トーセンインプレス（2005年生、母クラッシーマダム）

トーセンインプレス（2005年5月11日）は、日本の競走馬。馬名の意味は「冠名＋感動させる」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のアグネスタキオン（当時7歳）と交配したクラッシーマダムが13歳のときに産んだ6番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）増本牧場。戦績は、中央平地11戦1勝、中央障害3戦0勝、地方9戦7勝2着1回。主な勝ち鞍は2009年の4歳以上500万下。

経歴

デビュー前

菅原泰夫厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2008年）

2月11日、デビュー戦は柴田善臣騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（東京芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は508kg。14頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。最後は脚色が鈍り13着に敗れた。

11月29日、約9か月半の休み明けで迎えた2戦目は、山本聡哉騎手を鞍上に迎えて、一般C2十三（水沢ダート1300m 晴/不良）に出走。ダート戦への出走は初となった。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。逃げを打ち、でレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて、最後は2着のアスリートモアをクビ差振り切って初白星を挙げた。

12月14日、中1週で迎えた3戦目は、一般C2十四（水沢ダート1300m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で山本聡哉騎手（1戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るベルモントプレミアを上がり0位の末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて順当に勝利した。

4歳（2009年）

1月3日、中2週で馬体重を前走から11kg増やして迎えた4戦目は、一般C2八（水沢ダート1300m 晴/不良）に出走。鞍上は3戦連続で山本聡哉騎手（2戦2勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線に入ると、前で粘るエルミーチャンを上がり0位の末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて断然人気に応えた。

1月11日、連闘で馬体重を前走から12kg絞って迎えた5戦目は、一般C2七（水沢ダート1400m 小雪/不良）に出走。鞍上は4戦連続で山本聡哉騎手（3戦3勝）。10頭立ての2番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて、最後は2着のマイネルアドミラルをクビ差振り切って破竹の4連勝を決めた。

3月8日、中7週で馬体重を前走から20kg戻して迎えた6戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中山ダート1800m 曇/稍重）に出走。16頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では全く伸びず11着に終わった。

3月22日、中1週で迎えた7戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京ダート1700m 曇/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では全く伸びず6着に終わった。

4月12日、中2週で迎えた8戦目は、伊藤工真騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。12頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではしっかりと終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のダノンインスパイアをクビ差振り切って1着ゴールを果たした。

5月3日、中2週で迎えた9戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の陣馬特別（東京芝2400m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で伊藤工真騎手（1戦1勝）。14頭立ての7番人気で大外14番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では見せ場を作れず14着に敗れた。

6月21日、中6週で迎えた10戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（札幌ダート1700m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。13頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では末脚にキレが無く6着に敗れた。

7月11日、中2週で迎えた11戦目は、3歳以上500万下（札幌ダート1700m 曇/重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で丸山元気騎手（1戦0勝）。13頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい7着に敗れた。

8月16日、中4週で迎えた12戦目は、3歳以上500万下（新潟ダート1800m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は伊藤工真騎手（2戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず6着に敗れた。

9月13日、中3週で迎えた13戦目は、3歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は北村宏司騎手（1戦0勝）。9頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では決め手に欠いて8着に敗れた。

11月7日、中7週で迎えた14戦目は、坂井英光騎手を鞍上に迎えて、サンクスナイト賞（大井ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、少し緩いペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のイイデスパートに4馬身の差をつけて6勝目を奪取した。

12月7日、中3週で迎えた15戦目は、柊特別（船橋ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で坂井英光騎手（1戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のオヤビンに4馬身の差をつけて制した。

5歳（2010年）

1月13日、中4週で迎えた16戦目は、フレンドリーブーツ特別（船橋ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で坂井英光騎手（2戦2勝）。14頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線ではビュッと切れる脚で追い上げたが、抜け出したエイダイハリケーンを差し切れず、1馬身差の2着に敗北した。

1月27日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた17戦目は、猛虎特別（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で坂井英光騎手（3戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では一完歩ずつ着実に末脚を伸ばして、最後は2着のアイアイユメイロを3/4馬身振り切って8勝目を手に入れた。

2月16日、中2週で迎えた18戦目は、左海誠二騎手を鞍上に迎えて、フレンドリーサドル特別（船橋ダート1800m 曇/不良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、3着に終わった。

10月24日、約8か月半の休養明けで迎えた19戦目は、山本康志騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（東京障害芝→ダート3000m 曇）に出走。13頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。競走中止となった。

6歳（2011年）

1月9日、約2か月半の間隔を開けて迎えた20戦目は、横山義行騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（中山障害芝→ダート2880m 晴）に出走。14頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。10着に敗れた。

2月20日、中5週で迎えた21戦目は、障害4歳以上未勝利（京都障害芝→ダート2910m 晴）に出走。鞍上は2戦連続で横山義行騎手（1戦0勝）。14頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。13着に終わった。

4月10日、中6週で馬体重を前走から18kg増やして迎えた22戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の博多ステークス（小倉芝2000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての16番人気で5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを15番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい15着に終わった。

5月7日、中3週で馬体重を前走から14kg絞って迎えた23戦目は、五十嵐雄祐騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の丹沢ステークス（東京ダート2100m 曇/稍重）に出走。16頭立ての16番人気で8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では伸びが鈍く16着に終わった。