ナリタフロンテアー（2000年生、母ユーワマユミ）

ナリタフロンテアー（2000年4月13日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋開拓者」。毛色は鹿毛。種牡馬のディアブロ（当時13歳）と交配したユーワマユミが9歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）友田牧場。戦績は、中央平地36戦4勝2着4回、地方6戦0勝2着3回。2002年の兵庫ジュニアグランプリ(G3)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

中尾謙太郎厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2002年）

8月18日、デビュー戦は幸英明騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（札幌ダート1000m 晴/良）に出走。馬体重は476kg。12頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のソルティビッドをクビ差振り切って初勝利を挙げた。

9月21日、中4週で迎えた2戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下（札幌ダート1000m 晴/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。逃げを打ち、少々速いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮烈な末脚を爆発させて、最後は2着のトミケンマイルズを半馬身振り切って1着ゴールを果たした。

11月27日、中9週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた3戦目は、2歳G3の兵庫ジュニアグランプリ（園田ダート1400m 晴/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で松永幹夫騎手（1戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したエースインザレースを捕まえ切れず、2馬身差の2着に敗北した。

12月14日、中1週で迎えた4戦目は、2歳オープンのさざんかステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は3戦連続で松永幹夫騎手（2戦1勝）。7頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、ミドルペースでレースを牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚勢が鈍り7着に敗れた。

3歳（2003年）

2月2日、中6週で迎えた5戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンのバイオレットステークス（京都ダート1400m 曇/良）に出走。9頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では伸びが鈍く8着に終わった。

5月17日、約3か月半の休み明けで迎えた6戦目は、3歳オープンの葵ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で熊沢重文騎手（1戦0勝）。18頭立ての16番人気で2番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では余力が残っておらず13着に終わった。

6月15日、中3週で迎えた7戦目は、3歳G3のファルコンステークス（中京芝1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で熊沢重文騎手（2戦0勝）。17頭立ての15番人気で3番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は勢いを失って10着に終わった。

7月26日、中5週で迎えた8戦目は、柴原央明騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の佐世保ステークス（小倉芝1200m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。10頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では切れる脚を使えず5着に終わった。

9月6日、中5週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた9戦目は、村田一誠騎手を鞍上に迎えて、BSN賞（新潟ダート1200m 曇/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。最後は脚色が衰えて14着に終わった。

9月27日、中2週で迎えた10戦目は、嘉藤貴行騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下のセプテンバーステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての15番人気で10番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、ややハイペースでレースを牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい11着に終わった。

10月19日、中2週で馬体重を前走から18kg増やして迎えた11戦目は、小林慎一郎騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の桂川ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に51kgの軽斤量で出走。11頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では最後まで息が続かず10着に終わった。

4歳（2004年）

1月31日、約3か月半の休み明けで迎えた12戦目は、4歳以上1600万下の橿原ステークス（京都ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は熊沢重文騎手（3戦0勝）。12頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天性の負けん気を発揮してゴールまで力闘し、3着を確保した。

2月29日、中3週で迎えた13戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のなにわステークス（阪神ダート1200m 晴/不良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で熊沢重文騎手（4戦0勝）。15頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、伸びてきたサンライズテースト決め手に屈して3/4馬身差の2着となった。

5月16日、約2か月半の間隔を開けて迎えた14戦目は、岩崎祐己騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの栗東ステークス（京都ダート1200m 小雨/不良）に52kgの軽斤量で出走。14頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では伸びが鈍く6着に敗れた。

10月9日、約5か月の休み明けで迎えた15戦目は、芹沢純一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の壬生特別（京都芝1200m 曇/稍重）に出走。17頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。最後は脚勢が衰えて17着に終わった。

10月30日、中2週で迎えた16戦目は、3歳以上1000万下（京都ダート1200m 雨/稍重）に出走。鞍上は熊沢重文騎手（5戦0勝）。16頭立ての6番人気で大外16番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。最後は脚が止まってしまい13着に敗れた。

11月21日、中2週で迎えた17戦目は、3歳以上1000万下の與杼特別（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は松永幹夫騎手（3戦1勝）。15頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、やや速いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではぐんぐんと末脚を伸ばして、最後は2着のベレノスに2馬身半の差をつけて久方ぶりに白星を挙げた。

5歳（2005年）

1月16日、中7週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた18戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（中山ダート1200m 雨/不良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではあとひと押しが足りず、4着に終わった。

2月6日、中2週で迎えた19戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の西陣特別（京都ダート1200m 曇/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち味の強い精神力で最後まで奮闘したが、セイウンヒノアラシに3/4馬身交わされて2着に敗北した。

2月27日、中2週で迎えた20戦目は、4歳以上1000万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は松永幹夫騎手（4戦2勝）。15頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、平均的なペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず10着に敗れた。

