ニホンピロブレイブ（1985年生、母ライトスピード）

ニホンピロブレイブ（1985年4月3日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のテユデナム（当時15歳）と交配したライトスピードが16歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）石田牧場。戦績は、中央平地24戦6勝2着8回。1992年の中山記念(G2)で2着に入った他、1989年の京阪杯(ハンデG3)に勝利するなど、重賞2勝を挙げた。

経歴

デビュー前

伊藤雄二厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1988年）

3月27日、デビュー戦は河内洋騎手を鞍上に据えて、4歳未出走（阪神ダート1800m 晴/不良）に出走。馬体重は478kg。8頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。端を取り切り、タフなペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のミルフォードイズミに2馬身の差をつけて初白星を挙げた。

4月24日、中3週で迎えた2戦目は、4歳400万下のあずさ賞（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で河内洋騎手（1戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のラッキーミルに5馬身の差をつけて2勝目を獲得した。

10月23日、約6か月の休み明けで迎えた3戦目は、4歳以上900万下の清滝特別（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で河内洋騎手（2戦2勝）。15頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線ではもうワンパンチ足りず、4着に終わった。

11月19日、中3週で迎えた4戦目は、4歳以上900万下の山科特別（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で河内洋騎手（3戦2勝）。7頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではグイグイと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のイセユーホーに1馬身1/4の差をつけて3勝目を掴み取った。

12月17日、中3週で迎えた5戦目は、ハンデ戦で4歳以上1400万下の逆瀬川ステークス（阪神芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で河内洋騎手（4戦3勝）。15頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では卓抜な伸び脚で猛追したが、抜け出したナナヨースパークを差し切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。

4歳（1989年）

1月15日、中3週で迎えた6戦目は、ハンデ戦で5歳以上1400万下の寿ステークス（京都芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で河内洋騎手（5戦3勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では一際目立つ伸び脚で追い上げたが、勝ったミスティックスターに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

4月30日、約3か月半の休み明けで迎えた7戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で5歳以上1400万下のメルボルントロフィー（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では別次元の末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のヒシノスープラを半馬身振り切って断然人気に応えた。

5月14日、中1週で迎えた8戦目は、ハンデG3の京阪杯（京都芝2000m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では驚異的な末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のダイナオリンピアを半馬身振り切って重賞初挑戦初制覇を果たした。

6月11日、中3週で迎えた9戦目は、柴田政人騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のエプソムカップ（東京芝1800m 小雨/不良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。9頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して4番手で通過。直線ではぐいぐいと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のリンドホシに1馬身1/4の差をつけて3連勝で2つ目の重賞タイトルを獲得した。

5歳（1990年）

12月8日、約18か月の休養明けで迎えた10戦目は、飛鳥ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（2戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線ではいい脚を見せられず5着に敗れた。

6歳（1991年）

1月5日、中3週で迎えた11戦目は、千田輝彦騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の金杯（京都芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で15番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では脚が残っておらず6着に終わった。

2月3日、中3週で迎えた12戦目は、G3の東京新聞杯（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は柴田政人騎手（1戦1勝）。12頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では天稟の負けじ魂を発揮してゴールまで力走したが、4着に終わった。

4月7日、中8週で迎えた13戦目は、エイプリルステークス（中山芝2000m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田政人騎手（2戦1勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前のスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったハシノケンシロウに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

4月21日、中1週で迎えた14戦目は、安田隆行騎手を鞍上に迎えて、オーストラリアトロフィー（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったメインキャスターにねじ伏せられて2馬身半差の2着に敗北した。

5月12日、中2週で迎えた15戦目は、ハンデG3の京阪杯（京都芝2000m 雨/稍重）に出走。鞍上は千田輝彦騎手（1戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後はバタバタになってしまい6着に敗れた。

6月30日、中6週で迎えた16戦目は、的場均騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の札幌記念（札幌芝2000m 曇/良）に出走。16頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では末脚に勢いがなく12着に敗れた。

10月19日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた17戦目は、カシオペアステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は河内洋騎手（6戦3勝）。10頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では切れる脚を使えず7着に終わった。

10月26日、連闘で迎えた18戦目は、ハンデ戦でオープンの多摩川ステークス（東京芝1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は柴田政人騎手（3戦1勝）。11頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、4着に終わった。

11月10日、中1週で迎えた19戦目は、加藤和宏騎手を鞍上に迎えて、富士ステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。8頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち味の忍耐力で最後まで奮闘したが、伸びてきたスタビライザー決め手に屈してアタマ差の2着となった。

11月23日、中1週で迎えた20戦目は、P.エデリー騎手を鞍上に迎えて、キャピタルステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。17頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では物凄い伸び脚で急追したが、抜け出したキオイドリームにハナ差届かず2着に惜敗した。

12月7日、中1週で迎えた21戦目は、阪神競馬場新装記念（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は河内洋騎手（7戦3勝）。16頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して7番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く7着に敗れた。

7歳（1992年）

2月9日、中8週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた22戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、G3の東京新聞杯（東京芝1600m 曇/良）に出走。10頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では脚を伸ばせず5着に終わった。

2月23日、中1週で迎えた23戦目は、菊沢隆徳騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の小倉大賞典（小倉芝1800m 曇/良）に出走。16頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では堅調な伸びを見せたが、抜け出したワイドバトルにアタマ差届かず2着となった。

3月15日、中2週で迎えた24戦目は、C.ナカタニ騎手を鞍上に迎えて、G2の中山記念（中山芝1800m 曇/良）に出走。12頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で驀進したが、勝ったダイナマイトダディにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着となった。