ビッグファイト（1988年生、母シヤンデリアレデイ）

ビッグファイト（1988年3月25日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は栗毛。種牡馬のノーザンテースト（当時17歳）と交配したシヤンデリアレデイが8歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（株）下河辺牧場。戦績は、中央平地40戦4勝2着2回。1990年の朝日杯3歳ステークス(G1)で2着に入った他、1990年の京成杯3歳ステークス(G2)に勝利するなど、重賞2勝を挙げた。

経歴

デビュー前

境勝太郎厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1990年）

7月15日、デビュー戦は小島太騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（札幌芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は440kg。6頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。端をきる形となり、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のミヤマバイオレットに9馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

9月2日、中6週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた2戦目は、2歳G3の新潟3歳ステークス（新潟芝1200m 晴/良）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で小島太騎手（1戦1勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では猛烈な末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のレオサイレンスに2馬身半の差をつけて重賞初挑戦初制覇を成し遂げた。

11月11日、中9週で迎えた3戦目は、2歳G2の京成杯3歳ステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で小島太騎手（2戦2勝）。6頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では一歩一歩確実に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のレガシーオブゼルダをアタマ差振り切って無傷の3連勝で2つ目の重賞タイトルを手にした。

12月9日、中3週で迎えた4戦目は、柴田政人騎手を鞍上に迎えて、2歳G1の朝日杯3歳ステークス（中山芝1600m 外回り小雨/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。13頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では持ち味のタフネスで最後まで奮闘したが、勝ったリンドシェーバーに詰め切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

3歳（1991年）

1月13日、中4週で迎えた5戦目は、3歳G3の京成杯（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は小島太騎手（3戦3勝）。8頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、若干遅いペースで一団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では闘争心が光る走りを見せたが、勝ったダイナマイトダディにねじ伏せられて1馬身3/4差の2着に敗北した。

3月3日、中6週で迎えた6戦目は、3歳G2の弥生賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小島太騎手（4戦3勝）。10頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では見せ場を作れず6着に敗れた。

4月14日、中5週で迎えた7戦目は、増沢末夫騎手を鞍上に迎えて、3歳G1の皐月賞（中山芝2000m 曇/稍重）に出走。18頭立ての9番人気で17番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では脚を伸ばせず14着に敗れた。

5月26日、中5週で迎えた8戦目は、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は小島太騎手（5戦3勝）。20頭立ての14番人気で8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを20番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず15着に終わった。

9月8日、約3か月半の休み明けで迎えた9戦目は、ハンデG3の京王杯オータムハンデキャップ（中山芝1600m 外回り曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で小島太騎手（6戦3勝）。14頭立ての1番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚勢が鈍り12着に敗れた。

9月28日、中2週で迎えた10戦目は、オータムスプリントステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で小島太騎手（7戦3勝）。11頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚を失くしてしまい9着に敗れた。

10月26日、中3週で迎えた11戦目は、ハンデ戦でオープンの多摩川ステークス（東京芝1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で小島太騎手（8戦3勝）。11頭立ての5番人気で大外11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚が止まってしまい8着に敗れた。

11月23日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた12戦目は、キャピタルステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で小島太騎手（9戦3勝）。17頭立ての12番人気で大外17番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではゴールまでじわりじわりと伸び、4着に入り込んだ。

12月21日、中3週で迎えた13戦目は、クリスマスステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で小島太騎手（10戦3勝）。14頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では脚色がやや衰え、5着に終わった。

4歳（1992年）

1月18日、中3週で迎えた14戦目は、ニューイヤーステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で小島太騎手（11戦3勝）。12頭立ての7番人気で大外12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始8番手を追走。直線では他馬と同じような脚色になり7着に終わった。

2月9日、中2週で迎えた15戦目は、G3の東京新聞杯（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で小島太騎手（12戦3勝）。10頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では末脚が振るわず8着に終わった。

2月22日、中1週で迎えた16戦目は、ハンデG3のフェブラリーハンデキャップ（東京ダート1600m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は9戦連続で小島太騎手（13戦3勝）。16頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はバテてしまい16着に敗れた。

4月25日、中8週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた17戦目は、G2の京王杯スプリングカップ（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は柴田政人騎手（1戦0勝）。13頭立ての13番人気で9番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く12着に終わった。

5月16日、中2週で迎えた18戦目は、ハンデ戦でオープンの武蔵野ステークス（東京ダート1600m 曇/稍重）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は小島太騎手（14戦3勝）。13頭立ての12番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。

