クレバートウショウ（2006年生、母ヤマノトウショウ）

クレバートウショウ（2006年4月16日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋母名の一部」。毛色は鹿毛。種牡馬のフジキセキ（当時14歳）と交配したヤマノトウショウが15歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）アイオイファーム。戦績は、中央平地23戦5勝2着3回。2011年のマイラーズカップ(G2)で2着に入った他、2011年の安田記念(G1)で4着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

崎山博樹厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2009年）

2月8日、デビュー戦は川田将雅騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は502kg。13頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚に勢いがなく6着に敗れた。

3月7日、中3週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1400m 晴/重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（1戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では終いの伸びを欠き、4着に終わった。

3月15日、連闘で迎えた3戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中京ダート1000m 晴/重）に出走。15頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい6着に敗れた。

6月20日、約3か月の休み明けで迎えた4戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（2戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では脚勢がやや衰え、5着に終わった。

7月4日、中1週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（3戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では不屈のガッツで渋太く末脚を持続させて先頭に立ち、最後は2着のサウンドアクシスを半馬身振り切って未勝利戦を制した。

8月1日、中3週で迎えた6戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の手稲山特別（札幌芝1500m 晴/良）に出走。14頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。最後は脚が止まってしまい12着に終わった。

8月22日、中2週で迎えた7戦目は、3歳以上500万下（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で中舘英二騎手（1戦0勝）。13頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚に勢いがなく6着に敗れた。

4歳（2010年）

3月7日、約6か月半の休み明けで迎えた8戦目は、高倉稜騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（阪神芝1400m 小雨/稍重）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では天稟の負けじ心を発揮してゴールまで力走したが、5着に終わった。

3月20日、中1週で迎えた9戦目は、4歳以上500万下（阪神芝1600m 外回り晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で高倉稜騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るホーカーハリケーンを鮮烈な末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて2勝目を手にした。

4月10日、中2週で迎えた10戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の隅田川特別（中山芝1600m 外回り晴/良）に54kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後はスズカサンバと並んで1着同着となった。

5月2日、中2週で迎えた11戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の京都ゴールデンプレミアム（京都芝1600m 外回り晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は高倉稜騎手（2戦1勝）。14頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は一杯になって12着に敗れた。

6月20日、中6週で迎えた12戦目は、3歳以上1000万下の三木特別（阪神芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で高倉稜騎手（3戦1勝）。11頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではビュッと切れる脚で猛進したが、伸びてきたアドマイヤプリンス決め手に屈してクビ差の2着となった。

12月4日、約5か月半の休養明けで迎えた13戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の再度山特別（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。10頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では息長く終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のタムロスカイをハナ差振り切って休養明けの一戦を物にした。

5歳（2011年）

1月15日、中5週で迎えた14戦目は、4歳以上1600万下の石清水ステークス（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦1勝）。15頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、スローペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩着実に終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のレインボーペガサスに1馬身1/4の差をつけて5勝目を挙げた。

2月5日、中2週で迎えた15戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の小倉大賞典（小倉芝1800m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。16頭立ての4番人気に推されて12番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は垂れてしまい10着に敗れた。

3月26日、中6週で迎えた16戦目は、六甲ステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（2戦2勝）。18頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前の心肺能力で最後まで敢闘したが、伸びてきたロードバリオス決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

4月17日、中2週で迎えた17戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、G2のマイラーズカップ（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての14番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の忍耐力で最後まで敢闘したが、逃げるシルポートを差し切れず、1馬身3/4差の2着となった。

5月14日、中3週で迎えた18戦目は、G2の京王杯スプリングカップ（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（3戦2勝）。17頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

6月5日、中2週で迎えた19戦目は、G1の安田記念（東京芝1600m 曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で武豊騎手（4戦2勝）。18頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天稟の負けん気を発揮してゴールまで力走し、4着に入った。

10月2日、約4か月の休養明けで迎えた20戦目は、ポートアイランドステークス（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（5戦2勝）。15頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では天性の敢闘精神でゴールまで力闘したが、4着に終わった。

10月29日、中3週で迎えた21戦目は、G2のスワンステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で武豊騎手（6戦2勝）。18頭立ての6番人気で大外18番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では切れる脚を使えず9着に敗れた。

11月20日、中2週で迎えた22戦目は、G1のマイルチャンピオンシップ（京都芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で武豊騎手（7戦2勝）。18頭立ての16番人気で16番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後は脚が止まってしまい17着に終わった。

12月17日、中3週で迎えた23戦目は、G2の阪神カップ（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は高倉稜騎手（4戦1勝）。18頭立ての14番人気で15番ゲートからスタート。競走中止となった。