダート1500m 雨/不良）に出走。10頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では伸びが鈍く8着に敗れた。