ブロードストリート（2006年生、母フィラストリート）

ブロードストリート（2006年3月28日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「フィラデルフィアの通りの名前。母名より連想」。毛色は鹿毛。種牡馬のアグネスタキオン（当時8歳）と交配したフィラストリートが13歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（株）下河辺牧場。戦績は、中央平地26戦4勝2着5回。2009年の秋華賞(牝G1)で2着に入った他、2009年のローズステークス(牝G2)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

藤原英昭厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2008年）

12月21日、デビュー戦は後藤浩輝騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（阪神芝1600m 外回り小雨/良）に出走。馬体重は450kg。18頭立ての圧倒的1番人気に推されて14番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では次元の違う末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のフローズンダイキリに2馬身の差をつけて初白星を挙げた。

3歳（2009年）

1月17日、中3週で迎えた2戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（京都芝1600m 晴/良）に出走。15頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では異次元の末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のファミリズムに2馬身半の差をつけて優勝

3月7日、中6週で迎えた3戦目は、牝馬限定3歳G3のチューリップ賞（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（1戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

4月12日、中4週で迎えた4戦目は、牝馬限定3歳オープンの忘れな草賞（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤田伸二騎手（2戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したデリキットピースを差し切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

5月3日、中2週で迎えた5戦目は、牝馬限定3歳オープンのスイートピーステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は4戦連続で藤田伸二騎手（3戦1勝）。18頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では驚異的な末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のサクラローズマリーに1馬身1/4の差をつけて単勝一倍台の期待に応えた。

5月24日、中2週で迎えた6戦目は、牝馬限定3歳G1のオークス（優駿牝馬）（東京芝2400m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は5戦連続で藤田伸二騎手（4戦2勝）。17頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では非凡な末脚を発揮し、4着に入った。

9月20日、約4か月の休み明けで迎えた7戦目は、牝馬限定3歳G2のローズステークス（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で藤田伸二騎手（5戦2勝）。18頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では自慢の末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のレッドディザイアをクビ差振り切って重賞ウィナーの称号を手中に収めた。

10月18日、中3週で迎えた8戦目は、牝馬限定3歳G1の秋華賞（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で藤田伸二騎手（6戦3勝）。18頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を発揮したが、2着となった。

11月15日、中3週で迎えた9戦目は、牝馬限定G1のエリザベス女王杯（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で藤田伸二騎手（7戦3勝）。18頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では切れ味鋭い末脚を繰り出したが、6着に終わった。

4歳（2010年）

3月21日、約4か月の休養明けで迎えた10戦目は、六甲ステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に牝馬ながら57kgの斤量を背負って出走。鞍上は9戦連続で藤田伸二騎手（8戦3勝）。16頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では末脚が冴えず8着に敗れた。

4月10日、中2週で迎えた11戦目は、牝馬限定G2の阪神牝馬ステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で藤田伸二騎手（9戦3勝）。18頭立ての4番人気に推されて15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では天稟の負けん気を発揮してゴールまで力走したが、4着に終わった。

5月16日、中4週で迎えた12戦目は、牝馬限定G1のヴィクトリアマイル（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で藤田伸二騎手（10戦3勝）。18頭立ての4番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

10月17日、約5か月の休養明けで迎えた13戦目は、鮫島良太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G3の府中牝馬ステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。17頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、6着に終わった。

11月13日、中3週で迎えた14戦目は、ハンデ戦でオープンのアンドロメダステークス（京都芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（11戦3勝）。13頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

12月19日、中4週で迎えた15戦目は、牝馬限定のハンデG3の愛知杯（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（12戦3勝）。18頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では迫力のある伸び脚で追い上げたが、抜け出したセラフィックロンプにハナ差届かず2着に甘んじた。

5歳（2011年）

1月30日、中5週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた16戦目は、牝馬限定G3の京都牝馬ステークス（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤田伸二騎手（13戦3勝）。16頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では目立つような脚を使えず7着に敗れた。

3月20日、中6週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた17戦目は、ハンデG3の中京記念（小倉芝2000m 雨/稍重）に出走。鞍上は鮫島良太騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい8着に敗れた。

4月2日、中1週で迎えた18戦目は、牝馬限定のハンデG3の中山牝馬ステークス（阪神芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（14戦3勝）。18頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず11着に敗れた。

5月15日、中5週で迎えた19戦目は、武士沢友治騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G1のヴィクトリアマイル（東京芝1600m 晴/良）に出走。17頭立ての15番人気で7番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では末脚にキレが無く9着に終わった。

6月19日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた20戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデG3のマーメイドステークス（阪神芝2000m 曇/良）に出走。13頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、勝ったフミノイマージンにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着となった。

8月14日、中7週で馬体重を前走から14kg絞って迎えた21戦目は、牝馬限定G3のクイーンステークス（札幌芝1800m 小雨/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（15戦3勝）。14頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

10月16日、中8週で馬体重を前走から16kg戻して迎えた22戦目は、牝馬限定G2の府中牝馬ステークス（東京芝1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（16戦3勝）。16頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい9着に敗れた。

11月13日、中3週で迎えた23戦目は、牝馬限定G1のエリザベス女王杯（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤田伸二騎手（17戦3勝）。18頭立ての14番人気で11番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり10着に終わった。

12月18日、中4週で迎えた24戦目は、牝馬限定のハンデG3の愛知杯（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は鮫島良太騎手（2戦0勝）。16頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では目を引く伸び脚で猛追したが、抜け出したフミノイマージンを捕まえ切れず、半馬身差の2着となった。

6歳（2012年）

2月4日、中6週で迎えた25戦目は、ハンデG3の小倉大賞典（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で鮫島良太騎手（3戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線ではパワフルな末脚を発揮したが、5着に終わった。

3月11日、中4週で迎えた26戦目は、牝馬限定のハンデG3の中山牝馬ステークス（中山芝1800m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で鮫島良太騎手（4戦0勝）。16頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位争いには参加できず7着に終わった。