5月14日、約2か月半の間隔を開けて迎えた21戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は安藤勝己騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち味のタフさで最後まで奮闘したが、勝ったパレスエースに詰め切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

6月18日、中4週で迎えた22戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の出石特別（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。13頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

7月23日、中4週で迎えた23戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下のBSN賞（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小牧太騎手（1戦0勝）。15頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では見せ場なく9着に敗れた。

8月21日、中3週で迎えた24戦目は、3歳以上1000万下の八幡特別（小倉芝1200m 小雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で小牧太騎手（2戦0勝）。7頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は脚を失くしてしまい7着に終わった。

9月10日、中2週で迎えた25戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の夙川特別（阪神ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で小牧太騎手（3戦0勝）。16頭立ての11番人気で13番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張り、3着を確保した。

10月1日、中2週で迎えた26戦目は、3歳以上1000万下の箕面特別（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で小牧太騎手（4戦0勝）。11頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では見せ場なく5着に敗れた。

10月22日、中2週で迎えた27戦目は、3歳以上1000万下の天王山特別（京都ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で小牧太騎手（5戦0勝）。13頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では天資の負けじ魂を発揮してゴールまで力戦したが、4着に終わった。

6歳（2006年）

1月8日、約2か月半の間隔を開けて迎えた28戦目は、4歳以上1000万下の深草特別（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で小牧太騎手（6戦0勝）。15頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。端に立つ形となり、後続との差を2馬身以上保って、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のタフさで最後まで敢闘したが、スリーアベニューに交わされて2馬身差の2着となった。

2月5日、中3週で迎えた29戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の西陣特別（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は松永幹夫騎手（5戦2勝）。16頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は脚が止まってしまい16着に敗れた。

2月19日、中1週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた30戦目は、吉田稔騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（京都ダート1200m 曇/良）に出走。10頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後はタレてしまい9着に終わった。

4月29日、中9週で馬体重を前走から20kg戻して迎えた31戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は小牧太騎手（7戦0勝）。16頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では生得の持続力でジリジリと辛抱強く粘り込んで、最後は2着のシンキッカーに1馬身1/4の差をつけて久方ぶりに勝ち星を挙げた。

5月20日、中2週で迎えた32戦目は、4歳以上1600万下の立夏ステークス（東京ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（1戦0勝）。16頭立ての10番人気で大外16番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が悪くなり14着に終わった。

6月17日、中3週で迎えた33戦目は、3歳以上1600万下の安芸ステークス（京都ダート1200m 雨/稍重）に出走。鞍上は小牧太騎手（8戦1勝）。16頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では切れる脚を使えず10着に終わった。

10月29日、約4か月半の休み明けで迎えた34戦目は、石橋守騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の太秦ステークス（京都ダート1400m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての14番人気で大外16番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚勢が衰えて14着に終わった。

12月17日、中6週で馬体重を前走から20kg減らして迎えた35戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下のアクアラインステークス（中山ダート1200m 晴/重）に出走。15頭立ての15番人気で6番ゲートからスタート。非常に速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では最後まで息が続かず11着に終わった。

7歳（2007年）

4月14日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から34kg戻して迎えた36戦目は、角田晃一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の陽春ステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。16頭立ての14番人気で11番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、後続との差を2馬身以上保って、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。最後は勢いを失って10着に終わった。

5月12日、中3週で迎えた37戦目は、渡辺薫彦騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の高瀬川ステークス（京都ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が鈍り10着に敗れた。

6月14日、中4週で馬体重を前走から16kg減らして迎えた38戦目は、吉村智洋騎手を鞍上に迎えて、京都畜産特別（園田ダート1400m 雨/重）に出走。9頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。ハナを奪い、で一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味のファイティングスピリットで最後まで奮闘したが、グレートステージに交わされて1馬身1/4差の2着に敗北した。

8月16日、中8週で迎えた39戦目は、楽天競馬特別（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉村智洋騎手（1戦0勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚がパッとせず6着に敗れた。

9月27日、中5週で迎えた40戦目は、大和牛特別（園田ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で吉村智洋騎手（2戦0勝）。12頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく走り抜いたが、勝ったベストタイザンを3/4馬身捉え切れず2着となった。

8歳（2008年）

4月24日、約7か月の休み明けで馬体重を前走から11kg増やして迎えた41戦目は、ジャパンネット銀行特別Round1（園田ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で吉村智洋騎手（3戦0勝）。12頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。逃げる形となり、でレースを牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい9着に敗れた。

5月6日、中1週で迎えた42戦目は、レ・コードなまちにいかっぷ特別（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で吉村智洋騎手（4戦0勝）。9頭立ての4番人気で大外9番ゲートからスタート。ハナを奪い、で一団を先導。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。最後は力尽きて9着に敗れた。