バニヤンゴスペル（2002年生、母チェンジマイハート）

バニヤンゴスペル（2002年4月15日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋福音」。毛色は鹿毛。種牡馬のDevil His Due（当時13歳）と交配したチェンジマイハートが9歳のときに産んだ3番仔が本馬である。戦績は、中央平地12戦1勝2着1回、地方27戦1勝2着2回。主な勝ち鞍は2005年の3歳未勝利。

経歴

デビュー前

石毛善彦厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2004年）

11月20日、デビュー戦は田中勝春騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京ダート1400m 晴/重）に出走。馬体重は458kg。14頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では伸びが鈍く9着に敗れた。

12月11日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた2戦目は、2歳未勝利（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（1戦0勝）。16頭立ての9番人気で大外16番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを6番手で通過。最後は脚色が鈍り13着に終わった。

3歳（2005年）

7月2日、約7か月の休養明けで迎えた3戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（福島ダート1150m 晴/良）に出走。15頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切り、3着に入った。

7月17日、中1週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で勝浦正樹騎手（1戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち味の忍耐力で最後まで奮闘したが、勝ったソロターンに詰め切れず、3馬身半差の2着に敗北した。

7月30日、中1週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（新潟ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で勝浦正樹騎手（2戦0勝）。15頭立ての圧倒的1番人気に推されて14番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では一完歩ずつ着実に終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のアポインテッドボスに2馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

8月21日、中2週で迎えた6戦目は、3歳以上500万下（新潟芝1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は4戦連続で勝浦正樹騎手（3戦1勝）。18頭立ての6番人気で16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では見所を作れず11着に敗れた。

10月29日、中9週で迎えた7戦目は、木幡初広騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（福島ダート1150m 曇/良）に出走。16頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが劣勢になり6着に敗れた。

12月4日、中4週で迎えた8戦目は、3歳以上500万下（中京ダート1000m 小雨/良）に出走。鞍上は勝浦正樹騎手（4戦1勝）。16頭立ての9番人気で13番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では今一つ伸び切れず7着に終わった。

4歳（2006年）

1月15日、中5週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた9戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/重）に出走。16頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張り、3着に入った。

2月5日、中2週で迎えた10戦目は、4歳以上500万下（東京ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で後藤浩輝騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では伸びあぐねて9着に敗れた。

3月25日、中6週で迎えた11戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。14頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では天稟の負けじ心を発揮してゴールまで力走したが、5着に終わった。

4月30日、中4週で迎えた12戦目は、4歳以上500万下（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は木幡初広騎手（1戦0勝）。15頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線ではいいところがなく13着に敗れた。

8月2日、約3か月の休養明けで迎えた13戦目は、真島大輔騎手を鞍上に迎えて、アメリカンアンバサダーカップ（大井ダート1200m 晴/良）に出走。13頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後は一杯になって11着に終わった。

9月14日、中5週で迎えた14戦目は、石川駿介騎手を鞍上に迎えて、ながつき賞（大井ダート1200m 曇/不良）に出走。10頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚にキレが無く4着に終わった。

10月18日、中4週で迎えた15戦目は、おおいぬ座特別（大井ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で石川駿介騎手（1戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、3着に終わった。

11月8日、中2週で迎えた16戦目は、深秋賞（大井ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で石川駿介騎手（2戦0勝）。14頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、抜け出したロイヤルキャプテンを差し切れず、1馬身半差の2着となった。

12月1日、中2週で迎えた17戦目は、今野忠成騎手を鞍上に迎えて、ディセンバー賞（大井ダート1200m 晴/稍重）に出走。12頭立ての3番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は垂れてしまい11着に敗れた。

12月29日、中3週で迎えた18戦目は、イヤーエンド賞（大井ダート1600m 内回り晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で今野忠成騎手（1戦0勝）。14頭立ての7番人気で大外14番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は脚色が悪くなり13着に敗れた。

5歳（2007年）

1月24日、中3週で迎えた19戦目は、銀嶺特別（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は石川駿介騎手（3戦0勝）。13頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、若干遅いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘りを欠いて5着に敗れた。

