ナイステンパランス（1990年生、母ダイナナルーキー）

ナイステンパランス（1990年5月6日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は芦毛。種牡馬のテンパレートシル（当時6歳）と交配したダイナナルーキーが17歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は坂本春雄。戦績は、中央平地25戦3勝2着2回、地方5戦2勝2着1回。主な勝ち鞍は1994年の4歳以上500万下。

経歴

デビュー前

稗田研二厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1992年）

8月9日、デビュー戦は横山典弘騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（函館芝1200m 雨/不良）に出走。馬体重は444kg。9頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず5着に敗れた。

8月30日、中2週で迎えた2戦目は、3歳新馬（函館芝1000m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦0勝）。8頭立ての1番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、やや速いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮やかな末脚を爆発させてすんなりと抜け出し、最後は2着のオサイチギフトに4馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

12月26日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた3戦目は、3歳500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は3戦連続で横山典弘騎手（2戦1勝）。13頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。先頭に立ち、かなりのハイペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が悪くなり6着に終わった。

3歳（1993年）

2月6日、中5週で迎えた4戦目は、3歳オープンのヒヤシンスステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で横山典弘騎手（3戦1勝）。10頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。先頭に立ち、ややハイペースでレースを引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では末脚が振るわず5着に終わった。

2月27日、中2週で迎えた5戦目は、3歳オープンのクロッカスステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で横山典弘騎手（4戦1勝）。10頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では目立つような脚を使えず9着に終わった。

3月13日、中1週で迎えた6戦目は、4歳500万下の桜草特別（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で横山典弘騎手（5戦1勝）。10頭立ての4番人気で大外10番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

4月10日、中3週で迎えた7戦目は、4歳500万下（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で横山典弘騎手（6戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では天性の負けじ心を発揮してゴールまで力闘したが、4着に終わった。

4月25日、中1週で迎えた8戦目は、大塚栄三郎騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。17頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。ハナを奪い、平均的なペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の忍耐力で最後まで敢闘したが、クロフネミステリーに3/4馬身交わされて2着となった。

5月16日、中2週で迎えた9戦目は、4歳500万下の若鮎賞（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（7戦1勝）。8頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。ハナを取り切り、非常に遅いペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では物凄い伸び脚で驀進したが、グレイエミネンスに半馬身交わされて2着となった。

11月20日、約6か月半の休養明けで迎えた10戦目は、4歳以上500万下（東京芝1800m 小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（8戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて11番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、ゆったりとしたペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はタレてしまい8着に敗れた。

12月12日、中2週で迎えた11戦目は、小野次郎騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京芝1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての4番人気に推されて2番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、少し緩いペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は一杯になって11着に敗れた。

4歳（1994年）

1月5日、中2週で迎えた12戦目は、5歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（9戦1勝）。16頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後はガス欠状態になり11着に敗れた。

1月29日、中2週で迎えた13戦目は、5歳以上500万下の香春岳特別（小倉芝1200m 曇/重）に出走。鞍上は小野次郎騎手（1戦0勝）。16頭立ての13番人気で3番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では息の長い末脚を発揮し、3着に入り込んだ。

2月12日、中1週で迎えた14戦目は、5歳以上500万下（小倉芝1200m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で小野次郎騎手（2戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、厳しいペースで馬群を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は勢いを失って11着に敗れた。

2月26日、中1週で迎えた15戦目は、5歳以上500万下（小倉芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で小野次郎騎手（3戦0勝）。12頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後はタレてしまい12着に敗れた。

4月24日、中7週で迎えた16戦目は、5歳以上500万下（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は大塚栄三郎騎手（1戦0勝）。15頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では末脚を伸ばせず10着に敗れた。

5月7日、中1週で迎えた17戦目は、5歳以上500万下（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で大塚栄三郎騎手（2戦0勝）。16頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、リードを2馬身以上保って、少し遅いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に飲まれ6着に敗れた。

10月9日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた18戦目は、亀山泰延騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京芝1600m 晴/良）に出走。8頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。前に出て、後続を2馬身以上離して、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が悪くなり8着に終わった。

11月5日、中3週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた19戦目は、4歳以上500万下の久慈川特別（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で亀山泰延騎手（1戦0勝）。14頭立ての7番人気で大外14番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では脚が上がってしまい11着に敗れた。

11月20日、中1週で迎えた20戦目は、吉永護騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京芝1600m 曇/良）に出走。16頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、少し遅いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではグングンと末脚を伸ばして、最後は2着のパーシャンフローラを半馬身振り切って久しぶりに白星を挙げた。

12月11日、中2週で迎えた21戦目は、高山太郎騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京芝2000m 曇/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて3番ゲートからスタート。端に立ち、リードを5馬身以上キープして、若干緩いペースで一団を牽引。しかし、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。直線では脚が上がってしまい15着に敗れた。

12月24日、中1週で迎えた22戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は吉永護騎手（1戦1勝）。16頭立ての6番人気で大外16番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、後続との差を2馬身以上保って、苛烈なペースで馬群を先導。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では生得の持久力で渋太く持ち堪えて、最後は2着のセントオスカーをクビ差振り切って3勝目を挙げた。

5歳（1995年）

1月22日、中3週で迎えた23戦目は、5歳以上900万下（中山ダート1200m 雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉永護騎手（2戦2勝）。12頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はガス欠状態になり12着に終わった。

2月18日、中3週で迎えた24戦目は、5歳以上900万下（東京ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で吉永護騎手（3戦2勝）。16頭立ての13番人気で2番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、ミドルペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はスピードが落ちてしまい10着に終わった。

4月23日、中8週で迎えた25戦目は、5歳以上900万下（東京芝1800m 雨/良）に出走。鞍上は4戦連続で吉永護騎手（4戦2勝）。15頭立ての12番人気で13番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は勢いを失って14着に終わった。

7月27日、約3か月の休養明けで迎えた26戦目は、野木英文騎手を鞍上に迎えて、盛夏特別（宇都宮ダート1500m 晴/良）に出走。7頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。最後は、2着のアオバシュンプーに4馬身の差をつけて4勝目を奪取した。

8月10日、中1週で迎えた27戦目は、葉月特別（宇都宮ダート1500m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で野木英文騎手（1戦1勝）。7頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。7着に敗れた。

6歳（1996年）

1月9日、約5か月の休み明けで迎えた28戦目は、初夢特別（宇都宮ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で野木英文騎手（2戦1勝）。12頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。12着に敗れた。

7月14日、約6か月の休み明けで馬体重を前走から23kg増やして迎えた29戦目は、一般B1 B2（足利ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で野木英文騎手（3戦1勝）。8頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。最後は、2着のキャノンサクラに4馬身の差をつけて久々の一戦をモノにした。

7月31日、中1週で迎えた30戦目は、ほうせんか特別（宇都宮ダート1500m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で野木英文騎手（4戦2勝）。9頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。最後は、勝ったナスノネバーから2馬身差の2着に敗北した。