オウケンサクラ（2007年生、母ランフォザドリーム）

オウケンサクラ（2007年3月31日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋桜」。毛色は鹿毛。種牡馬のバゴ（当時6歳）と交配したランフォザドリームが14歳のときに産んだ7番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）高瀬牧場。戦績は、中央平地31戦3勝2着1回。2010年の桜花賞(牝G1)で2着に入った他、2010年の天皇賞（秋）(G1)で4着に入る活躍をした。その他にも重賞1勝を挙げた。

経歴

デビュー前

音無秀孝厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2009年）

11月28日、デビュー戦は福永祐一騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は490kg。17頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

12月19日、中2週で迎えた2戦目は、村田一誠騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（阪神芝2000m 晴/良）に出走。13頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

3歳（2010年）

1月16日、中3週で迎えた3戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた7頭を差し切り、最後は2着のセイルラージに1馬身3/4の差をつけて未勝利戦を制した。

2月20日、中4週で迎えた4戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のこぶし賞（京都芝1600m 晴/良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では一完歩ずつ確実に終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のエアラフォンをクビ差振り切って2勝目を挙げた。

3月6日、中1週で迎えた5戦目は、牝馬限定3歳G3のチューリップ賞（阪神芝1600m 外回り曇/重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は小牧太騎手（1戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

3月20日、中1週で迎えた6戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G3のフラワーカップ（中山芝1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では鮮やかな末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のコスモネモシンに1馬身1/4の差をつけて重賞ウィナーの称号をゲットした。

4月11日、中2週で迎えた7戦目は、牝馬限定3歳G1の桜花賞（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は安藤勝己騎手（1戦1勝）。18頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。敢然と端をきり、若干速いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味の心肺能力で最後まで奮戦したが、アパパネに半馬身交わされて2着に敗北した。

5月23日、中5週で迎えた8戦目は、牝馬限定3歳G1のオークス（優駿牝馬）（東京芝2400m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で安藤勝己騎手（2戦1勝）。18頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では強靭な末脚を繰り出したが、5着に終わった。

9月19日、約4か月の休み明けで迎えた9戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G2のローズステークス（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では脚が残っておらず8着に敗れた。

10月17日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた10戦目は、牝馬限定3歳G1の秋華賞（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（1戦0勝）。18頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は減速してしまい11着に敗れた。

10月31日、中1週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた11戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、G1の天皇賞（秋）（東京芝2000m 曇/稍重）に出走。18頭立ての17番人気で5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天性のガッツでゴールまで力闘し、4着を確保した。

11月21日、中2週で迎えた12戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、G1のマイルチャンピオンシップ（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。最後はガス欠状態になり16着に終わった。

4歳（2011年）

3月20日、約4か月の休養明けで迎えた13戦目は、ハンデG3の中京記念（小倉芝2000m 雨/稍重）に出走。鞍上は後藤浩輝騎手（1戦1勝）。16頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。最後は脚色が衰えて13着に敗れた。

4月2日、中1週で迎えた14戦目は、牝馬限定のハンデG3の中山牝馬ステークス（阪神芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で後藤浩輝騎手（2戦1勝）。18頭立ての12番人気で17番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず13着に終わった。

4月23日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた15戦目は、丸田恭介騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G3の福島牝馬ステークス（新潟芝1800m 外回り小雨/良）に出走。16頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天稟の闘争本能でゴールまで力走し、4着に入った。

5月15日、中2週で迎えた16戦目は、牝馬限定G1のヴィクトリアマイル（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は北村宏司騎手（1戦0勝）。17頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。先手を取り、リードを2馬身以上保って、少し速いペースで一団を先導。先頭のまま5馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず15着に敗れた。

5月28日、中1週で迎えた17戦目は、大庭和弥騎手を鞍上に迎えて、ハンデG2の目黒記念（東京芝2500m 雨/稍重）に出走。17頭立ての13番人気で5番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚を失くしてしまい16着に終わった。

10月16日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた18戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G2の府中牝馬ステークス（東京芝1800m 晴/稍重）に出走。16頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始4番手を追走。最後はガス欠状態になり13着に終わった。

10月30日、中1週で迎えた19戦目は、カシオペアステークス（京都芝1800m 外回り小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で丸山元気騎手（1戦0勝）。18頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。最後は脚が止まってしまい15着に終わった。

11月20日、中2週で迎えた20戦目は、ハンデG3の福島記念（新潟芝2000m 外回り曇/重）に出走。鞍上は丸田恭介騎手（1戦0勝）。18頭立ての15番人気で12番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚色が悪くなり13着に終わった。

12月18日、中3週で迎えた21戦目は、牝馬限定のハンデG3の愛知杯（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で丸田恭介騎手（2戦0勝）。16頭立ての14番人気で14番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい9着に終わった。

5歳（2012年）

4月7日、約3か月半の休養明けで迎えた22戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G2の阪神牝馬ステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。17頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではいい脚を見せられず13着に終わった。

4月29日、中2週で迎えた23戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、オアシスステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての13番人気で5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は脚を失くしてしまい16着に終わった。

5月27日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた24戦目は、太宰啓介騎手を鞍上に迎えて、安土城ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。11頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切り、3着を確保した。

6月17日、中2週で迎えた25戦目は、ハンデ戦でオープンのバーデンバーデンカップ（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は北村宏司騎手（2戦0勝）。11頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

7月1日、中1週で迎えた26戦目は、ハンデG3のCBC賞（中京芝1200m 雨/重）に出走。鞍上は太宰啓介騎手（1戦0勝）。17頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、4着に入った。

7月22日、中2週で迎えた27戦目は、G3のアイビスサマーダッシュ（新潟芝1000m 曇/良）に出走。鞍上は北村宏司騎手（3戦0勝）。18頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。14着に敗れた。

8月25日、中4週で迎えた28戦目は、朱鷺ステークス（新潟芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（4戦0勝）。18頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが甘くなり、6着に終わった。

6歳（2013年）

1月13日、約4か月半の休養明けで迎えた29戦目は、ニューイヤーステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は内田博幸騎手（2戦0勝）。16頭立ての12番人気で15番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は勢いを失って15着に終わった。

1月19日、連闘で迎えた30戦目は、牝馬限定G3の京都牝馬ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は北村友一騎手（1戦0勝）。14頭立ての14番人気で2番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。最後は減速してしまい13着に終わった。

2月17日、中3週で迎えた31戦目は、国分恭介騎手を鞍上に迎えて、洛陽ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての14番人気で13番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、後続を2馬身以上離して、ややスローペースでレースを牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘りを欠いて6着に敗れた。