マイスタージンガー（1989年生、母ダイナハミング）

マイスタージンガー（1989年4月15日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のスリルシヨー（当時6歳）と交配したダイナハミングが7歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地23戦6勝2着2回。1993年の京王杯オータムハンデキャップ(ハンデG3)に勝利した他、1993年の関屋記念(G3)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

前田禎厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1991年）

11月3日、デビュー戦は堀井雅広騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（東京芝1800m 晴/良）に出走。馬体重は466kg。12頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では一完歩ずつ確実に終いの脚を伸ばして、最後は2着のジョージティムスをクビ差振り切って初勝利を挙げた。

12月1日、中3週で迎えた2戦目は、2歳オープンのすずかけステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で堀井雅広騎手（1戦1勝）。6頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では見せ場なく最後はカルメンシータと並んで3着同着となった。

12月22日、中2週で迎えた3戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのホープフルステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。11頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、緩やかなペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では末脚を持続できず、4着に終わった。

3歳（1992年）

1月11日、中2週で迎えた4戦目は、坂本勝美騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下の若竹賞（中山芝2000m 晴/稍重）に出走。16頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はガス欠状態になり13着に敗れた。

11月14日、約10か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた5戦目は、細川英二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では不屈の敢闘精神で渋太く末脚を持続させて、最後は2着のアケノライダーをクビ差振り切って休養明けの一戦を制した。

12月12日、中3週で迎えた6戦目は、4歳以上900万下の清澄特別（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で細川英二騎手（1戦1勝）。14頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。果敢に端をきり、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では伸びが続かず、5着に終わった。

4歳（1993年）

1月16日、中4週で迎えた7戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の若水賞（中山ダート1200m 曇/不良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は堀井雅広騎手（2戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚が止まってしまい8着に敗れた。

2月6日、中2週で迎えた8戦目は、5歳以上900万下の節分賞（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は細川英二騎手（2戦1勝）。12頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はバタバタになってしまい10着に終わった。

2月14日、連闘で迎えた9戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で5歳以上900万下の早春賞（東京ダート1600m 晴/良）に出走。13頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚が止まってしまい13着に終わった。

3月6日、中2週で迎えた10戦目は、R.ヒューズ騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下の’93オープニングカップ（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。12頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切り、3着に入った。

3月28日、中2週で迎えた11戦目は、5歳以上900万下（中山芝1600m 外回り雨/稍重）に出走。鞍上は細川英二騎手（3戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のドラゴンダンサーに3馬身半の差をつけて優勝

4月18日、中2週で迎えた12戦目は、ハンデ戦の卯月ステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で細川英二騎手（4戦2勝）。10頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は垂れてしまい5着に終わった。

5月1日、中1週で迎えた13戦目は、箱根ステークス（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で細川英二騎手（5戦2勝）。14頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。敢然と端をきり、若干速いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味の忍耐力で最後まで奮闘したが、トウショウフリートに交わされて2馬身半差の2着となった。

6月13日、中5週で迎えた14戦目は、フリーウェイステークス（東京芝1400m 小雨/良）に出走。鞍上は4戦連続で細川英二騎手（6戦2勝）。11頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前のしぶとさで最後まで脚を伸ばしたが、伸びてきたシンコウスピリット決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

7月17日、中4週で迎えた15戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の弥彦特別（新潟芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、ややスローペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪脚を爆発させて悠々と抜け出し、最後は2着のフィルードヴォンに4馬身の差をつけて順当に勝利した。

8月8日、中2週で迎えた16戦目は、G3の関屋記念（新潟芝1600m 外回り曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（1戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではしっかりと終いの脚を伸ばして、最後は2着のフジヤマケンザンに1馬身1/4の差をつけて重賞初挑戦初制覇を達成した。

9月12日、中4週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた17戦目は、ハンデG3の京王杯オータムハンデキャップ（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で蛯名正義騎手（2戦2勝）。11頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線では息長く末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のアルプスアモンをクビ差振り切って3連勝で2つ目の重賞タイトルを手にした。

10月10日、中3週で迎えた18戦目は、G2の毎日王冠（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で蛯名正義騎手（3戦3勝）。13頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。端をきる形となり、やや遅いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、4着に終わった。

11月21日、中5週で迎えた19戦目は、G1のマイルチャンピオンシップ（京都芝1600m 外回り雨/不良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は5戦連続で蛯名正義騎手（4戦3勝）。15頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが続かず、4着に終わった。

5歳（1994年）

10月29日、約11か月半の休養明けで迎えた20戦目は、G2のスワンステークス（阪神芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で蛯名正義騎手（5戦3勝）。18頭立ての12番人気で3番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は失速してしまい18着に終わった。

6歳（1995年）

6月3日、約7か月の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた21戦目は、パラダイスステークス（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で蛯名正義騎手（6戦3勝）。14頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天賦の負けん性を発揮してゴールまで勇戦し、5着を確保した。

6月25日、中2週で迎えた22戦目は、吾妻小富士オープン（福島芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で蛯名正義騎手（7戦3勝）。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、些か速いペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では終いの伸びを欠き、5着に終わった。

9月10日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から12kg減らして迎えた23戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の京王杯オータムハンデキャップ（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。12頭立ての6番人気で大外12番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が衰えて10着に敗れた。