シーパッション（1996年生、母シールッカー）

シーパッション（1996年5月5日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のマグニテユード（当時21歳）と交配したシールッカーが7歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は野村正信。戦績は、中央平地35戦5勝2着3回。主な勝ち鞍は2002年の博多ステークス(1600万下ハンデ)。

経歴

デビュー前

上田三千夫厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1999年）

1月5日、デビュー戦は橋本美純騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。馬体重は490kg。16頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では息の長い末脚を発揮し、3着に入り込んだ。

1月23日、中2週で迎えた2戦目は、4歳新馬（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で橋本美純騎手（1戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、ユッタリとしたペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと押しが足りず、3着に終わった。

2月13日、中2週で迎えた3戦目は、4歳未勝利（中京ダート1700m 晴/重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は3戦連続で橋本美純騎手（2戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、ややハイペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味の豊富なスタミナで最後まで奮闘したが、ドリームゴールドに半馬身交わされて2着に敗北した。

3月13日、中3週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた4戦目は、4歳未勝利（阪神芝2000m 雨/良）に出走。鞍上は4戦連続で橋本美純騎手（3戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。先手を奪い、リードを2馬身以上キープして、若干緩いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では忍耐力が光る走りを見せたが、ダイイチアピールに3/4馬身交わされて2着に敗北した。

4月4日、中2週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた5戦目は、4歳未勝利（中京ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で橋本美純騎手（4戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ハナを奪い、緩いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて、最後は2着のカネトシブロッサムをクビ差振り切って初勝利を挙げた。

5月2日、中3週で迎えた6戦目は、4歳500万下（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で橋本美純騎手（5戦1勝）。17頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。逃げを打ち、若干遅いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではぐんぐんと終いの脚を伸ばして、最後は2着のフロムザストームに2馬身半の差をつけて1着ゴールを果たした。

5月9日、連闘で迎えた7戦目は、3歳G3の京都4歳特別（京都芝2000m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は7戦連続で橋本美純騎手（6戦2勝）。18頭立ての4番人気に推されて7番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚を失くしてしまい14着に敗れた。

5月30日、中2週で迎えた8戦目は、4歳900万下の白百合ステークス（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で橋本美純騎手（7戦2勝）。11頭立ての5番人気で大外11番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、リードを2馬身以上確保して、若干遅いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず8着に敗れた。

7月4日、中4週で迎えた9戦目は、ハンデ戦で4歳900万下のやまゆりステークス（阪神芝2000m 曇/稍重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は9戦連続で橋本美純騎手（8戦2勝）。14頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、些か速いペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のコスモプラズマを半馬身振り切って3勝目を奪取した。

10月17日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた10戦目は、3歳G2の京都新聞杯（京都芝2200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は10戦連続で橋本美純騎手（9戦3勝）。18頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、スローペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は勢いを失って11着に終わった。

4歳（2000年）

12月17日、約14か月の休み明けで馬体重を前走からさらに12kg増やして迎えた11戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下（阪神芝1600m 雨/良）に出走。11頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず10着に終わった。

5歳（2001年）

1月5日、中2週で迎えた12戦目は、4歳以上900万下の稲荷特別（京都芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は橋本美純騎手（10戦3勝）。16頭立ての13番人気で10番ゲートからスタート。端をきり、遅いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はガス欠状態になり15着に終わった。

1月22日、中1週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた13戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の伏見特別（京都芝1600m 外回り曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上はM.デムーロ騎手（1戦0勝）。14頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、後続との差を5馬身以上保って、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま5馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。最後は減速してしまい11着に終わった。

2月17日、中3週で迎えた14戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上900万下の宇治川特別（京都芝1200m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はバテてしまい14着に終わった。

3月11日、中2週で迎えた15戦目は、河内洋騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の須磨特別（阪神芝1400m 晴/良）に出走。15頭立ての12番人気で14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が鈍り14着に終わった。

3月24日、中1週で迎えた16戦目は、4歳以上900万下の穂高特別（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は橋本美純騎手（11戦3勝）。16頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は垂れてしまい12着に終わった。

4月15日、中2週で迎えた17戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の甲武特別（阪神芝2200m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で橋本美純騎手（12戦3勝）。14頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、後続との差を5馬身以上キープして、やや速いペースで集団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚を失くしてしまい14着に敗れた。

6歳（2002年）

3月23日、約11か月半の休養明けで迎えた18戦目は、田島裕和騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の仲春特別（阪神芝1400m 晴/良）に出走。16頭立ての14番人気で7番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は垂れてしまい15着に終わった。

