デリキットピース（2006年生、母デリキット）

デリキットピース（2006年3月11日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「優美（繊細）な作品」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のホワイトマズル（当時16歳）と交配したデリキットが11歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地23戦3勝2着1回。2009年の忘れな草賞(オープン牝)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

14歳のとき、社台ブラッドメアから「ジェイエス繁殖馬セールサラブレッド繁殖牝馬」に上場されたが主取りとなった。

社台サラブレッドクラブにて総額1,200万円（30万×40口）で一口馬主が募集された。

鹿戸雄一厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2009年）

3月1日、デビュー戦は柴田善臣騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山芝2000m 曇/稍重）に出走。馬体重は442kg。16頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るオルトリンデを次元の違う末脚で交わし去り、最後は3馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

4月12日、中5週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた2戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳オープンの忘れな草賞（阪神芝2000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての7番人気で大外16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、きちんと末脚を伸ばして、最後は2着のブロードストリートに1馬身半の差をつけて勝利を手に入れた。

5月24日、中5週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた3戦目は、牝馬限定3歳G1のオークス（優駿牝馬）（東京芝2400m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は柴田善臣騎手（1戦1勝）。17頭立ての5番人気で大外17番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚色がやや鈍り、6着に終わった。

9月12日、約3か月半の休み明けで迎えた4戦目は、牝馬限定3歳オープンの紫苑ステークス（中山芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（2戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず9着に敗れた。

10月18日、中4週で迎えた5戦目は、牝馬限定3歳G1の秋華賞（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴田善臣騎手（3戦1勝）。18頭立ての14番人気で大外18番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚色が衰えて10着に終わった。

4歳（2010年）

1月16日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた6戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の石清水ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線に入ると、前で粘るブリッツェンを上がり3位の末脚でハナ差だけ差し切って先頭ゴールを果たした。

3月14日、中7週で迎えた7戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、東風ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

4月10日、中3週で迎えた8戦目は、牝馬限定G2の阪神牝馬ステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（4戦1勝）。18頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚を失くしてしまい12着に敗れた。

5月15日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた9戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、G2の京王杯スプリングカップ（東京芝1400m 晴/良）に出走。17頭立ての13番人気で16番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位争いには加われず7着に終わった。

8月14日、約3か月の休み明けで迎えた10戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の札幌日刊スポーツ杯（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

10月17日、中8週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた11戦目は、3歳以上1600万下の白秋ステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（1戦0勝）。17頭立ての2番人気に推されて大外17番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では持ち味の心肺能力で最後まで奮闘したが、勝ったエーブダッチマンに詰め切れず、2馬身差の2着に敗北した。

11月6日、中2週で迎えた12戦目は、牝馬限定の3歳以上1600万下のユートピアステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（5戦1勝）。18頭立ての6番人気で15番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では末脚を伸ばせず13着に敗れた。

5歳（2011年）

1月8日、中8週で迎えた13戦目は、4歳以上1600万下の新春ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（1戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では切れる脚を使えず11着に敗れた。

2月13日、中4週で迎えた14戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の雲雀ステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で15番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位には割り込めず9着に敗れた。

4月23日、中9週で迎えた15戦目は、4歳以上1600万下のフリーウェイステークス（東京芝1400m 小雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦0勝）。17頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では末脚がパッとせず15着に敗れた。

6月18日、中7週で迎えた16戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下のストークステークス（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。15頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では鋭い脚を使えず7着に敗れた。

7月23日、中4週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた17戦目は、3歳以上1600万下のTVh杯（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（2戦0勝）。14頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位には割り込めず8着に敗れた。

8月13日、中2週で迎えた18戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の札幌日刊スポーツ杯（札幌芝1200m 晴/良）に出走。14頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切り、3着に入った。

9月17日、中4週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた19戦目は、3歳以上1600万下のセプテンバーステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は北村宏司騎手（1戦1勝）。16頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を発揮し、4着に入った。

10月23日、中4週で迎えた20戦目は、3歳以上1600万下の桂川ステークス（京都芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（1戦0勝）。18頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線ではキレのある末脚を発揮したが、5着に終わった。

11月13日、中2週で迎えた21戦目は、3歳以上1600万下のみちのくステークス（新潟芝1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は吉田隼人騎手（1戦0勝）。17頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では天稟の闘争心でゴールまで力走したが、6着に終わった。

6歳（2012年）

1月9日、中7週で迎えた22戦目は、4歳以上1600万下のサンライズステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は北村宏司騎手（2戦1勝）。16頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではキレのいい末脚を繰り出したが、5着に終わった。

2月18日、中5週で迎えた23戦目は、牝馬限定の4歳以上1600万下の初音ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（3戦1勝）。9頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚勢が悪くなり7着に終わった。