エースインザレース（2000年生、母レインボーファスト）

Ace in the Race

2000.02.09

エースインザレース（2000年2月9日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋競走」。毛色は栗毛。種牡馬のディアブロ（当時13歳）と交配したレインボーファストが9歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（有）千葉飯田牧場。戦績は、中央平地13戦3勝2着1回、中央障害2戦0勝、地方3戦1勝2着1回。2002年の全日本2歳優駿(G1)で2着に入った他、2004年のマイラーズカップ(G2)で3着に入る活躍をした。その他にも重賞1勝を挙げた。

経歴

デビュー前

1歳のとき、千葉飯田牧場から「北海道セレクションセールサラブレッド1歳」に上場され、JRA日本中央競馬会によって735万円で落札された。

鮫島一歩厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2002年）

7月13日、デビュー戦は池添謙一騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（小倉ダート1000m 曇/良）に出走。馬体重は514kg。14頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて難なく抜け出し、最後は2着のテイエムデンコウに3馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

9月1日、中6週で迎えた2戦目は、2歳G3の小倉2歳ステークス（小倉芝1200m 晴/良）に出走。芝レース、重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（1戦1勝）。15頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では末脚がパッとせず12着に敗れた。

9月28日、中3週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた3戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのききょうステークス（阪神芝1400m 曇/稍重）に出走。14頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、やや速いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天性の闘志でゴールまで力闘し、3着を確保した。

10月20日、中2週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた4戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下のかえで賞（京都芝1400m 曇/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。端を奪う形となり、ゆったりとしたペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではスパッと切れる脚を見せたが、ピースオブワールドに交わされて2馬身差の2着に敗北した。

11月10日、中2週で迎えた5戦目は、2歳500万下（京都芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るダンツワンダーを豪快な末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて2勝目を奪取した。

11月27日、中1週で迎えた6戦目は、2歳G3の兵庫ジュニアグランプリ（園田ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（2戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のナリタフロンテアーに2馬身の差をつけて初の重賞タイトルを手中に収めた。

12月25日、中3週で馬体重を前走から11kg減らして迎えた7戦目は、2歳G1の全日本2歳優駿（川崎ダート1600m 曇/重）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で武豊騎手（3戦2勝）。11頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では矢のような伸び脚で急追したが、勝ったユートピアに詰め切れず、4馬身差の2着となった。

3歳（2003年）

3月22日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から11kg戻して迎えた8戦目は、3歳オープンの若葉ステークス（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は池添謙一騎手（2戦1勝）。10頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、かなりのスローペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に飲まれ4着に沈んだ。

4月20日、中3週で迎えた9戦目は、石崎隆之騎手を鞍上に迎えて、3歳G1の皐月賞（中山芝2000m 小雨/良）に出走。18頭立ての12番人気で5番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が悪くなり11着に終わった。

5月11日、中2週で迎えた10戦目は、3歳G1のNHKマイルカップ（東京芝1600m 小雨/良）に出走。鞍上は池添謙一騎手（3戦1勝）。18頭立ての16番人気で17番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、後続との差を2馬身以上確保して、平均ペースで集団を先導。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では生来の闘争本能でどうにかこうにかゴールまで走り切り、5着を確保した。

6月1日、中2週で迎えた11戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 曇/重）に出走。18頭立ての15番人気で7番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、リードを2馬身以上保って、少し遅いペースで一団を先導。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず13着に終わった。

4歳（2004年）

3月21日、約10か月の休養明けで迎えた12戦目は、東風ステークス（中山芝1600m 外回り 晴/稍重）に出走。鞍上は池添謙一騎手（4戦1勝）。16頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、平均的なペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩着実に末脚を伸ばして、最後は2着のトレジャーに2馬身半の差をつけて久しぶりの一戦をモノにした。

4月17日、中3週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた13戦目は、G2のマイラーズカップ（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（5戦2勝）。9頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、やや速いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではもうひと伸びが足りず、3着に終わった。

5月16日、中3週で迎えた14戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、G2の京王杯スプリングカップ（東京芝1400m 曇/稍重）に出走。18頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はバタバタになってしまい16着に敗れた。

10月30日、約5か月半の休み明けで迎えた15戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、G3の武蔵野ステークス（東京ダート1600m 雨/重）に出走。16頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では余力が残っておらず14着に終わった。

5歳（2005年）

5月15日、約6か月半の休み明けで迎えた16戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（京都障害芝→ダート2910m 曇）に出走。14頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。5着に終わった。

5月29日、中1週で迎えた17戦目は、障害3歳以上未勝利（中京障害芝2800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で熊沢重文騎手（1戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。競走中止となった。

6歳（2006年）

11月24日、約18か月の休み明けで迎えた18戦目は、浜口楠彦騎手を鞍上に迎えて、JA岐阜南農業まつり特別（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。9頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。先手を奪い、で一団を牽引。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを4番手で通過。直線では最後まで息が続かず8着に敗れた。