マリオ（2015年生、母ヤマトマリオン）

マリオ（2015年3月7日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「人名より。母名より連想」。毛色は鹿毛。種牡馬のエスポワールシチー（当時10歳）と交配したヤマトマリオンが13歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道沙流郡平取町、生産者は坂東牧場。2022年の障害3歳以上オープン(障害3歳以上オープン)に勝利した他、2022年の障害4歳以上オープン(障害4歳以上オープン)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

安達昭夫厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2017年）

10月29日、デビュー戦は古川吉洋騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都ダート1800m 雨/不良）に出走。馬体重は486kg。14頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、鮮烈な末脚を炸裂させて、最後は2着のマンナムに1馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

11月18日、中2週で迎えた2戦目は、2歳500万下のもちの木賞（京都ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で古川吉洋騎手（1戦1勝）。13頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では見せ場を作れず10着に敗れた。

3歳（2018年）

7月8日、約7か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた3戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中京ダート1800m 晴/不良）に出走。16頭立ての12番人気で13番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では末脚がパッとせず10着に終わった。

7月29日、中2週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた4戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（小倉ダート1700m 小雨/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず8着に敗れた。

8月19日、中2週で迎えた5戦目は、3歳以上500万下（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は古川吉洋騎手（2戦1勝）。16頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では天稟の負けじ魂を発揮してゴールまで力走したが、5着に終わった。

12月9日、約3か月半の休み明けで迎えた6戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。10頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。ハナを取り切り、ミドルペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では驚異的な末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のスプレーモゲレイロに2馬身の差をつけて先頭ゴールを果たした。

12月23日、中1週で迎えた7戦目は、鮫島克駿騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（阪神ダート1800m 曇/稍重）に出走。16頭立ての8番人気で14番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は減速してしまい14着に敗れた。

4歳（2019年）

5月25日、約5か月の休み明けで迎えた8戦目は、4歳以上1000万下の與杼特別（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は古川吉洋騎手（3戦1勝）。16頭立ての12番人気で14番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始7番手を追走。直線では余力が残っておらず15着に終わった。

11月30日、約6か月半の休養明けで迎えた9戦目は、川須栄彦騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスの犬山特別（中京ダート1900m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。16頭立ての12番人気で8番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで力闘し、5着に入り込んだ。

5歳（2020年）

1月5日、中4週で迎えた10戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラス（京都ダート1800m 曇/稍重）に出走。15頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位には割り込めず6着に敗れた。

1月25日、中2週で迎えた11戦目は、4歳以上2勝クラスの蹴上特別（京都ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（1戦0勝）。9頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では豪快な末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のカフジキングに2馬身の差をつけて3勝目を手中に収めた。

2月9日、中1週で迎えた12戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの白嶺ステークス（東京ダート1600m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では鋭い脚を使えず11着に敗れた。

4月12日、中8週で迎えた13戦目は、4歳以上3勝クラスの梅田ステークス（阪神ダート1800m 雨/重）に出走。鞍上は幸英明騎手（2戦1勝）。16頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では末脚にキレが無く13着に敗れた。

8月23日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた14戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの薩摩ステークス（小倉ダート1700m 晴/重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（3戦1勝）。16頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを16番手で通過。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位には届かず6着に終わった。

9月21日、中3週で迎えた15戦目は、3歳以上3勝クラスのJRAアニバーサリーステークス（中京ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で幸英明騎手（4戦1勝）。16頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、5着に終わった。

10月4日、中1週で迎えた16戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの白川郷ステークス（中京ダート1900m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で幸英明騎手（5戦1勝）。16頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では見せ場を作れず6着に敗れた。

10月24日、中2週で迎えた17戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの赤富士ステークス（東京ダート2100m 晴/稍重）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では末脚に勢いがなく10着に敗れた。

11月14日、中2週で迎えた18戦目は、団野大成騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの摩耶ステークス（阪神ダート1800m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では切れ味のいい末脚を繰り出し、3着に入り込んだ。

12月27日、中5週で迎えた19戦目は、川島信二騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスのフォーチュンカップ（阪神ダート1800m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての7番人気で15番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切り、3着に入った。

6歳（2021年）

4月25日、約4か月の休み明けで迎えた20戦目は、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの灘ステークス（阪神ダート2000m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は団野大成騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で15番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く10着に敗れた。

5月16日、中2週で迎えた21戦目は、亀田温心騎手を鞍上に迎えて、4歳以上3勝クラスの弥彦ステークス（新潟芝1800m 外回り雨/稍重）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての13番人気で3番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線ではいいところがなく10着に終わった。

6月5日、中2週で迎えた22戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの松風月ステークス（中京ダート1800m 曇/重）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての4番人気に推されて5番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では鮮烈な末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のスズカゴウケツを半馬身振り切って久方ぶりに勝利を挙げた。

7月17日、中5週で迎えた23戦目は、石川裕紀人騎手を鞍上に迎えて、ジュライステークス（福島ダート1700m 晴/良）に出走。15頭立ての13番人気で大外15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず13着に終わった。

8月21日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた24戦目は、平沢健治騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（新潟障害芝2850m 外→内晴/良）に出走。13頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。最後は、勝ったジャストアジゴロから1馬身3/4差の2着となった。

10月9日、中6週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた25戦目は、障害3歳以上未勝利（新潟障害芝2850m 外→内晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で平沢健治騎手（1戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。最後は、2着のテイエムディランに4馬身の差をつけてファンの高評価に応えた。

7歳（2022年）

4月10日、約6か月の休養明けで迎えた26戦目は、菊沢一樹騎手を鞍上に迎えて、卯月ステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では今一つ伸び切れず8着に終わった。

5月7日、中3週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた27戦目は、障害4歳以上オープン（新潟障害芝2890m 外→内晴/良）に出走。鞍上は平沢健治騎手（2戦1勝）。14頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。最後は、勝ったゼノヴァースから6馬身差の2着となった。

5月28日、中2週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた28戦目は、森一馬騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上オープン（新潟障害芝2890m 外→内小雨/稍重）に出走。14頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。4着に終わった。

6月25日、中3週で迎えた29戦目は、J・G3の東京ジャンプステークス（東京障害芝3110m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は平沢健治騎手（3戦1勝）。12頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。8着に終わった。

7月30日、中4週で迎えた30戦目は、J・G3の新潟ジャンプステークス（新潟障害芝3250m 外→内晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で平沢健治騎手（4戦1勝）。14頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。8着に終わった。

10月29日、約3か月の休み明けで迎えた31戦目は、障害3歳以上オープン（新潟障害芝2850m 外→内曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で平沢健治騎手（5戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。最後は、2着のファルヴォーレをクビ差制して勝利を手中に収めた。

8歳（2023年）

1月28日、約3か月の休養明けで迎えた32戦目は、牛若丸ジャンプステークス（小倉障害芝3390m 雪/重）に出走。鞍上は4戦連続で平沢健治騎手（6戦2勝）。10頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。8着に敗れた。

2023年5月16日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。