バーデンヴァイラー（2018年生、母ヴィートマルシェ）

バーデンヴァイラー（2018年3月19日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「ドイツの行進曲。母名より連想」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のドゥラメンテ（当時6歳）と交配したヴィートマルシェが17歳のときに産んだ9番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。2023年の佐賀記念(Jpn3)に勝利した他、2022年のマーキュリーカップ(Jpn3)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

キャロットクラブにて総額5,000万円（12.5万×400口）で一口馬主が募集された。

斉藤崇史厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2020年）

10月11日、デビュー戦は北村友一騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝1800m 外回り晴/稍重）に出走。馬体重は498kg。14頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではパワフルな末脚を繰り出したが、3着に終わった。

11月15日、中4週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で北村友一騎手（1戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のフェブキラナに6馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

3歳（2021年）

7月31日、約8か月半の休み明けで迎えた3戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。端に立ち、息の入らないペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のサンライズグリットに9馬身の差をつけてファンの高評価に応えた。

9月18日、中6週で迎えた4戦目は、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスの大府特別（中京ダート1800m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（1戦1勝）。13頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

10月3日、中1週で迎えた5戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの浜名湖特別（中京芝2000m 晴/良）に出走。8頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では見所を作れず4着に敗れた。

12月11日、中9週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた6戦目は、C.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のクリノドラゴンに4馬身の差をつけて圧倒的人気に応えた。

12月25日、中1週で迎えた7戦目は、3歳以上3勝クラスの摩耶ステークス（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続でC.デムーロ騎手（1戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るウィリアムバローズを上がり1位タイの末脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけて下馬評通りの実力を証明した。

4歳（2022年）

3月6日、中9週で迎えた8戦目は、総武ステークス（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（2戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ハナを取り切り、ミドルペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではグングンと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のサンダーブリッツに2馬身半の差をつけて順当に勝利した。

4月17日、中5週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた9戦目は、G3のアンタレスステークス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は幸英明騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。最後はバタバタになってしまい15着に敗れた。

7月18日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から12kg戻して迎えた10戦目は、Jpn3のマーキュリーカップ（盛岡ダート2000m 曇/稍重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は福永祐一騎手（3戦2勝）。14頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るテリオスベルを次元の違う末脚でクビ差だけ差し切って初の重賞タイトルを手に入れた。

10月1日、約2か月半の間隔を開けて迎えた11戦目は、ハンデG3のシリウスステークス（中京ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（4戦3勝）。16頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始9番手を追走。最後は脚勢が悪くなり15着に敗れた。

12月4日、中8週で迎えた12戦目は、D.レーン騎手を鞍上に迎えて、G1のチャンピオンズカップ（中京ダート1800m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。16頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではいい脚を見せられず14着に敗れた。

5歳（2023年）

2月9日、中9週で迎えた13戦目は、Jpn3の佐賀記念（佐賀ダート2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は福永祐一騎手（5戦3勝）。12頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のデルマルーヴルに1馬身の差をつけて2つ目の重賞タイトルを手にした。

3月16日、中4週で迎えた14戦目は、岩田望来騎手を鞍上に迎えて、Jpn3の名古屋大賞典（名古屋ダート2000m 晴/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では終いが甘くなり、3着に終わった。

5月28日、中9週で迎えた15戦目は、坂井瑠星騎手を鞍上に迎えて、ハンデG2の目黒記念（東京芝2500m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての13番人気で2番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後は失速してしまい18着に終わった。

7月17日、中6週で迎えた16戦目は、Jpn3のマーキュリーカップ（盛岡ダート2000m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で坂井瑠星騎手（1戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

11月26日、約4か月半の休み明けで迎えた17戦目は、西村淳也騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのカノープスステークス（京都ダート1900m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では脚色がやや鈍り、5着に終わった。

12月14日、中2週で迎えた18戦目は、神奈川記念（JRA・NAR交流）（川崎ダート1600m 晴/稍重）に60kgの斤量を背負って出走。鞍上は2戦連続で西村淳也騎手（1戦0勝）。11頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では決め手に欠いて6着に敗れた。