グレートモンテ（1985年生、母ピンクメリー）

グレートモンテ（1985年3月4日）は、日本の競走馬、種牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のモンテプリンス（当時8歳）と交配したピンクメリーが10歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）静内酒井牧場。戦績は、中央平地22戦7勝、地方2戦0勝。1990年の札幌記念(ハンデG3)に勝利した他、1989年の愛知杯(ハンデG3)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

高橋成忠厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1987年）

12月5日、デビュー戦は丸山雅夫騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（阪神芝2000m 曇/良）に出走。馬体重は516kg。9頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では伸びが劣勢になり5着に終わった。

12月20日、中1週で迎えた2戦目は、3歳新馬（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で丸山雅夫騎手（1戦0勝）。11頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のヒットパレルに4馬身の差をつけて初白星を挙げた。

3歳（1988年）

1月10日、中2週で迎えた3戦目は、3歳G3のシンザン記念（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で丸山雅夫騎手（2戦1勝）。16頭立ての11番人気で14番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では余力が残っておらず10着に終わった。

3月6日、中7週で迎えた4戦目は、3歳G3のペガサスステークス（阪神芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で丸山雅夫騎手（3戦1勝）。10頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。最後は脚を失くしてしまい8着に終わった。

3月27日、中2週で迎えた5戦目は、猿橋重利騎手を鞍上に迎えて、3歳G3の毎日杯（阪神芝2000m 晴/重）に出走。10頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、ミドルペースでレースを牽引。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい8着に終わった。

4月9日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた6戦目は、4歳400万下（阪神芝1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で猿橋重利騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では強烈な末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のスズカファイヤーに2馬身半の差をつけて先頭ゴールを果たした。

5月14日、中4週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた7戦目は、3歳オープンの葵賞（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で猿橋重利騎手（2戦1勝）。15頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では猛烈な末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のヒシノスープラに2馬身半の差をつけて勝利を手中に収めた。

5月28日、中1週で迎えた8戦目は、3歳オープンのマーガレットステークス（阪神芝1600m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で猿橋重利騎手（3戦2勝）。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では勢いよく末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のイブキノタチバナに1馬身3/4の差をつけて圧倒的人気に応えた。

4歳（1989年）

9月10日、約15か月半の休養明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた9戦目は、西浦勝一騎手を鞍上に迎えて、G3のセントウルステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。14頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。最後は脚色が衰えて14着に終わった。

10月7日、中3週で迎えた10戦目は、ハンデ戦でオープンのオパールステークス（京都芝1200m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は猿橋重利騎手（4戦3勝）。16頭立ての8番人気で大外16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後は失速してしまい14着に敗れた。

10月28日、中2週で迎えた11戦目は、ハンデ戦で4歳以上1400万下の清水ステークス（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で猿橋重利騎手（5戦3勝）。10頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では凄まじい末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のセンシュウルルを半馬身振り切って久々に勝利を挙げた。

11月19日、中2週で迎えた12戦目は、G1のマイルチャンピオンシップ（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で猿橋重利騎手（6戦4勝）。17頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。最後はタレてしまい11着に敗れた。

12月10日、中2週で迎えた13戦目は、ハンデG3の愛知杯（中京芝2000m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で猿橋重利騎手（7戦4勝）。11頭立ての3番人気で10番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、平均ペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では圧倒的な末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のロングゴーカイに3馬身の差をつけて待望の重賞初制覇を果たした。

5歳（1990年）

1月5日、中3週で迎えた14戦目は、ハンデG3の金杯（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で猿橋重利騎手（8戦5勝）。14頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、ゆったりとしたペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はタレてしまい9着に敗れた。

3月4日、中7週で迎えた15戦目は、G3の中日新聞杯（中京芝1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で猿橋重利騎手（9戦5勝）。15頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では終いの伸びを欠き、5着に終わった。

3月18日、中1週で迎えた16戦目は、ハンデG3の中京記念（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で猿橋重利騎手（10戦5勝）。16頭立ての4番人気に推されて11番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚色がやや鈍り、4着に終わった。

4月22日、中4週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた17戦目は、G2の京王杯スプリングカップ（東京芝1400m 小雨/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は8戦連続で猿橋重利騎手（11戦5勝）。18頭立ての7番人気で17番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり10着に敗れた。

5月13日、中2週で迎えた18戦目は、ハンデG3の京阪杯（京都芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は9戦連続で猿橋重利騎手（12戦5勝）。18頭立ての4番人気に推されて12番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では末脚に勢いがなく8着に敗れた。

7月1日、中6週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた19戦目は、ハンデG3の札幌記念（札幌芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で猿橋重利騎手（13戦5勝）。14頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のシュバリエを3/4馬身振り切って2つ目の重賞タイトルをつかんだ。

6歳（1991年）

1月7日、約6か月半の休養明けで馬体重を前走から14kg絞って迎えた20戦目は、洛陽ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で猿橋重利騎手（14戦6勝）。16頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後はバテてしまい10着に敗れた。

1月20日、中1週で迎えた21戦目は、G2の日経新春杯（京都芝2200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は12戦連続で猿橋重利騎手（15戦6勝）。9頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、後続との差を2馬身以上確保して、かなりのスローペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張り、3着を確保した。

2月17日、中3週で迎えた22戦目は、ハンデG2の京都記念（京都芝2400m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は13戦連続で猿橋重利騎手（16戦6勝）。11頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、やや緩いペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は失速してしまい8着に終わった。

9月28日、約7か月半の休み明けで迎えた23戦目は、北野真弘騎手を鞍上に迎えて、一般A2（高知ダート1600m 晴/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。9頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。8着に敗れた。

11月7日、中5週で馬体重を前走から11kg減らして迎えた24戦目は、安井良人騎手を鞍上に迎えて、一般A1（高知ダート1800m 曇/良）に出走。10頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。10着に終わった。