イブキスタイリスト（1991年生、母アンバーネックレス）

イブキスタイリスト（1991年5月22日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のトニービン（当時8歳）と交配したアンバーネックレスが7歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地21戦4勝2着3回。主な勝ち鞍は1995年の乙訓特別(900万下牝)。

経歴

デビュー前

坂口正則厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1994年）

5月7日、デビュー戦は岸滋彦騎手を鞍上に据えて、4歳未勝利（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。馬体重は436kg。14頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を繰り出したが上位争いには加われず6着に終わった。

5月21日、中1週で迎えた2戦目は、角田晃一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳未勝利（東京芝1400m 晴/良）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての7番人気で17番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線ではパワフルな末脚を披露したが、5着に終わった。

6月5日、中1週で迎えた3戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は岸滋彦騎手（1戦0勝）。16頭立ての9番人気で15番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではスパッと切れる脚を見せたが、ナインツーナインに交わされて1馬身1/4差の2着となった。

6月19日、中1週で迎えた4戦目は、4歳未勝利（中京芝1200m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で岸滋彦騎手（2戦0勝）。18頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では印象的な伸び脚で急追したが、勝ったビューティークロスに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

7月9日、中2週で迎えた5戦目は、4歳未勝利（中京芝1200m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で岸滋彦騎手（3戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るリュウクリッパーを次元の違う末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

7月30日、中2週で迎えた6戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下の日田特別（小倉芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で岸滋彦騎手（4戦1勝）。11頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では全く伸びず7着に敗れた。

8月13日、中1週で迎えた7戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下の都井岬特別（小倉芝1700m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で岸滋彦騎手（5戦1勝）。14頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったインターピレネーに詰め切れず、1馬身3/4差の2着となった。

8月28日、中1週で迎えた8戦目は、4歳以上500万下（小倉芝1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で岸滋彦騎手（6戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

9月3日、連闘で馬体重を前走から10kg減らして迎えた9戦目は、4歳以上500万下（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で岸滋彦騎手（7戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線に入ると、前で粘るホゲットラモーヌを豪脚で半馬身差し切って制した。

4歳（1995年）

8月6日、約11か月の休み明けで迎えた10戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で岸滋彦騎手（8戦2勝）。16頭立ての5番人気で15番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、ややハイペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天稟の負けん気を発揮してゴールまで力走し、4着に入った。

8月19日、中1週で迎えた11戦目は、4歳以上500万下の伊万里特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で岸滋彦騎手（9戦2勝）。11頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るファインショットを上がり2位タイの末脚でアタマ差だけ差し切って1着ゴールを果たした。

9月2日、中1週で迎えた12戦目は、4歳以上900万下の耶馬渓特別（小倉芝1200m 雨/稍重）に出走。鞍上は10戦連続で岸滋彦騎手（10戦3勝）。13頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では詰めが甘くなり、4着に終わった。

9月24日、中2週で迎えた13戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上900万下の乙訓特別（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。8頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線ではぐいぐいと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のプリンセスメールに1馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

10月15日、中2週で迎えた14戦目は、的場均騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G3の府中牝馬ステークス（東京芝1600m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。16頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では終いの伸びを欠き、5着に終わった。

11月12日、中3週で迎えた15戦目は、牝馬限定戦のユートピアステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で的場均騎手（1戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びが甘くなり、4着に終わった。

12月3日、中2週で迎えた16戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデ戦でオープンのターコイズステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。11頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では天稟の闘志でゴールまで力走し、4着に入り込んだ。

12月17日、中1週で迎えた17戦目は、芹沢純一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G2のサンケイスポーツ杯阪神牝馬特別（阪神芝2000m 曇/良）に出走。12頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では決め手に欠いて9着に終わった。

5歳（1996年）

6月22日、約6か月半の休み明けで迎えた18戦目は、垂水ステークス（阪神芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は岸滋彦騎手（11戦3勝）。14頭立ての7番人気で大外14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では天稟の勝負根性でゴールまで力走し、3着に入った。

7月28日、中4週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた19戦目は、サマーステークス（小倉芝1700m 晴/良）に出走。鞍上は芹沢純一騎手（1戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では脚勢がやや鈍り、4着に終わった。

9月8日、中5週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた20戦目は、ハンデ戦のムーンライトハンデキャップ（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は岸滋彦騎手（12戦3勝）。13頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天稟の闘争本能でゴールまで力走し、3着に入った。

10月5日、中3週で迎えた21戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、渡月橋ステークス（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は脚勢が悪くなり13着に敗れた。