ブリッツェン（2006年生、母レディストロベリー）

ブリッツェン（2006年3月4日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「稲光がする（独）」。毛色は鹿毛。種牡馬のスペシャルウィーク（当時11歳）と交配したレディストロベリーが12歳のときに産んだ6番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡平取町、生産者は坂東牧場。戦績は、中央平地37戦6勝2着8回。2011年のダービー卿チャレンジトロフィー(ハンデG3)に勝利した他、2011年の巴賞(オープン)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

広尾サラブレッド倶楽部にて総額2,310万円（4.62万×500口）で一口馬主が募集された。

二ノ宮敬宇厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2008年）

7月12日、デビュー戦は蛯名正義騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（福島芝1200m 曇/良）に出走。馬体重は450kg。16頭立ての4番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり、馬場の外目を通りながら4コーナーを10番手で通過。直線では天稟の負けん気を発揮してゴールまで力走したが、4着に終わった。

8月10日、中3週で迎えた2戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（函館芝1800m 晴/良）に出走。14頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走したが、4着に終わった。

10月25日、約2か月半の間隔を開けて迎えた3戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（東京芝2000m 曇/稍重）に出走。11頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら3番手で通過。直線では素晴らしい伸び脚で猛進したが、勝ったハシッテホシーノにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着となった。

11月15日、中2週で迎えた4戦目は、2歳未勝利（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田隼人騎手（1戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では伸びが続かず、4着に終わった。

3歳（2009年）

2月8日、約3か月の間隔を開けて迎えた5戦目は、3歳未勝利（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線に入ると、前で粘るマイネルエデンを途轍もない末脚で交わし去り、最後は1馬身3/4の差をつけて未勝利戦を制した。

3月15日、中4週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた6戦目は、3歳500万下の山桜賞（中山芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（2戦1勝）。9頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚に勢いがなく5着に敗れた。

4月11日、中3週で迎えた7戦目は、木幡初広騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のひめさゆり賞（福島芝1800m 晴/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、レインフォーレストにクビ差交わされて2着に甘んじた。

5月2日、中2週で迎えた8戦目は、3歳500万下の八重桜賞（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（3戦1勝）。17頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚勢が悪くなり11着に敗れた。

5月30日、中3週で迎えた9戦目は、3歳500万下（東京芝1600m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（4戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では全く伸びず12着に敗れた。

8月23日、約3か月の間隔を開けて迎えた10戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の小樽特別（札幌芝1500m 曇/良）に出走。14頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では圧倒的な末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のハギノトラストを半馬身振り切って2勝目をつかんだ。

10月3日、中5週で迎えた11戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の外房特別（中山芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。14頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではしぶとさが光る走りを見せたが、勝ったパープルタイヨーにねじ伏せられて1馬身半差の2着に敗北した。

10月25日、中2週で迎えた12戦目は、3歳以上1000万下の神奈川新聞杯（東京芝1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（1戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では一完歩ずつ着実に前との差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のタケショウオージをアタマ差振り切って3勝目を奪取した。

12月6日、中5週で迎えた13戦目は、C.ボレル騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の2009ゴールデンホイップトロフィー（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では末脚に勢いがなく7着に敗れた。

4歳（2010年）

1月16日、中5週で迎えた14戦目は、4歳以上1600万下の石清水ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（1戦1勝）。16頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、少し緩いペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では忍耐力が光る走りを見せたが、デリキットピースにハナ差交わされて2着となった。

3月20日、中8週で迎えた15戦目は、4歳以上1600万下の韓国馬事会杯（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（2戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、伸びてきたキョウエイストーム決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

4月18日、中3週で迎えた16戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の中山スプリングプレミアム（中山芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で岩田康誠騎手（3戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では天稟の勝負根性でゴールまで力走したが、5着に終わった。

6月5日、中6週で迎えた17戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の湘南ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。18頭立ての5番人気で16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始3番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く8着に敗れた。

