セイルラージ（2007年生、母ビワパシフィカス）

セイルラージ（2007年2月13日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「順風満帆に進む」。毛色は鹿毛。種牡馬のアグネスタキオン（当時9歳）と交配したビワパシフィカスが9歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道白老郡白老町、生産者は（有）社台コーポレーション白老ファーム。戦績は、中央平地34戦5勝2着7回。2014年の巴賞(オープン)で2着に入った他、2014年のニューイヤーステークス(オープン)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

サンデーサラブレッドクラブにて総額3,600万円（90万×40口）で一口馬主が募集された。

藤原英昭厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2009年）

11月22日、デビュー戦はC.ルメール騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。馬体重は462kg。12頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では鮮やかな伸び脚で猛追したが、抜け出したダノンシャンティを捕まえ切れず、3/4馬身差の2着に敗北した。

12月6日、中1週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（1戦0勝）。18頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、11着に敗れた。

3歳（2010年）

1月16日、中5週で迎えた3戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では卓抜な伸び脚で驀進したが、勝ったオウケンサクラにねじ伏せられて1馬身3/4差の2着に敗北した。

2月13日、中3週で迎えた4戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都芝1800m 外回り曇/稍重）に出走。15頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では強烈な末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のシャイニーナイトに1馬身1/4の差をつけて初勝利を挙げた。

3月7日、中2週で迎えた5戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のアルメリア賞（阪神芝1800m 外回り小雨/稍重）に出走。14頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位には食い込めず6着に敗れた。

4歳（2011年）

2月6日、約11か月の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた6戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。最後は脚勢が鈍り10着に敗れた。

4月17日、中9週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた7戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての2番人気に推されて大外18番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では驚異的な末脚を爆発させて前にいた8頭を交わし去り、最後は2着のドリームクラフトに1馬身1/4の差をつけて優勝

5月22日、中4週で迎えた8戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の六波羅特別（京都芝1600m 外回り曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（1戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

6月12日、中2週で迎えた9戦目は、4歳以上1000万下の小豆島特別（阪神芝1600m 外回り小雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で岩田康誠騎手（2戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前のしぶとさで最後まで脚を伸ばしたが、伸びてきたセイクリッドセブン決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

7月10日、中3週で迎えた10戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の一乗寺特別（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、18番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを11番手で通過。直線では切れ味光る末脚を発揮したが、3着に終わった。

11月27日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた11戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての1番人気に推されて17番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では別次元の末脚を弾けさせて前にいた10頭をごぼう抜きし、最後は2着のメデタシに1馬身1/4の差をつけてファンの期待に応えた。

12月11日、中1週で迎えた12戦目は、3歳以上1000万下（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（3戦1勝）。15頭立ての圧倒的1番人気に推されて14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線では迫力のある伸び脚で猛追したが、抜け出したセイクリッドセブンにアタマ差届かず2着に甘んじた。

12月24日、中1週で迎えた13戦目は、3歳以上1000万下の摂津特別（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（4戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

5歳（2012年）

3月24日、約3か月の休養明けで迎えた14戦目は、4歳以上1000万下（阪神芝1600m 外回り曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で岩田康誠騎手（5戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では天稟の負けん性を発揮してゴールまで力走したが、4着に終わった。

6月17日、約3か月の間隔を開けて迎えた15戦目は、C.ウィリアムズ騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の小豆島特別（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。最後はガス欠状態になり10着に敗れた。

6月30日、中1週で迎えた16戦目は、鮫島良太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の長久手特別（中京芝1600m 曇/良）に出走。16頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり1位タイの伸び脚を披露したが上位には割り込めず7着に敗れた。

9月23日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から12kg増やして迎えた17戦目は、3歳以上1000万下の甲東特別（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（6戦1勝）。13頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

10月14日、中2週で迎えた18戦目は、3歳以上1000万下の三年坂特別（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（7戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では強烈な末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のカピオラニパレスに1馬身半の差をつけて先頭ゴールを果たした。

11月10日、中3週で迎えた19戦目は、3歳以上1600万下の修学院ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（1戦0勝）。8頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では他馬と同じような脚色になり4着に敗れた。

6歳（2013年）

1月20日、中9週で迎えた20戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の石清水ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（1戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では堅調な伸びを見せたが、勝ったマックスドリームに詰め切れず、2馬身差の2着に敗北した。

3月3日、中5週で迎えた21戦目は、D.バルジュー騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の武庫川ステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では天賦の勝負根性でゴールまで勇戦したが、4着に終わった。

4月20日、中6週で迎えた22戦目は、4歳以上1600万下の錦ステークス（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（8戦2勝）。13頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では一歩一歩着実に差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のランリョウオーを半馬身振り切って1着ゴールを果たした。

5月26日、中4週で迎えた23戦目は、岡田祥嗣騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの2000sダービーメモリーズディープインパクトカップ（京都芝1400m 外回り晴/良）に54kgの軽斤量で出走。18頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

9月29日、約4か月の休養明けで迎えた24戦目は、松田大作騎手を鞍上に迎えて、ポートアイランドステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。17頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走し、4着に入り込んだ。

10月27日、中3週で迎えた25戦目は、カシオペアステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は浜中俊騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず5着に敗れた。

7歳（2014年）

1月18日、約3か月の間隔を開けて迎えた26戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、ニューイヤーステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前の強靭な心肺能力で最後まで敢闘したが、勝ったレッドアリオンにねじ伏せられて2馬身差の2着に敗北した。

2月23日、中4週で迎えた27戦目は、洛陽ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は鮫島良太騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では末脚が振るわず11着に敗れた。

4月13日、中6週で迎えた28戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、福島民報杯（福島芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切り、最後はケイアイチョウサンと並んで3着同着となった。

5月4日、中2週で迎えた29戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、谷川岳ステークス（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では見せ場なく9着に敗れた。

7月6日、中8週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた30戦目は、巴賞（函館芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は松田大作騎手（1戦0勝）。10頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、伸びてきたアロマティコ決め手に屈してクビ差の2着となった。

7月27日、中2週で迎えた31戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、福島テレビオープン（福島芝1800m 曇/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを12番手で通過。直線では出色の末脚を披露したが、5着に終わった。

11月2日、約3か月半の休み明けで迎えた32戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、カシオペアステークス（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。15頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では切れる脚を使えず6着に敗れた。

11月22日、中2週で迎えた33戦目は、ハンデ戦でオープンのアンドロメダステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（9戦3勝）。10頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず5着に敗れた。

8歳（2015年）

3月8日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた34戦目は、ハンデ戦でオープンの大阪城ステークス（阪神芝1800m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は松田大作騎手（2戦0勝）。16頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、馬場の外目を回って3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は脚勢が悪くなり14着に終わった。