ファシーノ（2011年生、母オリエントチャーム）

ファシーノ（2011年2月21日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「お守り（伊）」。毛色は鹿毛。種牡馬のシンボリクリスエス（当時12歳）と交配したオリエントチャームが10歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者は追分ファーム。戦績は、中央平地29戦3勝2着3回、中央障害1戦0勝。主な勝ち鞍は2016年の4歳以上500万下。

経歴

デビュー前

社台サラブレッドクラブにて総額3,200万円（80万×40口）で一口馬主が募集された。

北出成人厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2013年）

10月13日、デビュー戦は幸英明騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は460kg。13頭立ての3番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではビュッとキレる脚を見せたが、伸びてきたエイシンアロンジー決め手に屈してクビ差の2着に惜敗した。

11月2日、中2週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では末脚が冴えず8着に敗れた。

3歳（2014年）

1月11日、中9週で迎えた3戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都ダート1800m 晴/重）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では伸びを欠き12着に敗れた。

2月8日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた4戦目は、3歳未勝利（小倉芝2000m 晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で北村友一騎手（1戦0勝）。17頭立ての4番人気に推されて10番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではもうひとつ伸びを欠き、5着に終わった。

3月2日、中2週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（小倉芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で北村友一騎手（2戦0勝）。18頭立ての4番人気に推されて12番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のコルサーレを半馬身振り切って未勝利勝ちを決めた。

3月29日、中3週で迎えた6戦目は、3歳500万下の大寒桜賞（中京芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で北村友一騎手（3戦1勝）。13頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では今ひとつ伸びが無く5着に敗れた。

10月11日、約6か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた7戦目は、3歳以上500万下（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で北村友一騎手（4戦1勝）。18頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では息の長い末脚を披露し、3着に入った。

11月8日、中3週で迎えた8戦目は、3歳以上500万下（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で北村友一騎手（5戦1勝）。18頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、6着に終わった。

11月23日、中1週で迎えた9戦目は、3歳以上1000万下の嵯峨野特別（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で北村友一騎手（6戦1勝）。9頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚を伸ばせず5着に敗れた。

12月7日、中1週で迎えた10戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中京芝2200m 晴/良）に出走。18頭立ての1番人気に推されて16番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったアンプラグドにねじ伏せられて半馬身差の2着に敗北した。

12月27日、中2週で迎えた11戦目は、3歳以上500万下（阪神芝2200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（1戦0勝）。17頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて先頭をうかがい、最後は2着のラルプデュエズをクビ差振り切って2勝目を手中に収めた。

4歳（2015年）

1月17日、中2週で迎えた12戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の恋路ケ浜特別（中京芝2000m 晴/稍重）に出走。10頭立ての3番人気で大外10番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で驀進したが、勝ったヤマニンボワラクテにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着となった。

5月9日、約3か月半の休み明けで迎えた13戦目は、4歳以上1000万下の鴨川特別（京都芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（2戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではもうワンパンチ足りず、3着に終わった。

5月31日、中2週で迎えた14戦目は、4歳以上1000万下（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は北村友一騎手（7戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では切れ味光る末脚を発揮したが、3着に終わった。

6月28日、中3週で迎えた15戦目は、3歳以上500万下の城崎特別（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（3戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚を伸ばせず9着に敗れた。

10月25日、約4か月の休み明けで迎えた16戦目は、3歳以上1000万下の北野特別（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（4戦1勝）。8頭立ての4番人気で大外8番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では鋭い脚を使えず7着に敗れた。

12月6日、中5週で迎えた17戦目は、3歳以上500万下の栄特別（中京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は松山弘平騎手（1戦0勝）。18頭立ての3番人気に推されて大外18番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では伸びが鈍く11着に敗れた。

5歳（2016年）

3月6日、約3か月の休み明けで迎えた18戦目は、松田大作騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の唐戸特別（小倉芝2000m 曇/稍重）に出走。15頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位争いには参加できず6着に敗れた。

3月20日、中1週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた19戦目は、4歳以上500万下（阪神芝1800m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で松田大作騎手（1戦0勝）。13頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではぐいぐいと終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のダブルイーグルをアタマ差振り切って制した。

6月19日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から6kg絞って迎えた20戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の北斗特別（函館芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（5戦1勝）。16頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位には届かず6着に敗れた。

7月2日、中1週で迎えた21戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の洞爺湖特別（函館芝2000m 雨/稍重）に出走。12頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり6着に終わった。

7月24日、中2週で迎えた22戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の松前特別（函館芝2000m 曇/良）に出走。13頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が鈍り13着に敗れた。

6歳（2017年）

1月17日、約6か月の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた23戦目は、4歳以上1000万下（京都芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は幸英明騎手（2戦0勝）。9頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず6着に終わった。

2月4日、中2週で迎えた24戦目は、4歳以上1000万下の稲荷特別（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（3戦0勝）。10頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず9着に終わった。

3月26日、中6週で迎えた25戦目は、西谷誠騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート2970m 曇）に出走。14頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。競走中止となった。

9月2日、約5か月半の休養明けで迎えた26戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の玄海特別（小倉芝2000m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。11頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では見せ場なく6着に終わった。

9月17日、中1週で迎えた27戦目は、3歳以上1000万下の能勢特別（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で秋山真一郎騎手（1戦0勝）。11頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。最後はバタバタになってしまい7着に終わった。

10月8日、中2週で迎えた28戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の清滝特別（京都芝1800m 外回り晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で秋山真一郎騎手（2戦0勝）。13頭立ての12番人気で5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚を失くしてしまい9着に終わった。

11月25日、中6週で迎えた29戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の高雄特別（京都芝2400m 外回り晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は松田大作騎手（2戦1勝）。14頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は一杯になって12着に終わった。

12月9日、中1週で迎えた30戦目は、酒井学騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。12頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。競走中止となった。