ヒシノスープラ（1985年生、母マウンテントツプ）

ヒシノスープラ（1985年6月7日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は栗毛。種牡馬のハードツービート（当時16歳）と交配したマウンテントツプが15歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は（株）本桐牧場。戦績は、中央平地30戦6勝2着6回、地方7戦1勝。1990年の栗東ステークス(オープン)で2着に入った他、1990年の神無月ステークス(オープン)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

増本豊厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1987年）

11月7日、デビュー戦は河内洋騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。馬体重は470kg。11頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったラッキーミルに詰め切れず、6馬身差の2着に敗北した。

11月22日、中1週で迎えた2戦目は、3歳新馬（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で河内洋騎手（1戦0勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びあぐねて4着に敗れた。

3歳（1988年）

1月6日、中5週で迎えた3戦目は、4歳未勝利（京都ダート1200m 晴/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は3戦連続で河内洋騎手（2戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のタイセイソブリンに7馬身の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

1月30日、中2週で迎えた4戦目は、4歳400万下の寒桜賞（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で河内洋騎手（3戦1勝）。6頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るダンシングサムを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身3/4の差をつけて断然の支持に応えた。

5月14日、約3か月半の休み明けで迎えた5戦目は、3歳オープンの葵賞（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で河内洋騎手（4戦2勝）。15頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったグレートモンテに詰め切れず、2馬身半差の2着となった。

6月5日、中2週で迎えた6戦目は、村本善之騎手を鞍上に迎えて、4歳900万下の白藤賞（阪神芝1600m 晴/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では強靭な末脚を披露したが、3着に終わった。

6月18日、中1週で迎えた7戦目は、南井克巳騎手を鞍上に迎えて、4歳900万下のやまゆり賞（中京芝1800m 曇/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではもうひとつ伸びを欠き、4着に終わった。

7月10日、中2週で迎えた8戦目は、小島貞博騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳900万下のひめゆり賞（中京芝2000m 晴/良）に出走。11頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く5着に敗れた。

10月15日、約3か月の休み明けで迎えた9戦目は、4歳以上900万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は河内洋騎手（5戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では詰めが甘くなり、5着に終わった。

11月13日、中3週で迎えた10戦目は、4歳以上900万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で河内洋騎手（6戦2勝）。15頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線ではキレのいい末脚を発揮したが、3着に終わった。

12月3日、中2週で迎えた11戦目は、田面木博公騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上900万下の矢作川特別（中京ダート1700m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では詰めが甘くなり、3着に終わった。

4歳（1989年）

1月5日、中4週で迎えた12戦目は、5歳以上900万下の初夢賞（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は河内洋騎手（7戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では途轍もない末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のブゼンリックをクビ差振り切って勝利を手中に収めた。

3月18日、中9週で迎えた13戦目は、ハンデ戦で5歳以上1400万下の武庫川ステークス（阪神芝1600m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で河内洋騎手（8戦3勝）。16頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切り、3着に入った。

4月8日、中2週で迎えた14戦目は、5歳以上1400万下の道頓堀ステークス（阪神芝1600m 小雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で河内洋騎手（9戦3勝）。10頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら3番手で通過。直線では素晴らしい伸び脚で急追したが、勝ったバンブーメモリーに詰め切れず、5馬身差の2着に敗北した。

4月30日、中2週で迎えた15戦目は、丸山勝秀騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で5歳以上1400万下のメルボルントロフィー（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では印象的な伸び脚で驀進したが、伸びてきたニホンピロブレイブ決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

5月27日、中3週で迎えた16戦目は、5歳以上1400万下の垂水ステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は河内洋騎手（10戦3勝）。13頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではイマイチ伸び切れず5着に敗れた。

7月8日、中5週で迎えた17戦目は、5歳以上1400万下の東海ステークス（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は丸山勝秀騎手（1戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では今一つ伸び切れず7着に敗れた。

11月18日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた18戦目は、4歳以上900万下（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は河内洋騎手（11戦3勝）。15頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線ではあとひと押しが足りず、5着に終わった。

12月10日、中2週で迎えた19戦目は、4歳以上900万下（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で河内洋騎手（12戦3勝）。12頭立ての1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。直線ではもうひとつ伸びを欠き、3着に終わった。

12月16日、連闘で迎えた20戦目は、4歳以上900万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で河内洋騎手（13戦3勝）。16頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のゴールドルーチェーに3馬身半の差をつけて単勝一倍台の期待に応えた。

5歳（1990年）

1月21日、中4週で迎えた21戦目は、5歳以上900万下の八坂特別（京都ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で河内洋騎手（14戦4勝）。12頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では天稟の闘志でゴールまで力走したが、4着に終わった。

2月17日、中3週で迎えた22戦目は、5歳以上900万下の摂津特別（阪神ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で河内洋騎手（15戦4勝）。13頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のゴールドルーチェーに6馬身の差をつけてファンの支持に応えた。

3月25日、中4週で迎えた23戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、アクアマリンステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。非常に速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線に入ると、前で粘るダイワダグラスを上がり3位タイの末脚でハナ差だけ差し切って勝利を手に入れた。

4月21日、中3週で迎えた24戦目は、栗東ステークス（京都ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は河内洋騎手（16戦5勝）。16頭立ての5番人気で大外16番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では堅実に脚を伸ばしたが、伸びてきたベストセーリング決め手に屈して3/4馬身差の2着となった。

5月5日、中1週で迎えた25戦目は、シルクロードステークス（京都芝1200m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で河内洋騎手（17戦5勝）。16頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず8着に敗れた。

10月13日、約5か月半の休養明けで迎えた26戦目は、神無月ステークス（東京ダート1600m 雨/稍重）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（1戦1勝）。14頭立ての9番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったカリブソングにねじ伏せられて2馬身半差の2着となった。

11月3日、中2週で迎えた27戦目は、G3の根岸ステークス（東京ダート1200m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（2戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では末脚にキレが無く6着に敗れた。

11月25日、中2週で迎えた28戦目は、トパーズステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は河内洋騎手（18戦5勝）。14頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では決め手が足りず12着に終わった。

12月8日、中1週で迎えた29戦目は、飛鳥ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で河内洋騎手（19戦5勝）。10頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は勢いを失って9着に終わった。

6歳（1991年）

1月15日、中4週で迎えた30戦目は、平安ステークス（京都ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で河内洋騎手（20戦5勝）。10頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では末脚が冴えず8着に終わった。

4月10日、約3か月の間隔を開けて迎えた31戦目は、山内和明騎手を鞍上に迎えて、ダイヤモンド特別（名古屋ダート1900m 曇/稍重）に出走。7頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。3着に敗れた。

5月3日、中2週で迎えた32戦目は、東海桜花賞（中京(地)芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で山内和明騎手（1戦0勝）。12頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。7着に敗れた。

5月15日、中1週で迎えた33戦目は、東海クラウン（笠松ダート1800m 雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で山内和明騎手（2戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。4着に敗れた。

6月7日、中2週で迎えた34戦目は、パール特別（名古屋ダート1900m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で山内和明騎手（3戦0勝）。9頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。最後は、2着のペーターマンに半馬身の差をつけて勝利をモノにする

6月26日、中2週で迎えた35戦目は、マイル争覇（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で山内和明騎手（4戦1勝）。9頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。6着に敗れた。

7月31日、中4週で迎えた36戦目は、スプリンター争覇（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で山内和明騎手（5戦1勝）。9頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。8着に敗れた。

9月23日、中7週で迎えた37戦目は、ゴールド争覇（名古屋ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で山内和明騎手（6戦1勝）。10頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。6着に敗れた。