イイデスパート（2006年生、母エーピーエンジェル）

イイデスパート（2006年4月1日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋全速力」。毛色は鹿毛。種牡馬のウイングアロー（当時11歳）と交配したエーピーエンジェルが11歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）クドウファーム。戦績は、地方20戦3勝2着7回。主な勝ち鞍は2008年の2歳。

経歴

デビュー前

寺田新太郎厩舎（大井）へ入厩。

2歳（2008年）

12月26日、デビュー戦は的場文男騎手を鞍上に据えて、2歳（大井ダート1400m 晴/良）に出走。馬体重は508kg。7頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを先頭で通過。直線に入ると、前で粘るカズノショウグンを凄まじい末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて初白星を挙げた。

3歳（2009年）

3月23日、約3か月の間隔を開けて迎えた2戦目は、3歳（大井ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で的場文男騎手（1戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では切れ味抜群の末脚を繰り出したが、3着に終わった。

4月6日、中1週で迎えた3戦目は、3歳（大井ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で的場文男騎手（2戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では圧倒的な末脚を爆発させて、最後は2着のヤサカファインをクビ差振り切って優勝

4月21日、中1週で迎えた4戦目は、3歳戦のポピー特別（大井ダート1600m 内回り雨/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で的場文男騎手（3戦2勝）。13頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では閃光の如き末脚を披露したが、3着に終わった。

5月10日、中2週で迎えた5戦目は、3歳戦の菖蒲特別（大井ダート1600m 内回り晴/重）に出走。鞍上は5戦連続で的場文男騎手（4戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線ではしぶとく脚を使って伸び続けたが、勝ったプロディージュに詰め切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

6月22日、中5週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた6戦目は、3歳戦のユスラウメ特別（大井ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は6戦連続で的場文男騎手（5戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではキレのいい末脚を発揮したが、4着に終わった。

9月30日、約3か月半の休み明けで迎えた7戦目は、的場直之騎手を鞍上に迎えて、浅草特別（大井ダート1600m 内回り雨/不良）に出走。14頭立ての6番人気で大外14番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では脚が上がってしまい13着に敗れた。

10月23日、中2週で迎えた8戦目は、品川区特別（大井ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で的場直之騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では持ち前のしぶとさで最後まで脚を伸ばしたが、抜け出したアンハートフェストを捕まえ切れず、1馬身半差の2着となった。

11月7日、中1週で迎えた9戦目は、サンクスナイト賞（大井ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は的場文男騎手（6戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では弾けるような伸び脚で猛追したが、勝ったトーセンインプレスに詰め切れず、4馬身差の2着に敗北した。

12月1日、中2週で迎えた10戦目は、一般B2三 B3四（大井ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で的場文男騎手（7戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では非凡な末脚を披露したが、3着に終わった。

12月28日、中3週で迎えた11戦目は、年忘れ1dayTW賞（大井ダート1600m 内回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で的場文男騎手（8戦2勝）。14頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で追い上げたが、抜け出したギンザモーゼを捕まえ切れず、半馬身差の2着に敗北した。

4歳（2010年）

8月12日、約7か月半の休養明けで馬体重を前走から30kg減らして迎えた12戦目は、シューティングスター賞（大井ダート1600m 内回り曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で的場文男騎手（9戦2勝）。12頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず6着に敗れた。

9月13日、中4週で迎えた13戦目は、オフトひたちなか賞（大井ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で的場文男騎手（10戦2勝）。11頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、3着に終わった。

10月9日、中3週で迎えた14戦目は、パルス藍住賞（大井ダート1800m 雨/不良）に出走。鞍上は6戦連続で的場文男騎手（11戦2勝）。11頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では末脚が続かず、3着に終わった。

10月23日、中1週で迎えた15戦目は、エリダヌス賞（大井ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で的場文男騎手（12戦2勝）。13頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではものすごい伸び脚で急追したが、勝ったターンベリーに詰め切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

11月12日、中2週で迎えた16戦目は、池月・磨墨賞（大井ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で的場文男騎手（13戦2勝）。13頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のベルモントガロップをクビ差振り切って久々に勝利を挙げた。

12月2日、中2週で迎えた17戦目は、プロキオン賞（大井ダート1600m 内回り曇/稍重）に出走。鞍上は9戦連続で的場文男騎手（14戦3勝）。16頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

12月27日、中3週で迎えた18戦目は、ノースウインド賞（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で的場文男騎手（15戦3勝）。14頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では強靭な末脚を披露し、3着に入った。

5歳（2011年）

1月31日、中4週で迎えた19戦目は、ジャニュアリー賞（大井ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で的場文男騎手（16戦3勝）。14頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では物凄い伸び脚で驀進したが、勝ったアクロスジャパンにねじ伏せられてクビ差の2着に甘んじた。

2月18日、中2週で迎えた20戦目は、紅梅賞（大井ダート1800m 晴/不良）に出走。鞍上は12戦連続で的場文男騎手（17戦3勝）。15頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では目を引く伸び脚で猛進したが、伸びてきたムーンライトクロス決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。