ダノンシャンティ（2007年生、母シャンソネット）

ダノンシャンティ（2007年4月28日）は、日本の競走馬、種牡馬。馬名の意味は「冠名＋フランスの競馬場名より」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のフジキセキ（当時15歳）と交配したシャンソネットが8歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者はダーレー・ジャパン・ファーム（有）。戦績は、中央平地8戦3勝2着1回。2010年のNHKマイルカップ(G1)に勝利した他、2010年の毎日杯(G3)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、ダーレー・ジャパン・ファームから「セレクトセールサラブレッド1歳」に上場され、ダノックスによって2,887.5万円で落札された。

松田国英厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2009年）

11月22日、デビュー戦は内田博幸騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。馬体重は470kg。12頭立ての2番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では圧倒的な末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のセイルラージを3/4馬身振り切って初勝利を挙げた。

12月26日、中4週で迎えた2戦目は、2歳G3のラジオNIKKEI杯2歳ステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（1戦1勝）。15頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切り、3着に入った。

3歳（2010年）

2月7日、中5週で迎えた3戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、3歳G3の共同通信杯（東京芝1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。13頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では鮮やかな伸び脚で猛追したが、抜け出したハンソデバンドにハナ差届かず2着に甘んじた。

3月27日、中6週で迎えた4戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、3歳G3の毎日杯（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。11頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では鮮烈な末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のミッキードリームに1馬身1/4の差をつけて初の重賞タイトルをつかんだ。

5月9日、中5週で迎えた5戦目は、3歳G1のNHKマイルカップ（東京芝1600m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で安藤勝己騎手（1戦1勝）。18頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた15頭をごぼう抜きし、最後は2着のダイワバーバリアンに1馬身半の差をつけて3歳マイル王の座を獲得した。

12月26日、約7か月半の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた6戦目は、F.ベリー騎手を鞍上に迎えて、G1の有馬記念（中山芝2500m 晴/良）に出走。15頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では今ひとつ伸びが無く9着に終わった。

4歳（2011年）

2月13日、中6週で迎えた7戦目は、G2の京都記念（京都芝2200m 外回り晴/良）に58kgの斤量を背負って出走。鞍上は安藤勝己騎手（2戦2勝）。12頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

4月3日、中6週で迎えた8戦目は、G2の産経大阪杯（阪神芝2000m 晴/良）に59kgの斤量を背負って出走。鞍上は2戦連続で安藤勝己騎手（3戦2勝）。15頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では瞬発力に優れた末脚を繰り出したが、4着に終わった。