マルブツエンペラー（1989年生、母アグレッション）

マルブツエンペラー（1989年4月26日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のナグルスキー（当時8歳）と交配したアグレッションが8歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）藤原牧場。戦績は、中央平地18戦5勝2着2回、中央障害1戦0勝、地方3戦0勝。主な勝ち鞍は1994年のアレキサンドライトステークス。

経歴

デビュー前

白井寿昭厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1991年）

12月1日、デビュー戦は増井裕騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。馬体重は456kg。11頭立ての10番人気で大外11番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、ややハイペースでレースを牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のシンコウスピリットに2馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

12月15日、中1週で迎えた2戦目は、3歳500万下（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で増井裕騎手（1戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るポットリチャードを次元の違う末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて2勝目を手中に収めた。

4歳（1993年）

6月20日、約18か月半の休養明けで迎えた3戦目は、5歳以上900万下の栂尾特別（京都ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で増井裕騎手（2戦2勝）。11頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では目の覚めるような末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のコマモアンジェリカに2馬身の差をつけて負け無しの3連勝を決めた。

10月3日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた4戦目は、4歳以上900万下の茨城新聞杯（中山ダート1800m 雨/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は4戦連続で増井裕騎手（3戦3勝）。15頭立ての1番人気に推されて大外15番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では一際目立つ伸び脚で追い上げたが、勝ったハルカゼに詰め切れず、5馬身差の2着に敗北した。

10月24日、中2週で迎えた5戦目は、4歳以上900万下の晩秋特別（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で増井裕騎手（4戦3勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではイマイチ伸び切れず5着に敗れた。

11月27日、中4週で迎えた6戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の深秋特別（東京ダート2100m 曇/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、緩いペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では矢のような伸びを見せたが、メジロモネに交わされて3馬身半差の2着に敗北した。

12月11日、中1週で迎えた7戦目は、4歳以上900万下の北摂特別（阪神ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は増井裕騎手（5戦3勝）。8頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るエクセレントバイオを鮮やかな末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて単勝一倍台の評価に応えた。

5歳（1994年）

1月8日、中3週で迎えた8戦目は、雅ステークス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で増井裕騎手（6戦4勝）。11頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く7着に敗れた。

1月15日、連闘で迎えた9戦目は、橋本広喜騎手を鞍上に迎えて、アレキサンドライトステークス（中山ダート1800m 晴/重）に出走。16頭立ての4番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではグイグイと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のエンビライナーをハナ差振り切って5勝目をマークした。

2月19日、中4週で迎えた10戦目は、G2のフェブラリーステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で橋本広喜騎手（1戦1勝）。16頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを16番手で通過。直線では鋭さ光る末脚を繰り出し、5着に入り込んだ。

3月6日、中1週で迎えた11戦目は、小屋敷昭騎手を鞍上に迎えて、G2のマイラーズカップ（中京芝1700m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。11頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず9着に終わった。

3月12日、連闘で迎えた12戦目は、ハンデG3のマーチステークス（中山ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は橋本広喜騎手（2戦1勝）。16頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を見せたが上位争いには絡めず10着に敗れた。

6歳（1995年）

1月29日、約11か月の休養明けで迎えた13戦目は、銀嶺ステークス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（1戦0勝）。14頭立ての10番人気で大外14番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では今一つ伸び切れず6着に終わった。

2月4日、連闘で迎えた14戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのすばるステークス（京都ダート1400m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。11頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず5着に敗れた。

2月25日、中2週で迎えた15戦目は、仁川ステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず10着に敗れた。

3月25日、中3週で迎えた16戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのプロキオンステークス（京都ダート1200m 小雨/良）に53kgの軽斤量で出走。10頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位争いには絡めず4着に終わった。

7月16日、約4か月の休み明けで迎えた17戦目は、KBC杯（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（2戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、ミドルペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘りを欠いて4着に沈んだ。

7月30日、中1週で迎えた18戦目は、林満明騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（小倉障害芝2950m 晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。11着に敗れた。

8月20日、中2週で迎えた19戦目は、関越ステークス（新潟ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は小屋敷昭騎手（1戦0勝）。9頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位には届かず4着に敗れた。

12月6日、約3か月半の休み明けで迎えた20戦目は、戸部尚実騎手を鞍上に迎えて、ターコイズ特別（名古屋ダート1800m 曇/良）に出走。12頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。6着に終わった。

12月20日、中1週で迎えた21戦目は、駒野特別（名古屋ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で戸部尚実騎手（1戦0勝）。12頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。5着に終わった。

7歳（1996年）

1月4日、中1週で迎えた22戦目は、新春グランプリ（名古屋ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で戸部尚実騎手（2戦0勝）。12頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。12着に敗れた。