6月6日、中2週で迎えた19戦目は、蛯沢誠治騎手を鞍上に迎えて、パラダイスステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。13頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では脚を伸ばせず8着に敗れた。

11月7日、約5か月の休養明けで迎えた20戦目は、G3の根岸ステークス（東京ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は小島太騎手（15戦3勝）。14頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい11着に終わった。

11月28日、中2週で迎えた21戦目は、高橋明騎手を鞍上に迎えて、キャピタルステークス（東京芝1400m 雨/良）に出走。16頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は脚色が鈍り15着に終わった。

12月26日、中3週で迎えた22戦目は、クリスマスステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で高橋明騎手（1戦0勝）。13頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後は失速してしまい13着に終わった。

5歳（1993年）

1月16日、中2週で迎えた23戦目は、ニューイヤーステークス（中山芝1600m 外回り曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で高橋明騎手（2戦0勝）。10頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい9着に終わった。

1月31日、中1週で迎えた24戦目は、銀嶺ステークス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で高橋明騎手（3戦0勝）。14頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始8番手を追走。最後は力尽きて14着に終わった。

2月20日、中2週で迎えた25戦目は、ハンデG3のフェブラリーハンデキャップ（東京ダート1600m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は5戦連続で高橋明騎手（4戦0勝）。16頭立ての15番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では脚が上がってしまい16着に終わった。

8月15日、約6か月の休養明けで迎えた26戦目は、東信二騎手を鞍上に迎えて、マリーンステークス（函館芝1200m 曇/稍重）に出走。16頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力戦し、4着に入り込んだ。

9月5日、中2週で迎えた27戦目は、ハンデ戦でオープンの青函ステークス（函館芝1200m 曇/不良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で東信二騎手（1戦0勝）。12頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず6着に敗れた。

10月2日、中3週で迎えた28戦目は、オータムスプリントステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で東信二騎手（2戦0勝）。12頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位には届かず6着に終わった。

10月9日、連闘で迎えた29戦目は、東京競馬場スタンド増築記念神無月ステーク（東京ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は小島太騎手（16戦3勝）。10頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず4着に終わった。

10月30日、中2週で迎えた30戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのアイルランドトロフィー（東京芝1600m 雨/重）に53kgの軽斤量で出走。12頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではゴールまでじわりじわりと伸び、3着に入り込んだ。

11月21日、中2週で迎えた31戦目は、田原成貴騎手を鞍上に迎えて、G1のマイルチャンピオンシップ（京都芝1600m 外回り雨/不良）に出走。15頭立ての15番人気で大外15番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では速い脚を使えず14着に終わった。

12月25日、中4週で迎えた32戦目は、クリスマスステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は小島太騎手（17戦3勝）。14頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。端をきる形となり、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はバテてしまい7着に終わった。

6歳（1994年）

1月16日、中2週で迎えた33戦目は、ニューイヤーステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は中舘英二騎手（1戦0勝）。11頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では末脚に勢いがなく8着に終わった。

1月30日、中1週で迎えた34戦目は、ハンデ戦でオープンの銀嶺ステークス（東京ダート1400m 晴/重）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は小島太騎手（18戦3勝）。14頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では一完歩ずつ確実に末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のミスタートウジンをアタマ差振り切って久しぶりに美酒を浴びた。

2月19日、中2週で迎えた35戦目は、G2のフェブラリーステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小島太騎手（19戦4勝）。16頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では見せ場なく10着に終わった。

3月26日、中4週で迎えた36戦目は、ハンデ戦でオープンの韓国馬事会杯（中山芝1600m 外回り晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で小島太騎手（20戦4勝）。14頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では天性の闘志でゴールまで力闘し、5着に入り込んだ。

5月14日、中6週で迎えた37戦目は、ハンデ戦でオープンの武蔵野ステークス（東京ダート1600m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で小島太騎手（21戦4勝）。16頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切り、4着に入り込んだ。

6月5日、中2週で迎えた38戦目は、ハンデG3の阪急杯（阪神芝1400m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は5戦連続で小島太騎手（22戦4勝）。16頭立ての10番人気で大外16番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では強靭な末脚を発揮し、3着に入り込んだ。

8月7日、中8週で馬体重を前走から18kg増やして迎えた39戦目は、G3の関屋記念（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で小島太騎手（23戦4勝）。14頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。

9月11日、中4週で迎えた40戦目は、ハンデG3の京王杯オータムハンデキャップ（中山芝1600m 外回り晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は中舘英二騎手（2戦0勝）。13頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では余力が残っておらず10着に敗れた。