ファミリズム（2006年生、母セニョラージェ）

ファミリズム（2006年2月12日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「家族愛」。毛色は青鹿毛。種牡馬のダンスインザダーク（当時13歳）と交配したセニョラージェが13歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地33戦1勝2着3回。2008年の京都2歳ステークス(オープン)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

当歳のとき、社台ファームから「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、近藤利一によって840万円で落札された。

梅田智之厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2008年）

11月1日、デビュー戦は岩田康誠騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は486kg。14頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では驚異的な末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のリバティーフローをクビ差振り切って初白星を挙げた。

11月29日、中3週で迎えた2戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンの京都2歳ステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。9頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では迫力十分の伸び脚で猛追したが、抜け出したイグゼキュティヴに3/4馬身届かず2着となった。

12月27日、中3週で迎えた3戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、2歳G3のラジオNIKKEI杯2歳ステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。11頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では切れる脚を使えず8着に敗れた。

3歳（2009年）

1月17日、中2週で迎えた4戦目は、3歳500万下（京都芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（1戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で猛進したが、勝ったブロードストリートにねじ伏せられて2馬身半差の2着に敗北した。

2月22日、中4週で迎えた5戦目は、飯田祐史騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のこぶし賞（京都芝1600m 曇/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では鋭い脚を使えず9着に敗れた。

5月3日、中9週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた6戦目は、3歳500万下（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（2戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

5月30日、中3週で迎えた7戦目は、3歳500万下（中京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（3戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて11番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

6月13日、中1週で迎えた8戦目は、3歳500万下の白藤賞（中京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で岩田康誠騎手（4戦1勝）。15頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では速い脚を使えず10着に敗れた。

7月11日、中3週で迎えた9戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（阪神芝2000m 晴/良）に出走。11頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では伸びあぐねて5着に敗れた。

10月24日、約3か月半の休み明けで迎えた10戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（京都ダート1800m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての4番人気に推されて14番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚勢が鈍り14着に敗れた。

11月15日、中2週で迎えた11戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（京都ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（5戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では切れる脚を使えず8着に敗れた。

4歳（2010年）

2月6日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から14kg増やして迎えた12戦目は、国分恭介騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京芝1200m 晴/稍重）に出走。18頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず8着に敗れた。

3月20日、中5週で迎えた13戦目は、4歳以上500万下（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で大外16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり6着に敗れた。

5月2日、中5週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた14戦目は、4歳以上500万下（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（2戦0勝）。18頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位には食い込めず9着に敗れた。

5月15日、中1週で迎えた15戦目は、古川吉洋騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての4番人気に推されて12番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始7番手を追走。直線では全く伸びず10着に敗れた。

6月6日、中2週で迎えた16戦目は、4歳以上500万下（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（3戦0勝）。18頭立ての6番人気で17番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではいい脚を見せられず8着に敗れた。

8月14日、中9週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた17戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（小倉芝2000m 晴/良）に出走。11頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では終いの伸びを欠き、3着に終わった。

8月28日、中1週で迎えた18戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（1戦0勝）。16頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は勢いを失って11着に敗れた。

9月11日、中1週で馬体重を前走から18kg減らして迎えた19戦目は、3歳以上500万下（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は藤岡康太騎手（1戦0勝）。14頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸び、3着に入った。

9月25日、中1週で迎えた20戦目は、3歳以上500万下（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡康太騎手（2戦0勝）。16頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。

12月11日、約2か月半の間隔を開けて迎えた21戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤岡康太騎手（3戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では伸びあぐねて8着に敗れた。

5歳（2011年）

2月6日、中7週で迎えた22戦目は、4歳以上500万下（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（4戦0勝）。16頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位争いには絡めず7着に敗れた。

2月19日、中1週で迎えた23戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（京都芝1400m 外回り晴/稍重）に出走。16頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり4位タイの末脚を見せたが上位争いには参加できず13着に敗れた。

5月1日、中9週で迎えた24戦目は、上村洋行騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（新潟芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。16頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では最後まで息が続かず15着に終わった。

6月19日、中6週で迎えた25戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（函館芝1200m 曇/良）に出走。14頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では逸出した伸び脚で追い上げたが、抜け出したビスカヤを捕まえ切れず、1馬身3/4差の2着となった。

7月2日、中1週で迎えた26戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下の下北半島特別（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡佑介騎手（1戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では天稟の敢闘精神でゴールまで力走したが、4着に終わった。

7月16日、中1週で迎えた27戦目は、3歳以上500万下の登別特別（函館芝1200m 雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で藤岡佑介騎手（2戦0勝）。11頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では天稟の負けん気を発揮してゴールまで力走したが、4着に終わった。

8月7日、中2週で迎えた28戦目は、3歳以上500万下（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で藤岡佑介騎手（3戦0勝）。15頭立ての7番人気で14番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず7着に敗れた。

10月22日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から22kg減らして迎えた29戦目は、3歳以上500万下の稲光特別（新潟芝1000m 晴/良）に出走。鞍上は藤岡康太騎手（4戦0勝）。18頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。17着に敗れた。

11月27日、中4週で迎えた30戦目は、丸田恭介騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（小倉芝1200m 晴/良）に出走。13頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず7着に敗れた。

12月11日、中1週で迎えた31戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の沖ノ島特別（小倉芝1200m 曇/稍重）に出走。18頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを14番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位には届かず11着に終わった。

6歳（2012年）

1月22日、中5週で迎えた32戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（小倉芝1200m 雨/稍重）に出走。18頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は勢いを失って14着に敗れた。

8月5日、約6か月半の休み明けで迎えた33戦目は、竹之下智昭騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（札幌芝1500m 曇/良）に出走。14頭立ての9番人気で大外14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。最後は脚が止まってしまい14着に終わった。