ソスピタ（2017年生、母ベガグレシヤス）

ソスピタ（2017年2月19日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「ローマ神話のユーノーの呼称の一つ。救済の女神」。毛色は芦毛。種牡馬のスクリーンヒーロー（当時13歳）と交配したベガグレシヤスが11歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は片岡博。主な勝ち鞍は2020年の3歳以上1勝クラス。

経歴

デビュー前

1歳のとき、片岡博から「北海道サマープレミアムセールサラブレッド1歳」に上場され、ビッグレッドファームによって648万円で落札された。

畠山吉宏厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2019年）

6月2日、デビュー戦は丹内祐次騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（東京芝1600m 曇/良）に出走。馬体重は422kg。7頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く7着に終わった。

6月22日、中2週で迎えた2戦目は、野中悠太郎騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（東京芝1600m 曇/良）に出走。9頭立ての6番人気で大外9番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では瞬発力に富んだ末脚を披露し、3着に入り込んだ。

7月21日、中3週で馬体重を前走から18kg増やして迎えた3戦目は、2歳未勝利（福島芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で野中悠太郎騎手（1戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では堅実に脚を伸ばしたが、勝ったコスモインペリウムを半馬身捉え切れず2着に敗北した。

8月17日、中3週で迎えた4戦目は、牝馬限定の2歳未勝利（新潟芝1600m 外回り曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で野中悠太郎騎手（2戦0勝）。18頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では迫力満点の伸びを見せたが、勝ったエンジェルサークルにねじ伏せられて3馬身半差の2着に敗北した。

9月16日、中3週で迎えた5戦目は、牝馬限定の2歳未勝利（中山芝1600m 外回り雨/重）に出走。鞍上は4戦連続で野中悠太郎騎手（3戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では鮮やかな伸び脚で猛進したが、伸びてきたオムニプレゼンス決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

3歳（2020年）

2月8日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から14kg減らして迎えた6戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で野中悠太郎騎手（4戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではいいところがなく8着に敗れた。

5月3日、約3か月の間隔を開けて迎えた7戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で野中悠太郎騎手（5戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて4番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではパワフルな末脚を発揮したが、3着に終わった。

5月23日、中2週で迎えた8戦目は、D.レーン騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京芝1600m 曇/良）に出走。18頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のレッドラルジュに1馬身の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

8月29日、約3か月半の休養明けで迎えた9戦目は、柴田大知騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（新潟芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線に入ると、前で粘るコミカライズを上がり3位タイの末脚でクビ差だけ差し切って2勝目を収める

9月20日、中2週で迎えた10戦目は、牝馬限定の3歳以上2勝クラスの御宿特別（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田大知騎手（1戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚にキレが無く7着に敗れた。

10月11日、中2週で迎えた11戦目は、3歳以上2勝クラス（東京芝1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で柴田大知騎手（2戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では速い脚を使えず6着に敗れた。

12月20日、中9週で迎えた12戦目は、3歳以上2勝クラス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で柴田大知騎手（3戦1勝）。16頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は脚勢が衰えて15着に敗れた。

4歳（2021年）

4月4日、約3か月半の休み明けで迎えた13戦目は、4歳以上2勝クラスの両国特別（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は丹内祐次騎手（1戦0勝）。15頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。最後は脚勢が悪くなり14着に終わった。

4月24日、中2週で迎えた14戦目は、牝馬限定の4歳以上2勝クラス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は柴田大知騎手（4戦1勝）。16頭立ての11番人気で14番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では天性の負けじ心を発揮してゴールまで力闘し、5着に入り込んだ。

5月8日、中1週で迎えた15戦目は、4歳以上2勝クラス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田大知騎手（5戦1勝）。12頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天資の勝負根性でゴールまで力戦し、4着を確保した。

6月5日、中3週で迎えた16戦目は、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスの由比ヶ浜特別（東京芝1400m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は丹内祐次騎手（2戦0勝）。14頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後は垂れてしまい11着に終わった。

10月9日、約4か月の休養明けで迎えた17戦目は、3歳以上2勝クラス（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は柴田大知騎手（6戦1勝）。13頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はバテてしまい8着に終わった。

11月6日、中3週で迎えた18戦目は、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスの神奈川新聞杯（東京芝1400m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で柴田大知騎手（7戦1勝）。18頭立ての10番人気で13番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、4着に入り込んだ。

11月21日、中1週で迎えた19戦目は、3歳以上2勝クラス（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴田大知騎手（8戦1勝）。18頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では天稟の負けん気を発揮してゴールまで力走し、4着に入った。

12月12日、中2週で迎えた20戦目は、3歳以上2勝クラス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で柴田大知騎手（9戦1勝）。13頭立ての7番人気で大外13番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚色が鈍り8着に敗れた。

5歳（2022年）

1月16日、中4週で迎えた21戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上2勝クラス（中京芝1400m 晴/良）に出走。14頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚を失くしてしまい14着に敗れた。

2月20日、中4週で迎えた22戦目は、4歳以上2勝クラス（東京芝1400m 曇/重）に出走。鞍上は柴田大知騎手（10戦1勝）。16頭立ての13番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚がパッとせず8着に終わった。

3月21日、中3週で迎えた23戦目は、国分優作騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上2勝クラスの熱田特別（中京芝1400m 晴/良）に出走。12頭立ての11番人気で大外12番ゲートからスタート。逃げを打ち、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚が止まってしまい12着に終わった。

9月4日、約5か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた24戦目は、3歳以上2勝クラスの飯豊特別（新潟芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は柴田大知騎手（11戦1勝）。14頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は失速してしまい12着に終わった。

9月17日、中1週で迎えた25戦目は、牝馬限定の3歳以上2勝クラスの御宿特別（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田大知騎手（12戦1勝）。10頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚色が衰えて9着に終わった。

11月20日、中8週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた26戦目は、3歳以上2勝クラス（東京芝1400m 小雨/良）に出走。鞍上は野中悠太郎騎手（6戦0勝）。16頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は失速してしまい14着に終わった。

2022年11月30日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。