タキオンシチー（2003年生、母ブリズントゥアウィン）
Tachyon City
2003.04.20
タキオンシチー（2003年4月20日）は、日本の競走馬、種牡馬。馬名の意味は「父名の一部＋冠名。光速をも越えるように」。毛色は栗毛。種牡馬のアグネスタキオン（当時5歳）と交配したブリズントゥアウィンが16歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は（有）幌村牧場。戦績は、中央平地25戦1勝、中央障害2戦0勝、地方2戦1勝。主な勝ち鞍は2006年の3歳未勝利。
経歴
デビュー前
当歳のとき、幌村牧場から「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場されたが主取りとなった。
友駿ホースクラブ愛馬会にて総額2,800万円（5.6万×500口）で一口馬主が募集された。
岡田稲男厩舎（栗東）へ入厩。
2歳（2005年）
12月3日、デビュー戦は四位洋文騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は460kg。9頭立ての4番人気で大外9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では目立つような脚を使えず6着に敗れた。
12月18日、中1週で迎えた2戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（中山芝1600m 外回り 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい11着に敗れた。
3歳（2006年）
1月9日、中2週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（京都ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は四位洋文騎手（1戦0勝）。15頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず6着に敗れた。
2月11日、中4週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（京都ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（2戦0勝）。13頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では末脚が冴えず5着に敗れた。
3月5日、中2週で迎えた5戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。14頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸び、3着に入った。
3月18日、中1週で迎えた6戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は四位洋文騎手（3戦0勝）。14頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、5着に終わった。
4月9日、中2週で迎えた7戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（4戦0勝）。16頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るキョクイチデュラを驚異的な末脚でアタマ差だけ差し切って初勝利を挙げた。
5月14日、中4週で迎えた8戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（京都ダート1200m 晴/重）に出走。16頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始3番手を追走。直線では最後まで息が続かず13着に終わった。
11月25日、約6か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた9戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（京都ダート1200m 曇/良）に出走。16頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では天資の負けん気を発揮してゴールまで力戦し、4着に入り込んだ。
4歳（2007年）
1月8日、中5週で迎えた10戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で秋山真一郎騎手（1戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では終いの伸びを欠き、3着に終わった。
1月20日、中1週で迎えた11戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（5戦1勝）。16頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。端をきり、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はガス欠状態になり12着に敗れた。
3月18日、中7週で迎えた12戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。端に立つ形となり、やや速いペースで馬群を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後はバテてしまい12着に敗れた。
4月28日、中5週で迎えた13戦目は、長谷川浩大騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（新潟芝1200m 曇/良）に出走。16頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では余力が残っておらず15着に敗れた。
6月6日、中5週で迎えた14戦目は、斉藤正弘騎手を鞍上に迎えて、ケンタウルス特別（旭川ダート1000m 曇/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。6着に敗れた。
7月22日、中6週で迎えた15戦目は、3歳以上500万下（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（6戦1勝）。16頭立ての12番人気で5番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを16番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい10着に終わった。
10月27日、約3か月の休み明けで迎えた16戦目は、O.ペリエ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（京都ダート1200m 小雨/稍重）に出走。16頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚が続かず、5着に終わった。
12月2日、中4週で迎えた17戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の清洲特別（中京芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚勢が悪くなり14着に終わった。
5歳（2008年）
1月6日、中4週で迎えた18戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びを欠き6着に敗れた。
1月19日、中1週で迎えた19戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（2戦0勝）。16頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は脚を失くしてしまい15着に敗れた。
4月13日、約3か月の間隔を開けて迎えた20戦目は、芹沢純一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（福島ダート1150m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では全く伸びず13着に終わった。
6月7日、中7週で迎えた21戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京芝1200m 曇/良）に出走。18頭立ての17番人気で8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張り、6着に入り込んだ。
6月22日、中1週で迎えた22戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の基坂特別（函館芝1200m 曇/良）に出走。16頭立ての8番人気で15番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では鋭い脚を使えず8着に敗れた。
7月27日、中4週で迎えた23戦目は、3歳以上500万下の美利河特別（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村友一騎手（1戦0勝）。12頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。非常に速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では余力が残っておらず12着に終わった。
9月7日、中5週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた24戦目は、3歳以上500万下のニセコ特別（札幌芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で北村友一騎手（2戦0勝）。16頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では見所を作れず8着に終わった。
11月9日、中8週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた25戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（福島ダート1150m 曇/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて10番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚が続かず、5着に終わった。
11月22日、中1週で迎えた26戦目は、3歳以上500万下（福島ダート1150m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡康太騎手（1戦0勝）。16頭立ての8番人気で14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線に入ると、粘り切れず6着に沈んだ。
6歳（2009年）
3月7日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた27戦目は、今村康成騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート2970m 晴）に出走。14頭立ての12番人気で5番ゲートからスタート。12着に終わった。
4月25日、中6週で迎えた28戦目は、金折知則騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（京都障害芝→ダート2910m 雨）に出走。14頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。10着に終わった。
7月22日、約3か月の間隔を開けて迎えた29戦目は、安部幸夫騎手を鞍上に迎えて、あじめ峡特別（笠松ダート1400m 晴/不良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、で集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では圧倒的な末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のリョウガに2馬身半の差をつけて久しぶりに美酒を浴びた。