ヴァーダイト（2017年生、母クリソプレーズ）

ヴァーダイト（2017年2月18日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「不屈の精神と深い知恵を与えるパワーストーン。母名より連想」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のディープインパクト（当時15歳）と交配したクリソプレーズが16歳のときに産んだ8番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。2022年の新潟ジャンプステークス(JG3)で3着に入った他、2022年の障害3歳以上オープン(障害3歳以上オープン)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

キャロットクラブにて総額1億2,000万円（30万×400口）で一口馬主が募集された。

音無秀孝厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2019年）

12月15日、デビュー戦は川田将雅騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は486kg。9頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のヒートオンビートに4馬身の差をつけて初白星を挙げた。

3歳（2020年）

2月1日、中6週で迎えた2戦目は、3歳1勝クラスの梅花賞（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（1戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は脚色が悪くなり7着に敗れた。

6月7日、約4か月の休養明けで迎えた3戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。9頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では見所を作れず4着に敗れた。

6月28日、中2週で迎えた4戦目は、3歳以上1勝クラス（阪神芝2200m 曇/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（2戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は脚が止まってしまい8着に敗れた。

11月1日、約4か月の休み明けで迎えた5戦目は、団野大成騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。9頭立ての4番人気で大外9番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はスピードが落ちてしまい6着に敗れた。

12月19日、中6週で迎えた6戦目は、3歳以上1勝クラス（阪神ダート2000m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で団野大成騎手（1戦0勝）。11頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、驚異的な末脚を爆発させて、最後は2着のヴェラアズールに1馬身半の差をつけて優勝

4歳（2021年）

1月24日、中4週で迎えた7戦目は、4歳以上2勝クラス（中京ダート1900m 小雨/不良）に出走。鞍上は松山弘平騎手（1戦0勝）。8頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では伸びを欠き5着に敗れた。

2月13日、中2週で迎えた8戦目は、4歳以上2勝クラス（阪神ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（3戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のスコルピウスに2馬身の差をつけて3勝目を獲得した。

6月19日、約4か月の休み明けで迎えた9戦目は、岩田望来騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスのオークランドレーシングクラブトロフィー（阪神ダート1800m 小雨/不良）に出走。16頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚に勢いがなく7着に敗れた。

9月5日、約2か月半の間隔を開けて迎えた10戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの西日本スポーツ杯（小倉ダート1700m 小雨/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての4番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず7着に敗れた。

10月17日、中5週で迎えた11戦目は、藤懸貴志騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの平城京ステークス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。15頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを14番手で通過。直線では鋭い脚を使えず15着に敗れた。

12月12日、中7週で迎えた12戦目は、C.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの竹田城ステークス（阪神ダート2000m 晴/良）に出走。14頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず6着に敗れた。

5歳（2022年）

2月13日、中8週で馬体重を前走から20kg増やして迎えた13戦目は、4歳以上3勝クラスの加古川ステークス（阪神ダート1800m 小雨/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（1戦0勝）。13頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では末脚に勢いがなく7着に敗れた。

3月13日、中3週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた14戦目は、坂井瑠星騎手を鞍上に迎えて、4歳以上3勝クラスの灘ステークス（阪神ダート2000m 曇/良）に出走。16頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり1位タイの伸び脚を披露したが上位争いには加われず8着に終わった。

4月24日、中5週で迎えた15戦目は、小牧加矢太騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（福島障害芝2750m 晴/良）に57kgの軽斤量で出走。14頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。最後は、2着のエイムアンドエンドに1馬身の差をつけて勝利を手に入れた。

6月18日、中7週で迎えた16戦目は、障害3歳以上オープン（阪神障害芝3110m 曇/良）に57kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で小牧加矢太騎手（1戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。最後は、勝ったサンティーニから1馬身半差の2着に敗北した。

7月30日、中5週で迎えた17戦目は、J・G3の新潟ジャンプステークス（新潟障害芝3250m 外→内晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で小牧加矢太騎手（2戦1勝）。14頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。3着に入った。

11月12日、約3か月半の休み明けで迎えた18戦目は、J・G3の京都ジャンプステークス（阪神障害芝3140m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で小牧加矢太騎手（3戦1勝）。13頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。7着に敗れた。

2022年11月16日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。