シンコウスピリット（1989年生、母イワサンパワー）

シンコウスピリット（1989年2月22日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のリードワンダー（当時11歳）と交配したイワサンパワーが7歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道幌泉郡えりも町、生産者は（有）愛北牧場。戦績は、中央平地17戦4勝2着1回、中央障害1戦0勝。1992年の菖蒲ステークス(オープン)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

藤沢和雄厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1991年）

12月1日、デビュー戦は岡部幸雄騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。馬体重は460kg。11頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったマルブツエンペラーに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

3歳（1992年）

2月2日、中8週で迎えた2戦目は、橋本広喜騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（東京ダート1200m 晴/不良）に出走。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のユーワゴールドを3/4馬身振り切って初白星を挙げた。

2月15日、中1週で迎えた3戦目は、4歳500万下（東京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（1戦0勝）。8頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚に勢いがなく5着に敗れた。

2月29日、中1週で迎えた4戦目は、4歳500万下（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は橋本広喜騎手（1戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では目の覚めるような末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のキタサンヤマトを3/4馬身振り切って2勝目をつかんだ。

3月28日、中3週で迎えた5戦目は、3歳オープンの菜の花ステークス（中山芝1200m 外回り曇/稍重）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は岡部幸雄騎手（2戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では見せ場を作れず5着に敗れた。

4月18日、中2週で迎えた6戦目は、3歳G3のクリスタルカップ（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（3戦0勝）。11頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では末脚が冴えず6着に敗れた。

5月9日、中2週で迎えた7戦目は、3歳オープンの菖蒲ステークス（東京芝1400m 小雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で岡部幸雄騎手（4戦0勝）。10頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。

10月25日、約5か月半の休養明けで迎えた8戦目は、4歳以上900万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は橋本広喜騎手（2戦2勝）。9頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では脚を伸ばせず6着に敗れた。

11月8日、中1週で迎えた9戦目は、4歳以上900万下（東京ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で橋本広喜騎手（3戦2勝）。12頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では圧倒的な末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のプリンセスロマンスを3/4馬身振り切って3勝目を手に入れた。

4歳（1993年）

3月28日、約4か月半の休み明けで迎えた10戦目は、アクアマリンステークス（中山ダート1200m 雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で橋本広喜騎手（4戦3勝）。14頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位争いには加われず6着に敗れた。

4月25日、中3週で迎えた11戦目は、丹沢ステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で橋本広喜騎手（5戦3勝）。16頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

5月22日、中3週で迎えた12戦目は、ハンデ戦の府中ステークス（東京芝1600m 小雨/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は5戦連続で橋本広喜騎手（6戦3勝）。18頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位には届かず7着に敗れた。

6月13日、中2週で迎えた13戦目は、フリーウェイステークス（東京芝1400m 小雨/良）に出走。鞍上は6戦連続で橋本広喜騎手（7戦3勝）。11頭立ての4番人気で大外11番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では途轍もない末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のマイスタージンガーを半馬身振り切って4勝目を掴み取った。

7月11日、中3週で迎えた14戦目は、坂本勝美騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の報知杯大雪ハンデキャップ（札幌芝1800m 曇/良）に出走。12頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではじりじりとしか伸びず9着に敗れた。

5歳（1994年）

4月2日、約9か月の休養明けで迎えた15戦目は、上村洋行騎手を鞍上に迎えて、道頓堀ステークス（阪神芝1600m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。17頭立ての7番人気で大外17番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、馬場の外目を回って10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では伸びを欠き13着に敗れた。

4月23日、中2週で迎えた16戦目は、ハンデ戦の晩春ステークス（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は橋本広喜騎手（8戦4勝）。16頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では伸びあぐねて16着に終わった。

5月8日、中1週で迎えた17戦目は、ハンデ戦の立夏ステークス（東京ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で橋本広喜騎手（9戦4勝）。14頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線ではキレのある末脚を披露したが、4着に終わった。

10月16日、約5か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた18戦目は、大江原哲騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（東京障害芝→ダート3100m 晴）に出走。8頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。5着に敗れた。