ヴァンジェーロ（2001年生、母Nomo Robbery）

ヴァンジェーロ（2001年3月15日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。馬名の意味は「福音（伊）ターフに福音を響かせて」。毛色は青鹿毛。種牡馬のDeputy Minister（当時22歳）と交配したNomo Robberyが18歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地19戦1勝2着1回、地方5戦2勝。主な勝ち鞍は2006年の3歳以上500万下。

経歴

デビュー前

広尾サラブレッド倶楽部にて総額5,040万円（10.08万×500口）で一口馬主が募集された。

角田輝也厩舎（名古屋）へ入厩。

4歳（2005年）

5月23日、デビュー戦は吉田稔騎手を鞍上に据えて、一般C22（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。馬体重は528kg。10頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では脚を伸ばせず5着に敗れた。

6月6日、中1週で迎えた2戦目は、一般C22（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田稔騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。他馬と併走しながらハナに立つ形となり、で馬群を先導。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のタツノジュウェルに4馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

6月14日、連闘で迎えた3戦目は、一般C19（名古屋ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で吉田稔騎手（2戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のフィールドナイトに2馬身の差をつけて2勝目をマークした。

5歳（2006年）

1月5日、約7か月の休養明けで迎えた4戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての4番人気に推されて14番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず12着に敗れた。

2月5日、中3週で迎えた5戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（小倉ダート2400m 晴/良）に出走。11頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では決め手に欠いて11着に敗れた。

3月5日、中3週で迎えた6戦目は、赤木高太郎騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。16頭立ての14番人気で15番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後はバテてしまい7着に終わった。

4月4日、中3週で迎えた7戦目は、ファンシーステッキ特別（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（1戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。先手を取る形となり、厳しいペースで馬群を先導。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。最後は減速してしまい9着に敗れた。

10月28日、約7か月の休養明けで迎えた8戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（京都ダート1200m 曇/良）に出走。16頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走し、3着に入り込んだ。

11月12日、中1週で迎えた9戦目は、3歳以上500万下（京都ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上はC.ルメール騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではきちんと終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のメイショウディオをクビ差振り切って久方ぶりに勝利を挙げた。

6歳（2007年）

5月12日、約6か月の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた10戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では伸びを欠き9着に敗れた。

6月24日、中5週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた11戦目は、安藤光彰騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の鶴ヶ城特別（福島ダート1150m 曇/良）に出走。15頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では速い脚を使えず15着に終わった。

10月28日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から18kg戻して迎えた12戦目は、上村洋行騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての14番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は一杯になって11着に終わった。

11月10日、中1週で迎えた13戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚に勢いがなく7着に敗れた。

12月1日、中2週で迎えた14戦目は、E.プラード騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。16頭立ての13番人気で11番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はバタバタになってしまい15着に終わった。

7歳（2008年）

2月24日、約3か月の間隔を開けて迎えた15戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1200m 雪/良）に出走。鞍上は上村洋行騎手（1戦0勝）。16頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線では伸びが鈍く7着に終わった。

3月16日、中2週で迎えた16戦目は、柴田未崎騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。16頭立ての12番人気で5番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では伸びを欠き6着に終わった。

5月11日、中7週で迎えた17戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は上村洋行騎手（2戦0勝）。16頭立ての7番人気で15番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では見事な伸び脚で猛進したが、勝ったラインストームにねじ伏せられて1馬身半差の2着となった。

11月1日、約6か月の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた18戦目は、3歳以上1000万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で上村洋行騎手（3戦0勝）。16頭立ての13番人気で11番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では末脚が振るわず16着に終わった。

11月29日、中3週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた19戦目は、3歳以上1000万下（京都ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で上村洋行騎手（4戦0勝）。16頭立ての15番人気で13番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。最後はバテてしまい15着に終わった。

8歳（2009年）

3月29日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から8kg戻して迎えた20戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では余力が残っておらず14着に敗れた。

5月10日、中5週で迎えた21戦目は、川島信二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では末脚を伸ばせず10着に終わった。

6月4日、中3週で迎えた22戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、’09メトロポリタンジューンカップ（大井ダート1200m 曇/良）に出走。15頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では天性のガッツでゴールまで力闘したが、4着に終わった。

8月1日、中7週で迎えた23戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の苗場特別（新潟ダート1200m 曇/良）に出走。15頭立ての14番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始6番手を追走。最後は一杯になって14着に終わった。

10月10日、中9週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた24戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての16番人気で14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では他馬と同じような脚色になり13着に終わった。