ワンダーブラスト（1988年生、母アーナードスター）

ワンダーブラスト（1988年3月29日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は栗毛。種牡馬のミルジヨージ（当時13歳）と交配したアーナードスターが11歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は（有）木下牧場。戦績は、中央平地16戦4勝2着3回、地方11戦0勝2着2回。主な勝ち鞍は1993年のシドニートロフィー(900万下ハンデ)。

経歴

デビュー前

武邦彦厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1991年）

5月5日、デビュー戦は日吉正和騎手を鞍上に据えて、4歳未勝利（京都ダート1400m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。馬体重は428kg。14頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚に勢いがなく8着に終わった。

7月28日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から16kg増やして迎えた2戦目は、内田国夫騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（小倉ダート1700m 曇/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、少々速いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の勝負根性でしぶとく走り抜いたが、コウエイタイガーに半馬身交わされて2着となった。

8月4日、連闘で迎えた3戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（小倉ダート1000m 晴/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、些か速いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のヤングオブヤングに5馬身の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

4歳（1992年）

3月8日、約7か月の休み明けで迎えた4戦目は、5歳以上500万下（中京ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は内田国夫騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではやや伸びを欠き、5着に終わった。

3月21日、中1週で迎えた5戦目は、5歳以上500万下（中京ダート1700m 雨/不良）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦1勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では見せ場なく6着に敗れた。

4月19日、中3週で迎えた6戦目は、高橋康之騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（阪神ダート1200m 晴/重）に53kgの軽斤量で出走。16頭立ての5番人気で大外16番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では豪脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のマルタカネヴァーに2馬身半の差をつけて2勝目を手中に収めた。

6月7日、中6週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた7戦目は、橋本美純騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下（阪神芝1600m 雨/良）に53kgの軽斤量で出走。芝レースへの出走は初となった。14頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。端に立ち、平均的なペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では別次元の末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のゴールデンナイトに2馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

6月14日、連闘で迎えた8戦目は、ハンデ戦の水無月ステークス（阪神芝1600m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は武豊騎手（2戦1勝）。11頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

5歳（1993年）

2月28日、約8か月半の休み明けで迎えた9戦目は、5歳以上900万下（阪神ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（3戦1勝）。13頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では堅調な伸びを見せたが、抜け出したプレミアムボーイに半馬身届かず2着となった。

3月14日、中1週で迎えた10戦目は、5歳以上900万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（4戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚に勢いがなく5着に敗れた。

4月18日、中4週で迎えた11戦目は、河内洋騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり8着に敗れた。

5月2日、中1週で迎えた12戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下のシドニートロフィー（京都芝1600m 外回り雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で河内洋騎手（1戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のヴィーブシンボリに3馬身の差をつけて1着ゴールを果たした。

5月22日、中2週で迎えた13戦目は、ハンデ戦の府中ステークス（東京芝1600m 小雨/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は武豊騎手（5戦1勝）。18頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち味のタフさで最後まで奮闘したが、勝ったキングオブトラックに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

6月6日、中1週で迎えた14戦目は、ハンデG3の阪急杯（阪神芝1400m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は河内洋騎手（2戦1勝）。12頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず7着に終わった。

7月10日、中4週で迎えた15戦目は、ジュライステークス（京都芝1400m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で河内洋騎手（3戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では瞬発力に富んだ末脚を披露したが、3着に終わった。

8月1日、中2週で迎えた16戦目は、松永昌博騎手を鞍上に迎えて、やまなみステークス（小倉芝1200m 曇/良）に出走。13頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では末脚が冴えず7着に敗れた。

6歳（1994年）

7月17日、約11か月半の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた17戦目は、中島裕明騎手を鞍上に迎えて、大阿蘇賞（荒尾ダート1500m 晴/良）に出走。9頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。7着に敗れた。

7歳（1995年）

2月12日、約7か月の休養明けで迎えた18戦目は、大阿蘇賞（荒尾ダート2000m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で中島裕明騎手（1戦0勝）。8頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。8着に終わった。

3月5日、中2週で迎えた19戦目は、大阿蘇賞（荒尾ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で中島裕明騎手（2戦0勝）。9頭立ての6番人気で大外9番ゲートからスタート。6着に終わった。

3月20日、中1週で迎えた20戦目は、弥生特別（荒尾ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で中島裕明騎手（3戦0勝）。9頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。5着に終わった。

4月16日、中3週で迎えた21戦目は、大阿蘇賞（荒尾ダート2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で中島裕明騎手（4戦0勝）。9頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。4着に終わった。

5月5日、中2週で迎えた22戦目は、吉井浩和騎手を鞍上に迎えて、大阿蘇賞（荒尾ダート1900m 晴/良）に出走。9頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。最後は、勝ったマルカテンユウから2馬身差の2着となった。

5月21日、中1週で迎えた23戦目は、大阿蘇賞（荒尾ダート1500m 雨/重）に出走。鞍上は中島裕明騎手（5戦0勝）。8頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。3着に終わった。

6月25日、中4週で迎えた24戦目は、大阿蘇賞（荒尾ダート2000m 雨/不良）に出走。鞍上は吉井浩和騎手（1戦0勝）。9頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。9着に敗れた。

7月23日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた25戦目は、大阿蘇賞（荒尾ダート1500m 曇/良）に出走。鞍上は中島裕明騎手（6戦0勝）。9頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。4着に終わった。

8月15日、中2週で迎えた26戦目は、吉田隆三騎手を鞍上に迎えて、大阿蘇賞（荒尾ダート1900m 晴/良）に出走。9頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。最後は、勝ったトクノエースから半馬身差の2着となった。

9月10日、中3週で迎えた27戦目は、大阿蘇賞（荒尾ダート1500m 曇/稍重）に出走。鞍上は中島裕明騎手（7戦0勝）。9頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。6着に終わった。