デライトスライト（1990年生、母マイルドバンブー）

デライトスライト（1990年4月9日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のトウシヨウボーイ（当時17歳）と交配したマイルドバンブーが14歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は田中春美。戦績は、中央平地18戦5勝2着5回。1995年の府中牝馬ステークス(牝G3)で4着に入った他、1995年のBSNオープン(オープン)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

宗像義忠厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1993年）

10月9日、デビュー戦は小林淳一騎手を鞍上に据えて、4歳未勝利（福島芝1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。馬体重は482kg。16頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切り、4着に入り込んだ。

10月23日、中1週で迎えた2戦目は、4歳未勝利（福島芝1200m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で小林淳一騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では豪快な末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のリバーバリオスに1馬身半の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

11月14日、中2週で迎えた3戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京芝1400m 晴/重）に出走。14頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではスパッとキレる脚を見せたが、伸びてきたヤマタケマーチ決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

4歳（1994年）

7月24日、約8か月半の休み明けで馬体重を前走から30kg増やして迎えた4戦目は、4歳以上500万下（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（1戦0勝）。18頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はバタバタになってしまい11着に敗れた。

8月7日、中1週で迎えた5戦目は、4歳以上500万下（新潟芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で田中勝春騎手（2戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では圧倒的な末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のセイシンペガサスをクビ差振り切って2勝目を手にした。

8月28日、中2週で迎えた6戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下の湯沢特別（新潟芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で田中勝春騎手（3戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

9月24日、中3週で迎えた7戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（中山芝1200m 外回り雨/稍重）に出走。13頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では豪快な末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のエプソムカラーを半馬身振り切って3勝目を掴み取った。

10月23日、中3週で迎えた8戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。9頭立ての3番人気で大外9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では目の覚めるような末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のクロフネミステリーをクビ差振り切って勝利を手中に収めた。

5歳（1995年）

4月30日、約6か月半の休養明けで迎えた9戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（東京芝1600m 曇/重）に出走。鞍上は田中勝春騎手（4戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではシャープな伸び脚で猛追したが、抜け出したチアフルドーターを捕まえ切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。

5月13日、中1週で迎えた10戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（東京芝1400m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（5戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では伸びあぐねて8着に敗れた。

5月27日、中1週で迎えた11戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下の是政特別（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で田中勝春騎手（6戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では目を引く伸びを見せたが、勝ったハヤテミキコにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

6月24日、中3週で迎えた12戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の松島特別（福島芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で田中勝春騎手（7戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では見せ場なく8着に敗れた。

7月8日、中1週で迎えた13戦目は、5歳以上900万下（中京芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（1戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るシンメイリボーンを別次元の末脚でクビ差だけ差し切って優勝

8月13日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた14戦目は、橋本広喜騎手を鞍上に迎えて、BSNオープン（新潟芝1400m 晴/良）に出走。14頭立ての6番人気で大外14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で猛進したが、勝ったドージマムテキにねじ伏せられてクビ差の2着となった。

9月2日、中2週で迎えた15戦目は、ハンデ戦の新潟日報賞（新潟芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で橋本広喜騎手（1戦0勝）。17頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを16番手で通過。直線では逸出した伸び脚で急追したが、抜け出したトウホーケリーにアタマ差届かず2着に甘んじた。

10月15日、中5週で迎えた16戦目は、牝馬限定G3の府中牝馬ステークス（東京芝1600m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は柴田善臣騎手（2戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

11月12日、中3週で迎えた17戦目は、牝馬限定戦のユートピアステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（8戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではイマイチ伸び切れず8着に敗れた。

12月16日、中4週で迎えた18戦目は、師走ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（9戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、5着に終わった。