2月23日、中3週で迎えた20戦目は、スプリングタイム特別（大井ダート1200m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で石川駿介騎手（4戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のジョイフルヘイロウに5馬身の差をつけて久しぶりに白星を挙げた。

3月30日、中4週で迎えた21戦目は、レグルス賞（大井ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で石川駿介騎手（5戦1勝）。16頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではもうワンパンチ足りず、5着に終わった。

4月18日、中2週で迎えた22戦目は、ポインタース賞（大井ダート1200m 雨/不良）に出走。鞍上は4戦連続で石川駿介騎手（6戦1勝）。14頭立ての5番人気で大外14番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張り、3着に入った。

5月7日、中2週で迎えた23戦目は、うしかい座特別（大井ダート1200m 晴/不良）に出走。鞍上は5戦連続で石川駿介騎手（7戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、5着に終わった。

6月4日、中3週で迎えた24戦目は、ムーンストーン賞（大井ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で石川駿介騎手（8戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では鋭い脚を使えず7着に敗れた。

6月26日、中2週で迎えた25戦目は、パール賞（大井ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で石川駿介騎手（9戦1勝）。11頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線ではいいところがなく8着に終わった。

7月9日、中1週で迎えた26戦目は、スタールビー賞（大井ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で石川駿介騎手（10戦1勝）。14頭立ての12番人気で3番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では鋭い脚を使えず8着に終わった。

7月29日、中2週で迎えた27戦目は、牝馬限定戦のデネブ賞（大井ダート1600m 内回り雨/良）に出走。鞍上は9戦連続で石川駿介騎手（11戦1勝）。13頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、平均的なペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は力尽きて7着に敗れた。

8月17日、中2週で迎えた28戦目は、ペリドット賞（大井ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で石川駿介騎手（12戦1勝）。14頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚勢が鈍り10着に終わった。

9月7日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた29戦目は、サファイア賞（大井ダート1200m 晴/不良）に出走。鞍上は真島大輔騎手（1戦0勝）。13頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで力闘し、3着に入り込んだ。

11月30日、約3か月の間隔を開けて迎えた30戦目は、イーバンク銀行×TCK賞（大井ダート1600m 内回り曇/良）に出走。鞍上は今野忠成騎手（2戦0勝）。14頭立ての13番人気で11番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。最後はバタバタになってしまい12着に終わった。

12月12日、中1週で迎えた31戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、仲冬賞（大井ダート1200m 曇/良）に出走。16頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず10着に終わった。

12月30日、中2週で迎えた32戦目は、張田京騎手を鞍上に迎えて、フロイデ賞（大井ダート1200m 晴/不良）に出走。14頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張り、4着を確保した。

6歳（2008年）

1月17日、中2週で迎えた33戦目は、ジャニュアリー賞（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で張田京騎手（1戦0勝）。10頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。端をきる形となり、やや遅いペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に沈み4着に敗れた。

2月8日、中2週で迎えた34戦目は、一般B3二（船橋ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（1戦0勝）。14頭立ての9番人気で大外14番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線に入ると、粘りを欠いて6着に敗れた。

2月21日、中1週で迎えた35戦目は、早春賞（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（2戦0勝）。14頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では脚が残っておらず9着に敗れた。

3月6日、中1週で迎えた36戦目は、風祭スプリント（船橋ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は張田京騎手（2戦0勝）。13頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では息の長い末脚を披露したが、4着に終わった。

3月26日、中2週で迎えた37戦目は、スターロード賞（大井ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で張田京騎手（3戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

4月11日、中1週で迎えた38戦目は、一般B3四（大井ダート1200m 晴/不良）に出走。鞍上は3戦連続で張田京騎手（4戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではビュッとキレる脚で猛進したが、勝ったケイアイアップヒルにねじ伏せられて2馬身差の2着に敗北した。

4月21日、中0週で迎えた39戦目は、ダイヤモンド賞（大井ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で張田京騎手（5戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではいいところがなく11着に敗れた。