ホクセイシプレー（1988年生、母アヤノシヤネル）

ホクセイシプレー（1988年4月3日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のサニーシプレー（当時10歳）と交配したアヤノシヤネルが14歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）タニグチ牧場。戦績は、中央平地31戦4勝2着3回、地方3戦0勝。1992年の高松宮杯(G2)で2着に入った他、1992年の阪急杯(ハンデG3)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

須貝彦三厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1990年）

7月21日、デビュー戦は須貝尚介騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（小倉芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は430kg。11頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず5着に敗れた。

7月28日、連闘で迎えた2戦目は、3歳新馬（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で須貝尚介騎手（1戦0勝）。10頭立ての7番人気で大外10番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では鋭い脚を使えず4着に終わった。

8月19日、中2週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（小倉芝1000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で須貝尚介騎手（2戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

9月1日、中1週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で須貝尚介騎手（3戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。先手を奪い、息の入らないペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では詰めが甘くなり、3着に終わった。

9月23日、中2週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（中京芝1700m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で須貝尚介騎手（4戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では切れ味光る末脚を繰り出したが、3着に終わった。

10月21日、中3週で迎えた6戦目は、3歳未勝利（京都芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で須貝尚介騎手（5戦0勝）。16頭立ての9番人気で14番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、平均ペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では勢いよく末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のミスコチョウランに2馬身の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

11月3日、中1週で迎えた7戦目は、3歳500万下（京都芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で須貝尚介騎手（6戦1勝）。11頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、ニホンピロアンデスに交わされて2馬身差の2着となった。

12月1日、中3週で迎えた8戦目は、3歳500万下のさざんか賞（京都芝1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は8戦連続で須貝尚介騎手（7戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず10着に敗れた。

12月9日、連闘で迎えた9戦目は、2歳G1の阪神3歳ステークス（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は9戦連続で須貝尚介騎手（8戦1勝）。13頭立ての12番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では余力が残っておらず8着に終わった。

3歳（1991年）

1月15日、中4週で迎えた10戦目は、岡潤一郎騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下の若菜賞（京都芝1400m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では目の覚めるような末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のニシノレミーを半馬身振り切って勝利を手中に収めた。

2月10日、中3週で迎えた11戦目は、3歳G3のきさらぎ賞（京都芝1800m 外回り雨/重）に出走。鞍上は須貝尚介騎手（9戦1勝）。11頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く5着に終わった。

3月3日、中2週で迎えた12戦目は、3歳G3のペガサスステークス（中京芝1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で須貝尚介騎手（10戦1勝）。11頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず7着に終わった。

3月24日、中2週で迎えた13戦目は、3歳G3の毎日杯（京都芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で須貝尚介騎手（11戦1勝）。13頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。端に立つ形となり、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では我慢強くタフに走り抜いたが、イイデサターンに3/4馬身交わされて2着となった。

4月14日、中2週で迎えた14戦目は、3歳G1の皐月賞（中山芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は岡潤一郎騎手（1戦1勝）。18頭立ての17番人気で3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では末脚が振るわず11着に終わった。

5月26日、中5週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた15戦目は、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は須貝尚介騎手（12戦1勝）。20頭立ての20番人気で18番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はスピードが落ちてしまい10着に終わった。

7月14日、中6週で迎えた16戦目は、小倉日経賞（小倉芝1700m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で須貝尚介騎手（13戦1勝）。8頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一完歩ずつ着実に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のヌエボトウショウをクビ差振り切って先頭ゴールを果たした。

8月4日、中2週で迎えた17戦目は、G3の北九州記念（小倉芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で須貝尚介騎手（14戦2勝）。12頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線ではいい脚を見せられず11着に終わった。

11月3日、約3か月の休み明けで迎えた18戦目は、3歳G1の菊花賞（京都芝3000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で須貝尚介騎手（15戦2勝）。18頭立ての17番人気で13番ゲートからスタート。先手を奪い、リードを2馬身以上キープして、非常に緩いペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では最後まで息が続かず14着に終わった。

4歳（1992年）

3月21日、約4か月半の休み明けで迎えた19戦目は、仁川ステークス（阪神ダート1800m 曇/重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は5戦連続で須貝尚介騎手（16戦2勝）。10頭立ての9番人気で大外10番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを5番手で通過。直線では余力が残っておらず10着に終わった。

4月19日、中3週で迎えた20戦目は、ハンデ戦でオープンの陽春ステークス（阪神芝1600m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は6戦連続で須貝尚介騎手（17戦2勝）。14頭立ての7番人気で大外14番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい8着に敗れた。

5月3日、中1週で迎えた21戦目は、メトロポリタンステークス（東京芝2300m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で須貝尚介騎手（18戦2勝）。11頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚がパッとせず6着に終わった。

5月17日、中1週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた22戦目は、ハンデG3の京阪杯（京都芝2000m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は8戦連続で須貝尚介騎手（19戦2勝）。16頭立ての12番人気で5番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、ややスローペースでレースを牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚勢が鈍り9着に終わった。

6月7日、中2週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた23戦目は、ハンデG3の阪急杯（阪神芝1400m 雨/稍重）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は9戦連続で須貝尚介騎手（20戦2勝）。10頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では鮮やかな末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のバンブーパッションを3/4馬身振り切って悲願の重賞初制覇を果たした。

6月21日、中1週で迎えた24戦目は、ハンデG3の金鯱賞（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で須貝尚介騎手（21戦3勝）。16頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はバテてしまい11着に終わった。

7月12日、中2週で迎えた25戦目は、G2の高松宮杯（中京芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は11戦連続で須貝尚介騎手（22戦3勝）。18頭立ての14番人気で8番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、後続との差を2馬身以上保って、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では矢のような伸びを見せたが、ミスタースペインにクビ差交わされて2着となった。

8月23日、中5週で迎えた26戦目は、ハンデG3の函館記念（函館芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は12戦連続で須貝尚介騎手（23戦3勝）。14頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走し、3着に入った。

9月13日、中2週で迎えた27戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、UHB杯（函館芝1800m 晴/重）に59kgの斤量を背負って出走。13頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では全く伸びず9着に敗れた。

5歳（1993年）

3月14日、約6か月の休み明けで迎えた28戦目は、G2の中山記念（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は須貝尚介騎手（24戦3勝）。14頭立ての14番人気で2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず14着に終わった。

4月18日、香港国際ボウル（香港・シャティン芝1400m）に出走。14頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。0着に終わった。

6月6日、中6週で迎えた30戦目は、ハンデG3の阪急杯（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は須貝尚介騎手（25戦3勝）。12頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では目立つような脚を使えず10着に終わった。

7月18日、中5週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた31戦目は、角田晃一騎手を鞍上に迎えて、小倉日経オープン（小倉芝1700m 曇/重）に出走。14頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では天稟の負けん気を発揮してゴールまで力走し、3着に入り込んだ。

8月8日、中2週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた32戦目は、田原成貴騎手を鞍上に迎えて、G3の北九州記念（小倉芝1800m 晴/良）に出走。15頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では脚が上がってしまい12着に敗れた。

6歳（1994年）

5月28日、約10か月の休養明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた33戦目は、矢菅清志騎手を鞍上に迎えて、三国峠特別（高崎ダート1900m 曇/稍重）に出走。7頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。6着に終わった。

6月22日、中3週で迎えた34戦目は、碓氷峠特別（高崎ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で矢菅清志騎手（1戦0勝）。10頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。8着に敗れた。

7月7日、中1週で迎えた35戦目は、碓氷峠特別（高崎ダート1500m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で矢菅清志騎手（2戦0勝）。11頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。10着に終わった。