ダイナマイトダディ（1988年生、母ダイナサルーン）

ダイナマイトダディ（1988年4月12日）は、日本の競走馬、種牡馬。毛色は栃栗毛。種牡馬のサクラユタカオー（当時6歳）と交配したダイナサルーンが8歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道白老郡白老町、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地12戦6勝2着1回。1992年の中山記念(G2)に勝利した他、1992年の京王杯スプリングカップ(G2)を制するなど、重賞3勝を挙げた。

経歴

デビュー前

鈴木康弘厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1990年）

11月3日、デビュー戦は酒井健二騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（東京芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は460kg。9頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のスタビライザーに2馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

11月24日、中2週で迎えた2戦目は、増沢末夫騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（東京芝1600m 晴/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るサバンナロジェを驚異的な末脚で交わし去り、最後は1馬身3/4の差をつけて圧倒的支持に応えた。

12月9日、中1週で迎えた3戦目は、2歳G1の朝日杯3歳ステークス（中山芝1600m 外回り小雨/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で増沢末夫騎手（1戦1勝）。13頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では切れる脚を使えず5着に敗れた。

3歳（1991年）

1月13日、中4週で迎えた4戦目は、3歳G3の京成杯（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で増沢末夫騎手（2戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では猛烈な末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のビッグファイトに1馬身3/4の差をつけて初の重賞タイトルを手中に収めた。

11月23日、約10か月半の休養明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた5戦目は、キャピタルステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で増沢末夫騎手（3戦2勝）。17頭立ての6番人気で16番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後はタレてしまい12着に敗れた。

12月21日、中3週で迎えた6戦目は、クリスマスステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で増沢末夫騎手（4戦2勝）。14頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、3着に終わった。

4歳（1992年）

1月18日、中3週で迎えた7戦目は、ニューイヤーステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で増沢末夫騎手（5戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では自慢の末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のビーバップに2馬身半の差をつけて4勝目を奪取した。

2月9日、中2週で迎えた8戦目は、G3の東京新聞杯（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で増沢末夫騎手（6戦3勝）。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では忍耐力が光る走りを見せたが、抜け出したナルシスノワールを捕まえ切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

3月15日、中4週で迎えた9戦目は、加藤和宏騎手を鞍上に迎えて、G2の中山記念（中山芝1800m 曇/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では鮮やかな末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のニホンピロブレイブに1馬身1/4の差をつけて2つ目の重賞タイトルを掴み取った。

4月25日、中5週で迎えた10戦目は、G2の京王杯スプリングカップ（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で加藤和宏騎手（1戦1勝）。13頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではきっちりと末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のバンブーパッションを半馬身振り切って3つ目の重賞タイトルを奪取した。

5月17日、中2週で迎えた11戦目は、G1の安田記念（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で加藤和宏騎手（2戦2勝）。18頭立ての2番人気に推されて17番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では息の長い末脚を発揮したが、5着に終わった。

7歳（1995年）

1月22日、約32か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた12戦目は、G2のアメリカジョッキークラブカップ（中山芝2200m 外回り雨/良）に出走。鞍上は酒井健二騎手（1戦1勝）。10頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では決め手に欠いて9着に終わった。