カルメンシータ（1989年生、母グロウデイク）

カルメンシータ（1989年4月13日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は栗毛。種牡馬のワイズカウンセラー（当時6歳）と交配したグロウデイクが8歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は（有）大北牧場。戦績は、中央平地13戦3勝2着2回。1991年のすずかけステークス(オープン)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

藤沢和雄厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1991年）

6月16日、デビュー戦は坂本勝美騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳新馬（札幌芝1000m 曇/良）に出走。馬体重は476kg。8頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では鮮烈な末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のダンツセントーに1馬身3/4の差をつけて初白星を挙げた。

11月16日、約5か月の休み明けで迎えた2戦目は、橋本広喜騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下の3歳抽せん馬特別（東京ダート1600m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。7頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では余力が残っておらず6着に敗れた。

12月1日、中1週で迎えた3戦目は、2歳オープンのすずかけステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で橋本広喜騎手（1戦0勝）。6頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、少し速いペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に飲まれ最後はマイスタージンガーと並んで3着同着となった。

12月21日、中2週で迎えた4戦目は、牝馬限定2歳G3のテレビ東京賞3歳牝馬ステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は坂本勝美騎手（1戦1勝）。12頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが劣勢になり5着に敗れた。

3歳（1992年）

6月20日、約6か月の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた5戦目は、4歳500万下のクレマチス賞（福島芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は橋本広喜騎手（2戦0勝）。7頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るキャリイアウトを上がり1位の末脚で半馬身差し切って休養明け初戦をモノにした。

8月1日、中5週で迎えた6戦目は、4歳以上900万下のおおぞらステークス（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で橋本広喜騎手（3戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではグングンと末脚を伸ばして、最後は2着のワンステップアップをハナ差振り切って先頭ゴールを果たした。

4歳（1993年）

10月3日、約14か月半の休み明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた7戦目は、4歳以上900万下（中山芝1600m 外回り雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で橋本広喜騎手（4戦2勝）。11頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、ミドルペースでレースを牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい7着に敗れた。

10月23日、中2週で迎えた8戦目は、4歳以上900万下の五色沼特別（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は坂本勝美騎手（2戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では見せ場なく7着に敗れた。

11月20日、中3週で迎えた9戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下（東京芝1400m 雨/良）に出走。鞍上は橋本広喜騎手（5戦2勝）。14頭立ての8番人気で大外14番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、やや緩いペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではしぶとく伸び続けたが、フェアリーウイナーにハナ差交わされて2着となった。

12月4日、中1週で迎えた10戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の伊吹山特別（中京芝1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は坂本勝美騎手（3戦1勝）。13頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり6着に敗れた。

12月26日、中2週で迎えた11戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の千種川特別（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は橋本広喜騎手（6戦2勝）。15頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線ではいいところがなく9着に敗れた。

5歳（1994年）

2月26日、中8週で迎えた12戦目は、5歳以上900万下の火の山特別（小倉芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は坂本勝美騎手（4戦1勝）。12頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切り、3着に入った。

3月6日、連闘で迎えた13戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下の’94セレブレイションカップ（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、伸びてきたスーパークラシック決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。