フジノロケット（2017年生、母エメラルコヨーテ）

フジノロケット（2017年4月5日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名+ロケット」。毛色は青鹿毛。種牡馬のジャングルポケット（当時19歳）と交配したエメラルコヨーテが8歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者はWing Farm。2019年のジュニアグランプリ（リアルインパ(M1)に勝利した他、2020年のOROカップ(M1)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、WingFarmから「北海道オータムセールサラブレッド1歳」に上場され、藤沢和徳によって432万円で落札された。

米川昇厩舎（北海道）へ入厩。

2歳（2019年）

6月20日、デビュー戦は石川倭騎手を鞍上に据えて、2歳戦のフレッシュチャレンジ（門別ダート1000m 曇/良）に出走。馬体重は442kg。8頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始7番手を追走。直線に入ると、前で粘るルナクレアを鬼脚でクビ差だけ差し切って初勝利を挙げた。

7月30日、中5週で迎えた2戦目は、2歳オープンの安平町安平山パークゴルフ場特別（門別ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で石川倭騎手（1戦1勝）。8頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位争いには参加できず6着に敗れた。

8月10日、中1週で迎えた3戦目は、2歳オープンのコスモス賞（札幌芝1800m 曇/稍重）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は3戦連続で石川倭騎手（2戦1勝）。11頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず7着に終わった。

9月15日、中4週で迎えた4戦目は、菅原辰徳騎手を鞍上に迎えて、2歳M1のジュニアグランプリ（リアルインパ（盛岡芝1600m 晴/良）に出走。11頭立ての4番人気で大外11番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のシンボを半馬身振り切って2勝目を挙げた。

10月19日、中4週で迎えた5戦目は、2歳オープンのアイビーステークス（東京芝1800m 曇/重）に出走。鞍上は石川倭騎手（3戦1勝）。8頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では末脚が冴えず5着に終わった。

10月31日、中1週で迎えた6戦目は、岩橋勇二騎手を鞍上に迎えて、2歳Jpn3の北海道2歳優駿（門別ダート1800m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。14頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始13番手を追走。直線では今一つ伸び切れず12着に終わった。

3歳（2020年）

4月15日、約5か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた7戦目は、服部茂史騎手を鞍上に迎えて、3歳戦の牡羊座特別（門別ダート1700m 曇/良）に出走。7頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では上がり1位タイの伸び脚を披露したが上位争いには絡めず4着に敗れた。

5月14日、中3週で迎えた8戦目は、3歳地方重賞の北斗盃（門別ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は石川倭騎手（4戦1勝）。7頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず5着に終わった。

6月18日、中4週で迎えた9戦目は、阿部龍騎手を鞍上に迎えて、3歳地方重賞の北海優駿（門別ダート2000m 晴/稍重）に出走。12頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位には割り込めず6着に終わった。

7月12日、中2週で迎えた10戦目は、3歳地方重賞のオパールカップ（盛岡ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は菅原辰徳騎手（1戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では見事な伸び脚で急追したが、勝ったエイシンハルニレに詰め切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

7月26日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた11戦目は、川島信二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスのHTB賞（札幌芝2000m 晴/良）に出走。10頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では強靭な末脚を披露し、3着に入り込んだ。

8月16日、中2週で迎えた12戦目は、3歳以上2勝クラスの藻岩山特別（札幌芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川島信二騎手（1戦0勝）。13頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい7着に敗れた。

9月27日、中5週で迎えた13戦目は、地方重賞のOROカップ（盛岡芝1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は菅原辰徳騎手（2戦1勝）。13頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では鮮やかな伸び脚で驀進したが、伸びてきたブラックバゴ決め手に屈してクビ差の2着となった。

4歳（2021年）

5月5日、約7か月半の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた14戦目は、松井伸也騎手を鞍上に迎えて、サッポロGOLD STAR特別（門別ダート1700m 雨/稍重）に出走。12頭立ての5番人気で大外12番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位には届かず5着に敗れた。

5月20日、中1週で迎えた15戦目は、シャクヤク特別（門別ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は石川倭騎手（5戦1勝）。10頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、伸びてきたハーリーバーリー決め手に屈してクビ差の2着に惜敗した。

6月27日、中4週で迎えた16戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスのライラック賞（札幌芝2000m 晴/良）に出走。10頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

8月15日、中6週で迎えた17戦目は、菱田裕二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの藻岩山特別（札幌芝2000m 曇/良）に出走。9頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

2021年8月17日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。