アンソニー（1985年生、母ザナドウ）

Anthony

1985.03.03

アンソニー（1985年3月3日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は栗毛。種牡馬のセクレファスター（当時9歳）と交配したザナドウが7歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）明和牧場。戦績は、中央平地9戦3勝2着3回。主な勝ち鞍は1989年の久慈川特別(400万下)。

経歴

デビュー前

野平好男厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1988年）

1月30日、デビュー戦は柴田政人騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（東京ダート1400m 晴/良）に出走。馬体重は442kg。12頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後は一杯になって11着に敗れた。

4歳（1989年）

6月17日、約17か月の休み明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた2戦目は、増沢末夫騎手を鞍上に迎えて、5歳以上400万下（新潟芝1400m 小雨/重）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。11頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のローレンダッドレイに3馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

7月16日、中3週で迎えた3戦目は、4歳以上400万下のおけさ特別（新潟芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で増沢末夫騎手（1戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、やや厳しいペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では卓抜な伸びを見せたが、ローレンダッドレイに交わされて1馬身3/4差の2着に敗北した。

8月26日、中5週で迎えた4戦目は、4歳以上400万下の湯沢特別（新潟芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で増沢末夫騎手（2戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、少し速いペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では目を引く伸び脚で猛進したが、ビフォアドーンにハナ差交わされて2着に甘んじた。

9月24日、中3週で迎えた5戦目は、4歳以上400万下（中山芝1200m 外回り 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で増沢末夫騎手（3戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。直線では伸びが甘くなり、4着に終わった。

10月7日、中1週で迎えた6戦目は、4歳以上400万下（東京芝1400m 小雨/良）に出走。鞍上は柴田政人騎手（1戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ハナを切り、少し遅いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮やかな末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のワールドコマヨシに2馬身半の差をつけてファンの期待に応えた。

10月29日、中2週で迎えた7戦目は、小迫次男騎手を鞍上に迎えて、4歳以上400万下の久慈川特別（福島芝1200m 晴/良）に出走。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線に入ると、前で粘るマイネペルレを凄まじい末脚で交わし去り、最後は3馬身半の差をつけて断トツの支持に応えた。

11月19日、中2週で迎えた8戦目は、菅原泰夫騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下（東京芝1800m 晴/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では迫力十分の伸び脚で追い上げたが、逃げるビンゴフットを捕まえ切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

12月16日、中3週で迎えた9戦目は、的場均騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上900万下の北総特別（中山芝2000m 晴/良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。敢然と端をきり、若干緩いペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はバタバタになってしまい14着に敗れた。