8月29日、約3か月の間隔を開けて迎えた18戦目は、3歳以上1000万下の札幌スポニチ賞（札幌芝1500m 晴/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（4戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では逸出した伸び脚で猛追したが、抜け出したホーカーハリケーンにクビ差届かず2着に甘んじた。

9月12日、中1週で迎えた19戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下のUHB賞（札幌芝1500m 晴/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一完歩ずつ着実に終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のリアルハヤテをアタマ差振り切って4勝目を手にした。

12月4日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から16kg増やして迎えた20戦目は、3歳以上1600万下の市川ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で三浦皇成騎手（1戦1勝）。13頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後は勢いを失って12着に敗れた。

12月19日、中1週で迎えた21戦目は、安部幸夫騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の尼崎ステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では天稟の負けん性を発揮してゴールまで力走したが、5着に終わった。

5歳（2011年）

1月30日、中5週で迎えた22戦目は、4歳以上1600万下の節分ステークス（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は三浦皇成騎手（2戦1勝）。16頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい7着に終わった。

3月5日、中4週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた23戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の武庫川ステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（1戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、若干遅いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩着実に差を詰めて、最後は2着のブレイブファイトを3/4馬身振り切って1着ゴールを果たした。

4月3日、中3週で迎えた24戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のダービー卿チャレンジトロフィー（阪神芝1600m 外回り晴/良）に54kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。18頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。端を奪う形となり、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不屈のガッツで渋太く末脚を持続させて、最後は2着のライブコンサートをハナ差振り切って重賞初挑戦初制覇を果たした。

6月19日、約2か月半の間隔を開けて迎えた25戦目は、ハンデ戦でオープンの五稜郭ステークス（函館芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（1戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、伸びてきたホッカイカンティ決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

7月10日、中2週で迎えた26戦目は、巴賞（函館芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴田善臣騎手（2戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、伸びてきたマイネルスターリー決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

10月22日、約3か月半の休養明けで迎えた27戦目は、G3の富士ステークス（東京芝1600m 曇/不良）に出走。鞍上は4戦連続で柴田善臣騎手（3戦1勝）。17頭立ての7番人気で16番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと伸びが足りず、6着に終わった。

11月20日、中3週で迎えた28戦目は、G1のマイルチャンピオンシップ（京都芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は5戦連続で柴田善臣騎手（4戦1勝）。18頭立ての17番人気で15番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では脚が残っておらず16着に終わった。

6歳（2012年）

1月5日、中6週で迎えた29戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の京都金杯（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では脚が上がってしまい9着に終わった。

2月5日、中3週で迎えた30戦目は、G3の東京新聞杯（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（5戦1勝）。16頭立ての13番人気で9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は一杯になって9着に終わった。

11月10日、約9か月半の休み明けで迎えた31戦目は、ハンデ戦でオープンのオーロカップ（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（6戦1勝）。12頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。主導権を奪い、遅いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘り切れず5着に敗れた。

12月15日、中4週で迎えた32戦目は、ディセンバーステークス（中山芝1800m 雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で柴田善臣騎手（7戦1勝）。15頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、後続との差を2馬身以上キープして、やや遅いペースで集団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では天性の闘争本能でゴールまで力闘し、3着に入った。

7歳（2013年）

1月5日、中2週で迎えた33戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の京都金杯（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天性の勝負根性でゴールまで力闘し、5着を確保した。

9月29日、約9か月の休養明けで迎えた34戦目は、国分優作騎手を鞍上に迎えて、ポートアイランドステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。17頭立ての15番人気で16番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では天資の負けん気を発揮してゴールまで力戦し、5着に入り込んだ。

10月19日、中2週で迎えた35戦目は、G3の富士ステークス（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（8戦1勝）。15頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位には食い込めず8着に終わった。

11月23日、中4週で迎えた36戦目は、キャピタルステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（9戦1勝）。18頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では脚が上がってしまい17着に敗れた。

12月14日、中2週で迎えた37戦目は、ディセンバーステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴田善臣騎手（10戦1勝）。16頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。最後は脚勢が鈍り13着に終わった。