3月31日、連闘で迎えた19戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の山陽特別（阪神芝1600m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で田島裕和騎手（1戦0勝）。16頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は一杯になって11着に終わった。

4月21日、中2週で迎えた20戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の白川特別（京都芝2400m 外回り雨/稍重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で田島裕和騎手（2戦0勝）。16頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、後続との差を5馬身以上キープして、やや速いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま5馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では生来の闘志でどうにかこうにかゴールまで走り切り、4着を確保した。

5月12日、中2週で迎えた21戦目は、4歳以上1000万下（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で田島裕和騎手（3戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、後続との差を2馬身以上保って、やや厳しいペースで馬群を牽引。先頭のまま5馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のゼンノスプーンに3馬身半の差をつけて久方ぶりに勝利を挙げた。

6月2日、中2週で迎えた22戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のジューンステークス（東京芝2400m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は5戦連続で田島裕和騎手（4戦1勝）。11頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。端をきる形となり、後続との差を2馬身以上キープして、ゆったりとしたペースで馬群を引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に沈み5着に沈んだ。

6月29日、中3週で迎えた23戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の垂水ステークス（阪神芝2000m 小雨/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は6戦連続で田島裕和騎手（5戦1勝）。9頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。逃げる形となり、リードを5馬身以上確保して、若干遅いペースでレースを牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。最後はスピードが落ちてしまい8着に終わった。

7月14日、中1週で迎えた24戦目は、G3の北九州記念（小倉芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で田島裕和騎手（6戦1勝）。16頭立ての14番人気で15番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず13着に終わった。

7月28日、中1週で迎えた25戦目は、3歳以上1600万下のサマーステークス（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で田島裕和騎手（7戦1勝）。9頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。端を奪う形となり、後続との差を5馬身以上キープして、やや遅いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま5馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では生来の闘争本能でどうにかこうにかゴールまで走り切り、3着を確保した。

8月11日、中1週で迎えた26戦目は、野元昭嘉騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の小倉記念（小倉芝2000m 雨/良）に50kgの軽斤量で出走。14頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。前に出て、後続を2馬身以上離して、ミドルペースでレースを引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚勢が悪くなり9着に終わった。

8月25日、中1週で迎えた27戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の博多ステークス（小倉芝1800m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は田島裕和騎手（8戦1勝）。9頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、後続との差を5馬身以上確保して、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま5馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では不屈の闘志でバテることなく粘り続けて、最後は2着のマヤノアブソルートに2馬身の差をつけて5勝目を奪取した。

9月21日、中3週で迎えた28戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下のオークランドレーシングクラブトロフィー（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田島裕和騎手（9戦2勝）。9頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、後続との差を5馬身以上保って、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま5馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。最後は減速してしまい8着に敗れた。

7歳（2003年）

5月11日、約7か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた29戦目は、上村洋行騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の下鴨ステークス（京都芝1800m 外回り雨/重）に出走。11頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、後続との差を5馬身以上保って、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま5馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。最後は失速してしまい10着に敗れた。

5月25日、中1週で迎えた30戦目は、4歳以上1600万下のエメラルドステークス（中京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は田島裕和騎手（10戦2勝）。9頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、緩やかなペースでレースを進める。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚が止まってしまい8着に終わった。

6月8日、中1週で迎えた31戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のジューンステークス（東京芝2400m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で田島裕和騎手（11戦2勝）。11頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が悪くなり10着に敗れた。

6月14日、連闘で迎えた32戦目は、4歳以上1600万下のタイランドカップ（中京芝1800m 雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で田島裕和騎手（12戦2勝）。9頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では見せ場を作れず9着に敗れた。

7月5日、中2週で迎えた33戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の垂水ステークス（阪神芝2000m 曇/稍重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で田島裕和騎手（13戦2勝）。9頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、リードを5馬身以上保って、平均的なペースで集団を引っ張る。先頭のまま5馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の強靭な心肺能力でなんとか走り抜いたが、コスモリバーサルに交わされて2馬身半差の2着となった。

8月3日、中3週で迎えた34戦目は、3歳以上1600万下のサマーステークス（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で田島裕和騎手（14戦2勝）。8頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、後続との差を2馬身以上確保して、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に飲まれ4着に沈んだ。

8月30日、中3週で迎えた35戦目は、3歳以上1600万下の博多ステークス（小倉芝1800m 雨/不良）に出走。鞍上は6戦連続で田島裕和騎手（15戦2勝）。8頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、後続との差を5馬身以上保って、平均ペースで馬群を先導。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。最後は失速してしまい7着に終わった。