ワンステップアップ（1989年生、母マガロ）

ワンステップアップ（1989年5月21日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のノーザンテースト（当時18歳）と交配したマガロが10歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地20戦3勝2着6回、中央障害3戦2勝、地方3戦0勝。主な勝ち鞍は1992年の4歳以上900万下。

経歴

デビュー前

伊藤雄二厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1991年）

7月6日、デビュー戦は武豊騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（札幌芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は478kg。10頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではスパッと切れる脚で猛進したが、勝ったハギノグランドールにねじ伏せられて2馬身差の2着に敗北した。

7月28日、中2週で迎えた2戦目は、3歳新馬（札幌ダート1000m 晴/重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、ややハイペースでレースを牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では伸びが劣勢になり3着に敗れた。

11月3日、約3か月半の休み明けで迎えた3戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都芝1600m 晴/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のハイシーズンを半馬身振り切って初白星を挙げた。

12月14日、中5週で迎えた4戦目は、3歳500万下のひいらぎ賞（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（1戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では迫力のある伸びを見せたが、勝ったオンエアーにねじ伏せられて2馬身差の2着に敗北した。

3歳（1992年）

1月11日、中3週で迎えた5戦目は、4歳500万下の若竹賞（中山芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で岡部幸雄騎手（2戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、少し緩いペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が衰えて11着に敗れた。

2月3日、中2週で迎えた6戦目は、4歳500万下のセントポーリア賞（東京芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で岡部幸雄騎手（3戦1勝）。15頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では見せ場を作れず7着に敗れた。

6月21日、約4か月半の休み明けで迎えた7戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（札幌芝1200m 晴/良）に出走。10頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。果敢に端をきり、若干速いペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではきっちりと末脚を伸ばして、最後は2着のダッシュアワーをアタマ差振り切って休養明けの一戦を制した。

8月1日、中5週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた8戦目は、4歳以上900万下のおおぞらステークス（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では鮮やかな伸び脚で急追したが、抜け出したカルメンシータにハナ差届かず2着に惜敗した。

10月4日、中8週で迎えた9戦目は、4歳以上900万下（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で横山典弘騎手（2戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではしぶとく伸び続けたが、カチタガールに3/4馬身交わされて2着に敗北した。

10月24日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた10戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の鞍馬特別（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（4戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではもうひと伸びが足りず、3着に終わった。

11月15日、中2週で迎えた11戦目は、4歳以上900万下（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（5戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、目の覚めるような末脚を弾けさせて、最後は2着のタケショウムテキに2馬身の差をつけて単勝一倍台の期待に応えた。

12月5日、中2週で迎えた12戦目は、D.ブフ騎手を鞍上に迎えて、’92ゴールデンスパートロフィー（阪神芝1400m 晴/良）に出走。12頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず8着に敗れた。

4歳（1993年）

2月27日、約3か月の間隔を開けて迎えた13戦目は、ハンデ戦の内外タイムス杯（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（6戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では末脚に勢いがなく6着に敗れた。

3月21日、中2週で迎えた14戦目は、千葉ステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（7戦2勝）。11頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚が続かず、3着に終わった。

9月25日、約6か月半の休み明けで迎えた15戦目は、河内洋騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の瀬戸内海特別（阪神芝1600m 晴/良）に出走。13頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では矢のように疾駆したが、抜け出したメイショウサンサンにハナ差届かず2着に惜敗した。

10月10日、中1週で迎えた16戦目は、4歳以上900万下の保津峡特別（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（2戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では天稟の闘志でゴールまで力走したが、4着に終わった。

11月6日、中3週で迎えた17戦目は、4歳以上900万下（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は河内洋騎手（1戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではスパッとキレる脚で追い上げたが、勝ったトーワウィナーに詰め切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。

12月4日、中3週で迎えた18戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上900万下の伊吹山特別（中京芝1200m 晴/良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では脚を伸ばせず10着に敗れた。

5歳（1994年）

1月9日、中4週で迎えた19戦目は、5歳以上900万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は河内洋騎手（2戦0勝）。13頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

2月20日、中5週で迎えた20戦目は、5歳以上900万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は武豊騎手（3戦0勝）。15頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、少し緩いペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が衰えて14着に敗れた。

3月26日、中4週で迎えた21戦目は、北村卓士騎手を鞍上に迎えて、障害5歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート3000m 曇）に出走。8頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。最後は、2着のニシケンイメージに1馬身半の差をつけて久方ぶりに美酒を浴びた。

4月17日、中2週で迎えた22戦目は、障害5歳以上400万下（阪神障害芝→ダート3000m 晴）に出走。鞍上は2戦連続で北村卓士騎手（1戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。最後は、2着のブレスレットに3/4馬身の差をつけて5勝目をゲットした。

10月15日、約6か月の休み明けで迎えた23戦目は、林満明騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上オープン（阪神障害芝→ダート3150m 晴）に出走。8頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。競走中止となった。

6歳（1995年）

5月25日、約7か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた24戦目は、白田日出夫騎手を鞍上に迎えて、エメラルド賞（大井ダート1800m 曇/良）に出走。13頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。10着に終わった。

6月22日、中3週で馬体重を前走から14kg絞って迎えた25戦目は、石崎隆之騎手を鞍上に迎えて、シーサイドカップ（大井ダート1600m 内回り雨/重）に出走。14頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。8着に敗れた。

7月12日、中2週で迎えた26戦目は、岩崎佳生騎手を鞍上に迎えて、サマーナイトカップ（大井ダート1700m 曇/良）に出走。16頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。16着に敗れた。