クロフネミステリー（1990年生、母Certain Secret）

クロフネミステリー（1990年3月3日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬、繁殖牝馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のClever Trick（当時14歳）と交配したCertain Secretが6歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地20戦6勝2着5回、海外1戦0勝。1995年の白樺賞(オープン)で3着に入った他、1993年のカーネーションカップ(オープン牝)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

藤沢和雄厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1992年）

10月11日、デビュー戦は岡部幸雄騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（東京芝1600m 曇/良）に出走。馬体重は432kg。15頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では電光石火の末脚を繰り出し、3着に入った。

10月25日、中1週で迎えた2戦目は、3歳新馬（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（1戦0勝）。6頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では鮮烈な末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のブラックサイクロンに2馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

3歳（1993年）

4月25日、約6か月の休養明けで迎えた3戦目は、橋本広喜騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。17頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るナイステンパランスを3/4馬身差し切って久方ぶりの実戦を物にした。

5月22日、中3週で迎えた4戦目は、牝馬限定3歳オープンのカーネーションカップ（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（2戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天稟の負けん気を発揮してゴールまで力走したが、3着に終わった。

6月12日、中2週で迎えた5戦目は、4歳900万下のエーデルワイスステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（3戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚がパッとせず7着に敗れた。

11月21日、約5か月半の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた6戦目は、4歳以上900万下（東京ダート1200m 晴/不良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は橋本広喜騎手（1戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線に入ると、前で粘るカリスタローマンを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて久しぶりの実戦をモノにした。

12月4日、中1週で迎えた7戦目は、仲冬ステークス（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で橋本広喜騎手（2戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり13着に敗れた。

4歳（1994年）

7月23日、約7か月半の休養明けで迎えた8戦目は、4歳以上900万下のアカシヤステークス（札幌芝1500m 晴/良）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（4戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では目覚ましい伸びを見せたが、伸びてきたオンワードアーリー決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

8月14日、中2週で迎えた9戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下のサロマ湖特別（札幌芝1200m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（5戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では伸びが劣勢になり8着に敗れた。

8月27日、中1週で迎えた10戦目は、4歳以上900万下の洞爺湖特別（札幌芝1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で岡部幸雄騎手（6戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では卓出した伸び脚で急追したが、抜け出したミスアミーゴにクビ差届かず2着に甘んじた。

9月25日、中3週で迎えた11戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の上総特別（中山芝1200m 外回り晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で岡部幸雄騎手（7戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では目を引く伸び脚で猛追したが、勝ったオギティファニーに詰め切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。

10月23日、中3週で迎えた12戦目は、4歳以上900万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で岡部幸雄騎手（8戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では闘争心が光る走りを見せたが、伸びてきたデライトスライト決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

11月20日、中3週で迎えた13戦目は、4歳以上900万下（東京ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で岡部幸雄騎手（9戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のスーパーライセンスに1馬身1/4の差をつけて1番人気に応えた。

12月17日、中3週で迎えた14戦目は、4歳以上900万下（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で岡部幸雄騎手（10戦2勝）。15頭立ての圧倒的1番人気に推されて14番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では闘争心が光る走りを見せたが、伸びてきたウエスタンマッチ決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

12月25日、連闘で迎えた15戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の千種川特別（阪神芝1400m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は橋本広喜騎手（3戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず8着に敗れた。

5歳（1995年）

1月14日、中2週で迎えた16戦目は、5歳以上900万下の若水賞（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（11戦2勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のノムラエンペラーに6馬身の差をつけて断トツ人気に応えた。

2月11日、中3週で迎えた17戦目は、春望ステークス（東京ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（12戦3勝）。15頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では強烈な末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のプランタンシェクルに2馬身半の差をつけて圧倒的支持に応えた。

6月25日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた18戦目は、白樺賞（札幌芝1000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で岡部幸雄騎手（13戦4勝）。14頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走したが、3着に終わった。

7月16日、中2週で迎えた19戦目は、G3の札幌スプリントステークス（札幌芝1200m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で岡部幸雄騎手（14戦4勝）。16頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では決め手に欠いて6着に敗れた。

10月15日、約3か月の休養明けで迎えた20戦目は、牝馬限定G3の府中牝馬ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で岡部幸雄騎手（15戦4勝）。16頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では他馬と同じような脚色になり9着に敗れた。