アルプスアモン（1988年生、母リズムフイーバー）

アルプスアモン（1988年3月18日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は栃栗毛。種牡馬のサウスアトランテイツク（当時8歳）と交配したリズムフイーバーが9歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）出羽牧場。戦績は、中央平地26戦4勝2着2回。1993年の京王杯オータムハンデキャップ(ハンデG3)で2着に入った他、1993年のクリスマスステークス(オープン)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

松山康久厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1991年）

3月30日、デビュー戦は岡部幸雄騎手を鞍上に据えて、4歳未出走（中山ダート1200m 曇/稍重）に出走。馬体重は480kg。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

8月11日、約4か月半の休養明けで迎えた2戦目は、竹原啓二騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（新潟ダート1200m 曇/不良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての2番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のヒットメーカーに5馬身の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

9月1日、中2週で迎えた3戦目は、4歳以上500万下（新潟ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で竹原啓二騎手（1戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るブランドハローを上がり3位タイの末脚で半馬身差し切って優勝

9月29日、中3週で迎えた4戦目は、4歳以上900万下の茨城新聞杯（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は岡部幸雄騎手（1戦0勝）。11頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では一際目立つ伸び脚で追い上げたが、勝ったメグロクラマに詰め切れず、1馬身3/4差の2着となった。

10月20日、中2週で迎えた5戦目は、4歳以上900万下の晩秋特別（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（2戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、やや緩いペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に沈み5着に沈んだ。

4歳（1992年）

4月12日、約6か月の休養明けで迎えた6戦目は、菊沢隆徳騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下の隅田川特別（中山芝1600m 外回り曇/重）に出走。13頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では圧倒的な末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のトウショウスマーフに2馬身の差をつけて久しぶりの一戦を物にした。

5月9日、中3週で迎えた7戦目は、薫風ステークス（東京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（3戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら7番手で通過。直線では途轍もない末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のリーゼンシュラークを3/4馬身振り切って4勝目を挙げた。

6月13日、中4週で迎えた8戦目は、ハンデG3のエプソムカップ（東京芝1800m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（4戦1勝）。12頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚を伸ばせず6着に敗れた。

7月26日、中5週で迎えた9戦目は、BSN杯（新潟芝1800m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で岡部幸雄騎手（5戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚が振るわず5着に敗れた。

8月30日、中4週で迎えた10戦目は、田村正光騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の新潟記念（新潟芝2000m 外回り晴/良）に54kgの軽斤量で出走。8頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい5着に敗れた。

5歳（1993年）

7月25日、約11か月の休養明けで迎えた11戦目は、BSNオープン（新潟芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は竹原啓二騎手（2戦2勝）。9頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では伸びを欠き6着に敗れた。

8月15日、中2週で迎えた12戦目は、ハンデ戦の新潟日報賞（新潟芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で竹原啓二騎手（3戦2勝）。16頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。最後は一杯になって11着に敗れた。

9月12日、中3週で迎えた13戦目は、ハンデG3の京王杯オータムハンデキャップ（中山芝1600m 外回り曇/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で竹原啓二騎手（4戦2勝）。11頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では持ち前のタフネスで根気強く脚を伸ばしたが、勝ったマイスタージンガーをクビ差捉え切れず2着となった。

10月10日、中3週で迎えた14戦目は、坂井千明騎手を鞍上に迎えて、福島民報杯（福島芝2000m 晴/良）に出走。10頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では伸びあぐねて9着に終わった。

12月25日、約2か月半の間隔を開けて迎えた15戦目は、クリスマスステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は竹原啓二騎手（5戦2勝）。14頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切り、3着に入った。

6歳（1994年）

1月5日、中1週で迎えた16戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の金杯（中山芝2000m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。12頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では余力が残っておらず11着に終わった。

4月24日、約3か月半の休養明けで迎えた17戦目は、谷川岳ステークス（新潟芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は竹原啓二騎手（6戦2勝）。14頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入った。

5月15日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた18戦目は、ハンデG3の新潟大賞典（新潟芝2200m 外回り雨/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で竹原啓二騎手（7戦2勝）。14頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く12着に終わった。

6月4日、中2週で迎えた19戦目は、パラダイスステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は菊沢隆徳騎手（1戦1勝）。10頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天資のガッツでゴールまで力戦したが、3着に終わった。

7歳（1995年）

1月15日、約7か月半の休み明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた20戦目は、ニューイヤーステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（1戦0勝）。13頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。最後は脚勢が悪くなり9着に敗れた。

2月5日、中2週で迎えた21戦目は、G3の東京新聞杯（東京ダート1600m 曇/稍重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（2戦0勝）。11頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では決め手に欠いて6着に敗れた。

3月25日、中6週で迎えた22戦目は、ハンデ戦でオープンの韓国馬事会杯（中山芝1600m 外回り雨/重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は竹原啓二騎手（8戦2勝）。15頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切り、4着を確保した。

4月16日、中2週で迎えた23戦目は、陽春ステークス（京都芝1600m 外回り小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で竹原啓二騎手（9戦2勝）。14頭立ての14番人気で4番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位争いには参加できず9着に終わった。

5月14日、中3週で迎えた24戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の新潟大賞典（福島芝2000m 曇/重）に52kgの軽斤量で出走。14頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では伸びを欠き13着に終わった。

6月10日、中3週で迎えた25戦目は、ハンデG3のエプソムカップ（東京芝1800m 曇/重）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は坂井千明騎手（1戦0勝）。13頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く12着に終わった。

8月13日、中8週で迎えた26戦目は、BSNオープン（新潟芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は竹原啓二騎手（10戦2勝）。14頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではイマイチ伸び切れず7着に終わった。